佐藤琢磨 インディ500 インディカー・シリーズ
佐藤琢磨は、第102回 インディ500の決勝レースで、序盤で遅いマシンと接触し、リタイア32位に終わった。

1911年に第1回目のレースが行なわれ、今年が102回目の開催となったインディアナポリス500マイルは、最高気温が32℃に達し、路面の温度は50℃を超える過酷なコンディションで争われ、チーム・ペンスキーのウィル・パワーが11回目の挑戦で初優勝を飾った。

佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、16番手グリッドからスタートし、1回目のピットストップには33周を終えたところで入った。

暑さ対策としてマシン・セッティングに変更を加え、終盤のバトルに向けて徐々にマシンを向上させて行く、ベテランらしい戦いで上位進出、さらには優勝争いを、と考えていた佐藤琢磨だったが、46周でのリタイアとなった。周回遅れのマシンがコーナーの中でバランスを崩し、大きく減速してレーシングラインに戻って来たため、佐藤琢磨は行き場を失って追突した。

インディカー・シリーズは休む間も無く次週はミシガン州デトロイトのストリートコースでダブルへッダーを開催する。

「ジェイムズ・デイビソンはスピードが上げられずに苦しんでおり、全速力で走っている私との速度差が大きかったため、彼のマシンを避けることができませんでした」と佐藤琢磨はコメント。

「彼の存在に気づいてアクセルを戻し、ブレーキまで踏んだのですが、間に合いませんでした。あのようなエアポケットに入ってしまっては空気抵抗がなく、一気に吸い寄せられてしまうのです。どちらにとっても不運なアクシデントでした。私としてはチームとファン、そしてサポーターに対して申し訳なく感じています」

「あの時は16番手を走っていたのですが、ロバート・ウィッケンズ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)とともに集団の先頭へと追いついて行っていたんです。彼がデイビソンに追いつき、横に並んだのが見えました。おそらくあの時、デイビソンはマシンをコントロールし切れない状況になっており、アクセルを戻したけれどレーシングラインから外れてしまったんです。彼は大きく減速し、こちらは全力で走っていたため、そのスピード差は非常に大きく、よけきれなかったんです。本当に残念です」

「次のデトロイトは昨年レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングがダブルへダーの2戦両方で勝ったサーキットですから、今年もいい走りができることと期待をしています。今回のレースから気持ちを早く切り替えて、デトロイト、そしてシーズンの中盤戦以降に臨みたいと思います」



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カテゴリー: F1 / 佐藤琢磨 / インディカー