佐藤琢磨、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング退団が決定 / インディカー
佐藤琢磨が、今シーズンまでインディカーを戦ったレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングを離れることをチームが発表した。

2010年にF1からインディカーに転向した佐藤琢磨は、2012年に1年間だけレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに所属した後、2018年にチームに復帰。2020年には自身2度目のインディ500制覇を成し遂げ、チームに16年ぶりの制覇をもたらした。

佐藤琢磨は「4年間の思い出がたくさん詰まっています。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのみんな、これまで本当にありがとう。辛い時も、勝利の喜びも、常に一緒だった30号車のクルー。どんな時でも最高のサポートで送り出してくれました。心から誇りに思うし、感謝しかないです。本当にありがとう」とコメント。

共同オーナーのボビー・レイホールは「長年にわたって2度も琢磨を起用できたのは特権であり、名誉だった」とコメント。

「彼がトラック、そして、チームとして我々がやっているすべてのことに毎日にもたらしてくれたコミットメントとエネルギーに感謝している。もちろん、2020年にPeopleReadyのマシンに初めてインディ500をもたらしてくれた彼には永遠に恩義がある。私個人、マイク、彼のファミリー、チーム全体にとって特別な瞬間だった。素晴らしい勝利だった」

「私はいつも琢磨との仕事を本当に楽しんできた。彼の献身とコミットメントは彼のクラフトであるだけでなく、チームにも疑いのないことだった。彼が次のチャンスで活躍することを願っている。我々がずっと友人のままであることを感謝したい。我々はお互いに本当に楽しんだ」

同じく共同オーナーのマイク・ラニガンは「琢磨を心からリスペクトしている。コース上での彼の能力だけでなく、コース外での彼のこともね。彼がチームにために成し遂げてくれたこと、彼がもたらしてくれた成功、特に2020年のインディ500の勝利にはこれからも感謝していく」と語った。

ホンダと緊密に繋がりがある佐藤琢磨は、デイル・コイン・レーシングがインディカーを継続するチャンスと見なされている。ロマン・グロージャンがアンドレッティ・オートスポーツに移籍することが決定し、エド・ジョーンズが戻ってくるとは予想されていないため、デイル・コインの2台のエントリーは空いている。

しかし、予想される激しいシート争いと、チーフエンジニアのオリビエ・ボワソンがロマン・グロージャンに続いてアンドレッティ・オートスポーツに移籍するため、51号車が最近の競争力を維持できるかどうかについての疑問符もあり、佐藤琢磨にとって状況は決して単純ではない。

将来について質問された佐藤琢磨は「確実に言えることは何もありません」と RACER に語った。

「知らないことはトリッキーです。でも、以前もこのような状況にいました。数年前もこんな感じでした。現時点では50/50なので、難しい状況です。でも、決してあきらめません。」

「何が起こるかに影響を与えられることはたくさんあります。スポンサーシップが関連しています。環境内に多くのことがが関連しています」

「今シーズンは大変でした。今では非常に競争の激しいシリーズであり、僕が、チームの勝利、ポール、表彰台を獲得できなかったのは今シーズンが初めてでした。他の3シーズンはレイホールと一緒になんとかそれができていました。しかし、30号車のボーイたちは一年中素晴らしい仕事をしてくれました。僕は彼らを誇りに思っています」

佐藤琢磨は、インディカーのキャリアで、14回の表彰台と10回のポールポジションに加えて、6勝を挙げている。



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カテゴリー: F1 / 佐藤琢磨 / インディカー