佐藤琢磨
佐藤琢磨は、インディカー第9戦ミルウォーキーの決勝レースを7位でフィニッシュした。

5番手スタートの佐藤琢磨のマシンはとてもいい仕上がりになっており、序盤から上位をうかがう。21周目のアクシデントで出されたフルコースコーション中にピットストップを行う作戦も味方し、佐藤琢磨は69周目に早くもトップに立った。リズムよく、燃費もよく走り続けた佐藤琢磨は、優勝に向けてリードを広げました。

ところが、250周のレースが170周を迎えた辺りから、佐藤琢磨のマシンはハンドリングが変化し、109ラップにわたってトップを走ったが、201周目にタイヤ交換とフロントウイングのセッティング変更を行った。そして、そのすぐあとにアクシデントが発生したことで、フルコースコーションとなった。

タイミングの悪いアクシデントによって佐藤琢磨は周回遅れに陥ったが、213周目にトップグループが全員ピットした際にコース上に残り、リードラップへの復帰を果たした。最後のリスタートからのゴールまでの30周、周囲を走るライバル勢よりもタイヤを長く使っている状況にあった佐藤琢磨は、ポジションをキープすることすら難しい状況だったが、全力で走りきり、7位でゴールした。

佐藤琢磨は今季4度目のトップ10フィニッシュを記録してポイントを223点へと伸ばし、シリーズランキングを5位から4位へと1つ上げた。

佐藤琢磨(7位)
「本当にエキサイティングなレースでした。ピットストップで毎回セッティングを調整し、着実にポジションを上げていきました。マシンはどんどん向上し、レースの折り返し点を迎えるまでには最高のハンドリングとなっていたほどでした。ドライビングを存分に楽しんでいました。先頭を走っても、トラフィックの中に入ってもマシンは力強く、レースの中盤戦でのマシンのバランスのよさには本当に満足していました。ところが、レースの終盤に入ってマシンのリアが突然グリップを失いました。コースのアウト側に大きくラインを外れ、ポジションを落としました。マシンになにかトラブルが出ていると考え、早めのピットストップを行って新しいタイヤを装着し、追い上げる作戦に出ました。勝てる自信はありました。しかし、タイミングの悪いフルコースコーションが出され、まだピットストップを行っていないライバルたちの後ろの7番手に下がってしまいました。その上、最後のリスタートのあとは、私を除く全員がフレッシュタイヤを装着しており、彼らを抜き返すのは至難の業でした。ピットクルーはレースを通してすばらしい仕事をしてくれていました。今日また、A.J.(アンソニー・ジョセフ・フォイト)に笑顔を届けることができると思いましたが、あと少しのところでしたね。チームはすばらしいレースを戦っていましたが、結果は残念なものになりました。とても悔しいです」

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カテゴリー: F1 / 佐藤琢磨 / インディカー