F1オーストラリアGP 木曜会見(パート2) リンドラッド、ピアストリ、ハミルトン

2026年F1シーズン開幕戦を前に、3人のドライバーがチームの準備状況や新レギュレーションへの手応えなどについて語った。
Q:まず地元のヒーローから始めましょう。オスカー、マクラーレンはここ数年コンストラクターズタイトルを獲得していますが、3連覇への自信はどの程度ありますか?
オスカー・ピアストリ:まだ分からない。今回はまったく違うレギュレーションだし、12カ月前と同じようなパフォーマンスになると言うのはかなり楽観的すぎると思う。上位争いにはいると思うけど、テストを見る限りメルセデスやフェラーリが少し先行しているように感じるし、レッドブルもそうかもしれない。みんな学びながらアップデートを持ち込んでいるから状況はすぐ変わる。去年はここに来る時にかなり大きな期待を持っていた。今年も良い結果は出せると思うけど、同じレベルのパフォーマンスを出すにはもう少し改善が必要だ。
Q:個人的にはF1キャリアのオフシーズンごとに大きく成長してきました。2026年に向けてさらにステップアップできたと感じていますか?
ピアストリ:まだシーズンが始まっていないから難しい。今年はレギュレーションが大きく変わったのが違いだね。これまでのオフシーズンで学んだことは今年にも活かせると思うけど、ドライビングスタイルや取り組んでいる課題はこれまでとかなり違う。これまでと同じプロセスでさらに一歩前進できると思うし、最終的にどこに落ち着くか見てみよう。
Q:昨年ここでは競争力がありました。地元レースで勝つことにはどんな意味がありますか?
ピアストリ:この質問をされるたびに1ドルもらえていたら、もう少しお金持ちになっていると思うよ。もちろん特別なことだ。どのドライバーも母国GPで勝ちたいし、それは僕も同じだ。開幕戦だから未知の要素も大きい。ここで勝てたら最高だね。マシンにその力があればもちろん、たとえなくても全力で挑むけど、どんなパフォーマンスがあるかは走ってみないと分からない。
Q:ではアービッド、FIA記者会見へようこそ。今年唯一のルーキーですが、初めてのグランプリを前にどんな気持ちですか?
アービッド・リンドブラッド:いい気分だよ。これがずっと目標だった。5歳の頃にレースを始めたときからの夢だったから、それが実現するのは本当にワクワクする。
Q:週末で特に楽しみにしていることは何ですか?
リンドブラッド:全部楽しみだけど、特に予選とレースかな。そっちの方がよりエキサイティングだから。
Q:これまでのキャリアと比べて初めてのグランプリはどれほど違いますか?
リンドブラッド:F2やF3よりずっと忙しい。この部屋にも普段よりずっと多くの人がいる。メディアも多いし、すべてが一段階上がった感じだね。F1は全部がステップアップしているから雰囲気も違う。でも重要なのはドライビングだから、そこに集中しようとしている。
Q:テストではマシンの信頼性は良好でしたが、一番学んだことは何ですか?
リンドブラッド:みんな新しいレギュレーションに慣れようとしているところだ。マシンもタイヤも違うけど、一番大きいのはエンジンとエネルギー管理だね。新しいテクニックやドライビング方法が必要になる。チームと一緒にパッケージの性能を最大限引き出す方法を見つけようとしている。
Q:フェラーリはプレシーズンテストで非常に堅実に見えました。2026年に向けてチームの自信はいかがですか?
ルイス・ハミルトン:こんにちは。ここに来られてうれしい。もう20年ここに来ている…長いよね。この部屋もずっと同じだ。自信というより、テストではかなりの距離を走れた。ファクトリーでも素晴らしい仕事が行われたし、テストでも多くを学んだ。去年の経験から悪い部分は置いてきて、良い部分を持って前に進んでいる。準備は整っているし、自分たちがやるべきことも分かっている。ただ新しいレギュレーションの下では大きな挑戦になる。
Q:フェラーリでの2年目ですが、初年度と比べてどの程度違いを感じますか?
ハミルトン:初年度とはまったく違うし、ずっといい気分だ。チームで1年過ごして文化や働き方を理解できたし、一緒に働く方法も見つけられた。チームとして今は良い状態にあると思うし、今日はチームとかなり一体感を感じている。
Q:今シーズンの現実的な目標は何ですか?
ハミルトン:目標は勝つこと。それが目指しているところだ。どのチームも同じだと思うけど、僕たちはすべてのチャンスを最大限活かしたい。できれば序盤からトップ争いをしたいけど、正直まだ分からない。メルセデスはかなり速そうだし、レッドブルもまだ本当の力を見せていないかもしれない。とてもエキサイティングだよ。でも僕の後ろには素晴らしいチームがいて、パフォーマンスを引き出すことに集中している。
Q:20年の経験の中で学んだことで、アービッドに伝えたいことは何ですか?
ハミルトン:まず20年目という感じはしない。なぜか今までで一番若く感じるし、すごくフレッシュだ。彼は18歳と言っていたけど、僕も18歳の気分だよ。すべては気持ちの問題だ。身体的にもすごくいい状態だしね。最初の年に言えるのは、まず楽しむこと。彼ももうそうしていると思う。F1ではいろいろな義務があって、このサーカスに慣れるまで時間がかかる。でも彼は冬のテストでも素晴らしい仕事をしたし、ここにいる資格がある。そして悪い日もあるけど、それを重く受け止めすぎないことだ。もちろん競争心があるから難しいけど、過去を変えることはできない。大事なのはどう前に進むかだ。
Q:昨年は難しいシーズンでしたが、最近はSNSなどでも非常にポジティブな様子が見られます。その変化はどこから来ているのでしょうか?
