ミハエル・シューマッハ
ミハエル・シューマッハの昏睡状態が3ヶ月以上続いているのは、頭部に重傷を負った際に行われた初期治療にミスがあり、回復を妨げているかもしれないとドイツの週刊誌 Stern が報じている。

同誌は、スキー場で転倒事故を起こしたミハエル・シューマッハのもとに救急隊員が駆けつけた際、シューマッハにはまだ意識があったため、ケガの深刻度を見誤っていた可能性があると指摘している。

あるベテラン救急医療医師は、“混乱した!状態にある患者は、“目も開き、会話もでき、動いてもいる”ため、最初は頭部に受けた衝撃がそれほど強いものではなかったとの誤診を招きやすいものだと述べた。

同誌は、そのような患者の中には容体は「急激に悪化する」ケースもあるとし、「もし、救急隊員があと数分遅れて現場に到着していたら、彼らはシューマッハの怪我が生死にかかわるものだと認識できていたかもしれない」と付け加えた。

実際、事故後ミハエル・シューマッハはすぐに救急ヘリコプターで移送されたが、その移送先は脳神経の専門病院であるグルノーブル病院ではなく、現場に近いムティエという町にある小さな病院施設だった。

その病院でミハエル・シューマッハに初めて挿管処理が施されたが、そのとき彼はすでに深い昏睡睡状態に陥っていたという。

そのため、ミハエル・シューマッハはさらに20分かけてグルノーブルまで移送されたが、そこで待ち受けていた地元の記者によれば、ヘリコプターの救急隊員たちは“著しく興奮した”状態にあったという。

この件に関し、ミハエル・シューマッハのマネジャーであるザビーネ・ケームはコメントを拒否している。

だが、同紙は、事故後速やかに酸素吸入と手術が行われていたら、ミハエル・シューマッハの容体に“劇的”な改善みられていたかもしれないとの見方を伝えた。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / ミハエル・シューマッハ