ミハエル・シューマッハの元F1マネージャーがトッドの発言を批判「なぜ今?」

これに対しウェーバーは、長年シューマッハを支えてきた立場から、その評価に異を唱えた。ただし、その擁護の内容は新たな議論も呼んでいる。
ウェーバーがジャン・トッドの発言に反発
ジャン・トッドは、1997年のヘレスでのジャック・ビルヌーブとの接触、さらに2006年モナコGP予選でのラ・ラスカスでの一件について、いずれも意図的だったと認める見解を示した。これは当時のフェラーリの立場からの大きな変化でもある。
これに対し、ウィリー・ウェーバーは強い驚きを示した。
「言葉を失った。なぜ彼がそんなことを言うのか分からない。特にミハエルの難しい状況を考えればなおさらだ」
「なぜ今そんなことを言う?」
シューマッハは2013年のスキー事故以降、公の場から遠ざかっている状況にある。
ウェーバーは、7度のワールドチャンピオンの人格そのものを強く擁護した。
「ミハエルを知っている人なら分かるはずだ。悪意なんてなかった。あれは難しいが必要な動きだった。ポジションと、ひいてはタイトルの可能性を守るためのものだ」
セナとプロストを引き合いに擁護
ウェーバーはさらに、タイトル争いにおける接触の激しさを例に挙げ、シューマッハの行動を正当化しようとした。
「世界選手権を争う中では、もっと攻撃的な動きもあった。アイルトン・セナとアラン・プロストの例を見ればいい」
セナとプロストの関係は、1989年と1990年の日本GPでの接触に象徴されるように、F1史でも最も激しいライバル関係のひとつとされている。とりわけ1990年の鈴鹿では、セナ自身が前年の出来事への報復として意図的に接触したことを後に認めており、この比較はシューマッハ擁護の文脈としては議論を呼びやすいものとなっている。
モナコの一件は“ミス”と主張
2006年のモナコGP予選、ラ・ラスカスでの出来事についても、ウェーバーは意図的ではなかったと強調する。
「たとえ7度の世界王者であっても、ミスをしてはいけないのか?どこに行き着くというのか?」
「あれはドライビングミスだった」
「その件はずいぶん前のことで、すでに徹底的に分析されている」
この場面は、シューマッハがコース上でマシンを止めたことで黄旗が提示され、フェルナンド・アロンソを含む後続のアタックに影響を与えたとして大きな論争となった。スチュワードは意図的な行為の可能性を否定できないとして処分を科しており、現在に至るまで評価が分かれる出来事のひとつとなっている。

トッドとの関係は断絶
さらにウェーバーは、ジャン・トッドとの関係が現在は途絶えていることも明かした。
「彼は何かを後から正当化しようとしているのか?」
「私はジャンとはもう連絡を取っていない。事故のあとに関係を断った。ミハエルの悲しい運命を思い出してしまうからだ」
「私にも新しいことが次々と浮かんできて、悲しみを感じる」
ミハエル・シューマッハは2013年のスキー事故以降、深刻な後遺症と向き合う状況が続いている。近年は功績が強調される一方で、過去の論争が語られる機会は限られていた。
今回のやり取りは、1997年ヘレスや2006年モナコといった出来事を再び表舞台に引き戻すものとなった。ウェーバーは擁護のためにセナとプロストの例を持ち出したが、その比較自体が議論の余地を多く含むものであることから、結果的に論争を広げる側面も持っている。
Source: Kolner Express
カテゴリー: F1 / ミハエル・シューマッハ
