小林可夢偉 F1カナダGP 予選
ザウバーは、F1カナダGP予選で、小林可夢偉が13番手、ペドロ・デ・ラ・ロサが17番手だった。

小林可夢偉 (13番手)
「僕たちにとってすごく難しい週末です。昨日僕がクラッシュした後、チームは僕のためにスペアシャシーでクルマを作らなければなりませんでした。ここで僕の一番大きな問題なのは縁石の乗り越えです。全体的なグリップもなかったし、限界で走ることは非常に難しかったです」

「ただ今日はクルマのバランスは少しは良くなっていました。僕の最後のフライングラップは、あとコンマ数秒は速く走れていたはずです。自分としてもかなり攻めていたし、セクター2の中盤までは良かったのですが、リヤウイングの作動に問題がありシケインの手前でクルマのコントロールを失うところでした。僕たちのレースペースはいいはずだし、明日はポイントを獲ることに集中していきます」

ペドロ・デ・ラ・ロサ (17番手)
「僕にとって非常に盛り沢山な時間だったのは間違いない。昨日の午前中はレースカーに座るなんて思ってもいなかったし、実際、今朝は予選で多くを引き出せるとは思っていなかった。このような短い時間でマシンや全ての新しいボタンに慣れるのは簡単なことではない。もちろん、午前中のクラッシュも助けにはならなかった。マシンのコントロールを失い、マシンへの信頼も少しなくしてしまった。チームがマシンを修理してくれたことをとても嬉しく思っているし、彼らに感謝したい。いずれによせ、マシに乗るたびに良くなっている。予選結果にはかなり満足しているし、レースに関しては楽観的だ。ザウバー C30はいつも予選よりもレースで強い。チームのためにポイントを獲得したい。僕はそのためにここにいる」

ジェームス・キー:テクニカルディレクター
「今朝は2台とも新しいセットアップを試すため非常に忙しかった。可夢偉の最優先事項はもう少し縁石に乗りやすくすることとタイヤのウオームアップだった。彼は昨日、グリップしないと感じていたので、夜の間に少しでも改善できるクルマ作りをするために多くの仕事をこなした。少し良くはなったが、我々としては予選でいいパフォーマンスを出すために、タイヤを早く温めることに手こずっていたので、フリー走行3回目のセッション終盤ではこの解決にあたっていた。ペドロの優先事項はとにかく周回を重ねて、ふたつのタイヤコンパウンド、クルマの特性やシステム、そして夜の間に変更したセットアップに慣れてもらうことだった。彼は予選第1セッションで2セットのスーパーソフトを履いたが、その理由は今朝のフリー走行を走りきることができず、スーパソフトのグリップを感じることができていなかったため。それでもQ2に進出して、チームメイトに対してもコンマ3秒といい仕事をしてくれた。昨年からレースコンディションで走っていなかったことを考えると素晴らしい仕事だった。とにかく昨日突然の要請だったし、彼の尽力に感謝したい。可夢偉もタイヤをうまく働かせてくれた。ただ彼のベストタイムは完璧ではなかった。明日はもっと状況はいいと信じている。ただ、どちらにしても今日は第3セッションに進出することはできなかったと思う。100%満足しているわけではないが、チームの状況を考えるとこの位置で終えたことはまずまずだ。レースは今日とはまったく違うストーリーになる」

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カテゴリー: F1 / ザウバーF1チーム / 小林可夢偉 / F1カナダGP