佐藤琢磨 インディ500オープンテスト初日3番手 ベテラン勢が上位独占

今回のテストでは、上位5人すべてがインディ500で10回以上の出走経験を持つベテラン勢となり、「経験の重要性」が明確に表れる形となった。一方でドラフト(トウ)の影響が大きく、純粋なパフォーマンス比較は難しい状況でもあった。
ベテラン勢が上位独占 経験値の差が顕著に
デイリーに続いたのは、インディ500で4勝を誇るエリオ・カストロネベスで、225.200mphを記録。今季で26回目の出走となるカストロネベスは、史上初の5勝目を狙う。
さらに、2017年と2020年の優勝者である佐藤琢磨が224.800mphで3番手に入り、16回の出走経験を持つ実績を示した。
その後もスコット・ディクソン(224.564mph)、アレクサンダー・ロッシ(224.367mph)と続き、いずれも優勝経験を持つドライバーが上位に並んだ。
トウの影響が支配するテスト セッティングは未完成
今回のテストでは、多くのマシンが集団走行を行い、前走車の空力効果による「トウ」がタイムに大きく影響した。デイリーも終盤のランで記録したラップについて、次のように語っている。
「最後の走行ではマシンの色以外はほぼすべて変更した状態だった。まだ完全に仕上がっていないが、このクルマは速い。だからこういうスピードが出せる」
「まだレース仕様としては最適化されていない。明日はさらに調整して、もう少し攻めていきたい」
一方で、トウなし最速はチームメイトのジャック・ハーベイで、220.318mphを記録。単独走行での実力指標として注目される結果となった。
ルーキーとベテランの適応テストも実施
この日はルーキー・オリエンテーションとベテランのリフレッシャーテストも行われ、ミック・シューマッハを含む4人のルーキーが走行を完了した。
カイオ・コレットは初走行について次のように語った。
「人生で最高の経験だと思う。最初は本当にできるのか不安だったが、チームがしっかり準備してくれて、すぐにスピードに乗ることができた」
また、32台が合計2262周(約5655マイル)をノートラブルで走破し、初日は大きなトラブルなく終了した。
本番へ向けた本格準備はこれから
今回のテストはあくまで初期段階であり、各チームともレース仕様の完成には至っていない。実際にデイリーも「テスト結果に過剰反応すべきではない」と語っており、現時点での順位は限定的な意味しか持たない。
それでも、経験豊富なドライバーが確実に上位に顔を揃えた点は、インディ500特有の環境において“経験値”が依然として大きな武器であることを示している。
本格的なプラクティスは5月12日に開始され、決勝は5月24日に開催される予定だ。インディ500に向けた戦いは、ここから一気に加速していく。

2026年 インディ500 オープンテスト初日結果
1位 コナー・デイリー 225.394mph
2位 エリオ・カストロネベス 225.200mph
3位 佐藤琢磨 224.800mph
4位 スコット・ディクソン 224.564mph
5位 アレクサンダー・ロッシ 224.367mph
6位 ロマン・グロージャン 224.307mph
7位 デビッド・マルーカス 223.892mph
8位 スコット・マクラフリン 223.687mph
9位 ジョセフ・ニューガーデン 223.415mph
10位 ウィル・パワー 223.151mph
11位 サンティーノ・フェルッチ 222.462mph
12位 マーカス・アームストロング 222.433mph
13位 ノーラン・シーゲル 222.324mph
14位 デニス・ハウガー(ルーキー) 222.278mph
15位 カイオ・コレット(ルーキー) 222.102mph
16位 アレックス・パロウ 222.088mph
17位 パト・オワード 222.026mph
18位 ライアン・ハンター=レイ 221.650mph
19位 リナス・ヴィーケイ 221.494mph
20位 ジャック・ハーベイ 221.344mph
21位 エド・カーペンター 221.242mph
22位 クリスチャン・ルンガー 221.235mph
23位 ルイス・フォスター 221.019mph
24位 カイフィン・シンプソン 220.805mph
25位 ミック・シューマッハ(ルーキー) 220.781mph
26位 スティング・レイ・ロブ 220.773mph
27位 マーカス・エリクソン 220.463mph
28位 カイル・カークウッド 220.273mph
29位 フェリックス・ローゼンクヴィスト 220.115mph
30位 クリスチャン・ラスムッセン 219.800mph
31位 ジェイコブ・アベル(ルーキー) 219.794mph
32位 グラハム・レイホール 219.331mph
33位 キャサリン・レッグ タイムなし
カテゴリー: F1 / 佐藤琢磨 / インディカー