ルイス・ハミルトン:いろいろな要素がある。休暇はとても良い時間だったし、周囲の環境や一緒に過ごした人たちの影響も大きい。僕は長くこの世界にいるから、どうやって物事を切り替えるかも理解している。毎回簡単なわけじゃないけど、ポジティブなメンタルを育てることを大切にしている。冬はトレーニングに集中した。クリスマスの日からトレーニングしていたし、自分自身を信じること、自分が誰よりも努力していると信じることも大きい。それから自分自身を再発見することも大きかった。以前の投稿でも言ったけど、一瞬自分を見失っていた時期があった。でもその自分はもういない。
Q:バーレーンやバルセロナでこのマシンを走らせたとき、またシミュレーターでも、新しいマシンをうまくドライブするために必要だと感じた新しいスキルはありますか?
ハミルトン:一番大きいのはデプロイメントだ。それ以外は基本的に似ている部分も多いけど、エネルギーの使い方がすごく難しいし、サーキットごとに違う。レースでオーバーテイクしたときに次のコーナーでどう影響するかなどもまだ完全には分からない。サーキットによってはリフト&コーストをまったくしなくてもいいけど、予選ラップでもかなり必要な場所もある。例えばここではターン5やターン6で少しリフトするかどうかで、その後のラップ全体に大きな影響が出る。デプロイメントが合っていないだけで1秒遅れることもある。ドライバーだけじゃなくチーム全体で管理する必要がある。
ピアストリ:多くのことが違う。ルイスが言ったように、ドライビングやセットアップはすべてパワーユニットを最大限に活かすことを中心に最適化されている。これまでもその要素はあったけど、今はそれが圧倒的に大きい。もちろん基本的なこともしっかりやらないといけない。ただ、この新レギュレーションで難しいのは、ドライバーが学ばないといけないことの多くが直感的ではないという点だ。慣れるまで時間がかかるし、かなりの規律が必要になる。
リンドブラッド:ルイスとオスカーが言った通りだね。結局レースカーはレースカーで、アクセルとブレーキがある。ただエネルギー管理がこれまで以上に重要になっている。常に全開というわけではなく、どれだけ効率的に走れるかを考える必要がある。それがこれまでより大きな要素になっている。
Q:バーレーンテストでは多くのチームが他のチームを優勝候補として挙げていました。マクラーレンはフェラーリやメルセデスの後ろで3番手か4番手くらいだと話しましたが、そう感じた理由は何ですか?
ピアストリ:テストのタイムから多くを読み取るのは難しい。唯一ある程度参考になるのはレースシミュレーションだ。レースシミュレーションをするにはフルタンクで走る必要があるからね。フェラーリのレースシミュレーションはかなり強そうだった。メルセデスはバーレーンではあまりレースシミュレーションをしていなかったけど、いくつかのラップやバルセロナでの走りはかなり印象的だった。準備もとても順調そうだ。ただ僕たちが大きく遅れているとは思っていない。実際に遅れているかどうかも分からない。今の感触としてはトップ争いにはいるけど、まだ完全に最前列ではないという感じだ。少し改善できればトップに並べると思う。
Q:今朝サーキットに到着した際のメルボルン・ウォークの雰囲気について教えてください。
リンドブラッド:かなり違う体験だった。F2でも似たようなことはあったけど、今朝いた人数のほんの一部だったと思う。たくさんの人がいて少し圧倒されたけど、すごく良かった。このイベントの大きな魅力の一つだと思う。
ピアストリ:僕にとってはかなり特別だ。サインを求めてくるほとんどが僕のファンだからね。それも楽しいポイントだ。メルボルン独特のものだと思う。
ハミルトン:僕が初めて来た頃よりかなり大きくなった。エネルギーもすごいし、メルボルンはシーズン開幕戦として最高の場所だと思う。街も素晴らしいし、人々も素晴らしい。
Q:もしアフリカでF1を開催するとしたら、どこが良いと思いますか?
ハミルトン:これまで10カ国のアフリカを訪れたことがある。まだまだ見たい場所は多い。6〜7年前からアフリカでグランプリを開催できないか働きかけてきた。ケニアはとても好きだけど、現実的には難しいと思う。ルワンダは素晴らしかった。南アフリカも美しい場所だ。あの大陸には本当に大きな可能性があると思うし、F1が開催されるのを見たい。
Q:新しいサーキットでもパフォーマンスを引き出せる自信はありますか?
ピアストリ:今年の大きな違いはパワーユニットだ。これまではサーキットごとにダウンフォースやグリップが違う程度だったけど、今はパワーユニットが最大の要素になっている。サーキットごとにアプローチがかなり変わると思う。
ハミルトン:これまでで一番難しいシーズンになると思う。ルール変更はいつも難しいけど、今回の変化は特に大きい。毎週末がテストのような感じになると思う。
Q:昨年はタイトル争いの途中でポイントを失いましたが、今年はチームのために戦うのか、それともタイトルを証明するシーズンになりますか?
ピアストリ:僕たちは常にチームのためにレースをする。もちろん個人の結果のためにも戦うけど、チームと対立することはチャンピオンになる一番早い方法じゃない。改善できる点についてはチームと話し合ってきた。
Q:チームと完全に一体になったと話していましたが、そのプロセスはどのようなものでしたか?
ハミルトン:文化の違いが大きかった。イギリスのチームとは働き方がかなり違う。時間をかけてお互いを理解し、多くの会議やコミュニケーションを重ねた。ファクトリーにも何度も行き、関係を築いてきた。その結果、今は去年よりずっと準備ができている。
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