【動画】 ザウバー、チーム創設から50歳の誕生日
F1世界選手権でアルファロメオ・レーシングを運営するザウバー・モータースポーツは、2020年5月15日でペーター・ザウバーがチームを創設してから50歳の誕生日を迎えた。

1970年、アマチュアレーサーだったペーター・ザウバーはヒルクライムに参戦するため、自宅の地下室でザウバー・C1を製作。ヒンウィルにガレージを開設し、5月15日に正式にチーム活動を開始した。

1973年にペーター・ザウバーはドライバーを引退し、シャシーコンストラクターに専念。1982年からは世界耐久選手権に参戦。1985年にザウバー・C8の開発にあたり、メルセデス・ベンツから市販ベースのターボエンジンの供給を受けた。奇しくも1955年のル・マンの大惨事によって30年間レースから遠ざかっていたメルセデスを、同事故によってレースから遠ざかっていたスイスのモータースポーツチームが呼び戻したことになる。

1988年にはメルセデスが正式にモータースポーツに復帰することを発表し、チーム名を「チーム・ザウバーメルセデス」とした。これによりザウバーはワークス・チームとなり、選手権開幕戦より優勝を果たすなど11戦中5勝を挙げ、チームズランキング2位を獲得。1989年には選手権8戦中7勝という圧倒的な強さを見せ、ドライバーズとチームズのダブルタイトルを制覇した。

1990年もメルセデスベンツ・C11を投入して9戦中8勝、ル・マン優勝こそジャガー・XJR-12に譲ったものの、世界スポーツプロトタイプカー選手権連覇。また、前年のドイツF3選手権のランキング上位3名(カール・ヴェンドリンガー、ハインツ=ハラルド・フレンツェン、ミハエル・シューマッハ)を採用し、ヨッヘン・マスらベテランと組ませて交替で参戦させた。この「メルセデス・ジュニアチーム」はメルセデスのレースディレクターであるヨッヘン・ニアパッシュが計画したもので、若手ドライバーの起用に難色を示していたザウバーも彼らの才能を認めることになった

1991年からザウバーはF1転向に向けて準備を開始。だが、1991年11月28日にダイムラー・ベンツはF1へのワークス参戦を行わないと発表した。ザウバーは代わりに資金援助と技術支援を受け、プライベートチームとして計画を続行。1993年よりF1参戦を開始した。1994年にメルセデスはイルモアエンジンを正式に「メルセデスエンジン」と呼称してザウバーに供給。しかし、2年間の結果を見て、メルセデスは供給先をマクラーレンへと変更したことで長年のパートナーシップに終止符が打たれる。

1993年からはフォードのエンジンを搭載。そして、1997年からはフェラーリの1年落ちのエンジンにスポンサーであるペトロナスのバッジネームを付けて「ペトロナスエンジン」として使用。当時はフェラーリのジュニアチーム的存在だった。

2006年にはBMWにチームを売却し、『BMWザウバー』として参戦。BMW撤退後はペーター・ザウバーがチームを買い戻し、2010年よりプライベーターに戻り、再びフェラーリエンジンを搭載。ペーター・ザウバーは、2016年にすべての業務から完全に引退した。

2018年からはタイトルスポンサーにアルファロメオを迎えて『アルファロメオ・ザウバー』として参戦、翌2019年からコンストラクター名自体を変更。アルファロメオの名のみでエントラントを登録し、「アルファロメオ・レーシング」として参戦を続けている。


フレデリック・ヴァスール (サウバー・モータースポーツAG CEO)
「今日は、ザウバー・モータースポーツの歴史において重要な節目を迎えた。このビジネスでの50年は長い時間だが、ザウバーは、直面するすべての課題を通して常に自分自身を再発明することに成功してきた。基本的にその最大の強みはそれを構築する人々であり、最高レベルの競争力を確保することだ。つまり、その従業員だ。今日のお祝いは、それぞれのハードワーク、献身、そしてレースへの情熱へのオマージュであり、次の50年がこれまでの50年よりもさらに成功することを願っている」

キミ・ライコネン(アルファロメオ・レーシング F1ドライバー)
「ザウバーの50歳の誕生日に彼らの健闘を称えたいと思う。僕にとってF1デビューを果たした非常に大きな意味のあるチームであり、一緒に過ごした素晴らしい時間に感謝している。もちろん、僕が加入する前からすでに素晴らしいチームの歴史があり、それ以降、チームは素晴らしい成績を収めてきた。今、僕たちは再び一緒になり、この歴史の新しいページを書く準備ができている。そして、もっと多くの素晴らしい瞬間があることを願っている」

アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ・レーシング F1ドライバー)
「ザウバーは僕にとって本当にスペシャルで大切なチームだ。50歳の誕生日おめでとう!チームには多くの良い思い出がある。1番は2017年にメルボルンでデビューしたことだ。ドライブすることは特別な場所だし、僕が初めて公式のF1ドライバーになったチームだ。たくさんの幸せなひと時を過ごし、すぐに一緒に表彰台を祝えることを願っている」

ロバート・クビサ(アルファロメオ・レーシング F1リザーブドライバー)
「今日はF1だけではなく、モータースポーツにおける長い歴史の50周年を記録する非常に特別な日だ。このチームは常に素晴らしい人々で構成されており、彼らのためにレースをすることは喜びだ。ここは僕が2006年にデビューした場所だ。僕自身とキャリアにとって最大の機会だった。それらの日々の思い出はたくさんあるし、2008年のカナダでの勝利は、僕のレース人生で最高の瞬間の1つだった。ザウバーの歴史を刻んできたすべての人々をお祝いしたい。また、僕がヒンウィルのホームに戻ってきたときに出会う機会があった新しい人々の活躍も祈っている。チームがあと50年、100年以上の素晴らしい歴史を刻んでいくことを願っている」

タチアナ・カルデロン(アルファロメオ・レーシング F1テストドライバー)
「チーム全体を祝福し、今後50年間、活躍を祈りしています。ザウバーとの素晴らしい思い出はたくさんありますが、最も特別な瞬間はもちろん、2018年にメキシコで初めてF1カーに乗り込んだときです。とても特別な気持ちでしたし、夢が叶いました。トラックでチーム全員と仕事をすることは、私が永遠に忘れることのない素晴らしい経験でした。子供の頃、私は常にF1ドライバーになり、ザウバーと同じくらいの歴史を持つチームと一緒に働くことを夢見ていました」

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カテゴリー: F1 / ザウバー / アルファロメオ・レーシング