オスカー・ピアストリが待望のF1初優勝!マクラーレンが戦略で一悶着も1-2
オスカー・ピアストリ(マクラーレン)が2024年F1ハンガリーGPを制し、グランプリ初勝利を挙げた。2位にはチームメイトのランド・ノリスが続き、マクラーレンがワンツーフィニッシュ。角田裕毅(RB)は9位入賞を果たした。
ピアストリの記念すべき初勝利にはマクラーレンのレース戦略を巡る一悶着があった。
2番グリッドからスタートしたピアストリは、ノリスとマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とともにスリーワイドで1コーナーに侵入。真ん中のノリスがアウトサイドのフェルスタッペンとバトルを展開する中、ピアストリはインサイドを突き進んでトップに躍り出た。
その後、ピアストリはトップを快走して、マクラーレンの2台が後続を突き放してレースは進行するが、問題は2回目のピットストップのタイミングで訪れた。
マクラーレンは、後ろの2番手を走行していたノリスを先にピットインさせた。その結果、ノリスはアンダーカットに成功し、ピアストリの前に浮上する。
だが、マクラーレンは、ノリスに順位を譲るように要求。ピットウォールは何周にもわたって説得を試みるも、ノリスは猛烈な速さでピアストリとの差を6秒以上に広げて速さを主張。だが、残り3周でスローダウンしてピアストリに順位を譲り、チームオーダーに応じた。
その結果、ピアストリがデビュー2年目にして待望のグランプリ初優勝。115人目のレースウィナーが誕生した。
ハンガロリンクは、初優勝を達成するドライバーが多く、ピアストリは、デイモン・ヒル(1993年)、ジェンソン・バトン(2006年)、ヘイキ・コバライネン(2008年)、フェルナンド・アロンソ(2003年)、エステバン・オコン(2021年)に続き、6人目にその名を刻んだ。
チームオーダーのゴタゴタはあったが、チェッカー後のパルクフェルメでノリスがピアストリを激励する見事なポーズをみせた。
3位はルイス・ハミルトン(メルセデス)。ハミルトンはレースの大半をフェルスタッペンと戦うことになった。1回目のピットストップで仕掛けて5周後にピットインしたフェルスタッペンのアンダーカットに成功。その後、何度も後方に迫られ、最終的には残り7周で接触した。ブレーキングで前に出たフェルスタッペンにハミルトンが突っ込む形となり、フェルスタッペンのリアは宙に浮いてコースオフして順位を落とすも、ハミルトンは勢いを失わずにレースを続行して3位でチェッカー。前戦イギリスGPの優勝を含めて4戦連続、キャリア200回目の表彰台獲得となった。
4位はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、5位に転落したフェルスタッペンを挟んで、チームメイトのカルロス・サインツJr.が6位に入り、フェラーリがダブル入賞。
7位には予選Q1でクラッシュを喫して16番グリッドからのスタートとなったセルジオ・ペレス(レッドブル)が9ポジションアップで汚名挽回。同じく9ポジションアップのジョージ・ラッセル(メルセデス)とのバトルを制した。
9位は角田裕毅(RB)。10番手からスタートで2つポジションを落とした全ドライバーのなかで唯一1ストップというギャンブルが奏功し、2ポイントを獲得。前日のQ3でのクラッシュで大きなダメージを負ったマシンを修復したメカニックに感謝の言葉を述べた。チームメイトのダニエル・リカルドは、序盤に抜かれたケビン・マグヌッセン(ハース)の戦略をカバーするレース展開となったが、12位でレースを終えた。
10位はランス・ストロール(アストンマーティン)。11位のフェルナンド・アロンソと順位を入れ替えて角田裕毅を捕えようとしたが、わずか0.717秒届かなかった。
ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)が13位、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)が14位、ケビン・マグヌッセン(ハース)が15位となった。
ザウバーのポイント獲得への挑戦は続き、バルテリ・ボッタスは16位でこの日を終え、ローガン・サージェント(ウィリアムズ)が17位に続いた。
アルピーヌも厳しい週末に耐え、エステバン・オコンが18位、周冠宇(ザウバー)が19位で最終順位となった。ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は油圧漏れの疑いで唯一のリタイアとなった。
次戦は連戦となり、来週末にスパ・フランコルシャンでベルギーGPが開催される。
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1ハンガリーGP
ピアストリの記念すべき初勝利にはマクラーレンのレース戦略を巡る一悶着があった。
2番グリッドからスタートしたピアストリは、ノリスとマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とともにスリーワイドで1コーナーに侵入。真ん中のノリスがアウトサイドのフェルスタッペンとバトルを展開する中、ピアストリはインサイドを突き進んでトップに躍り出た。
その後、ピアストリはトップを快走して、マクラーレンの2台が後続を突き放してレースは進行するが、問題は2回目のピットストップのタイミングで訪れた。
マクラーレンは、後ろの2番手を走行していたノリスを先にピットインさせた。その結果、ノリスはアンダーカットに成功し、ピアストリの前に浮上する。
だが、マクラーレンは、ノリスに順位を譲るように要求。ピットウォールは何周にもわたって説得を試みるも、ノリスは猛烈な速さでピアストリとの差を6秒以上に広げて速さを主張。だが、残り3周でスローダウンしてピアストリに順位を譲り、チームオーダーに応じた。
その結果、ピアストリがデビュー2年目にして待望のグランプリ初優勝。115人目のレースウィナーが誕生した。
ハンガロリンクは、初優勝を達成するドライバーが多く、ピアストリは、デイモン・ヒル(1993年)、ジェンソン・バトン(2006年)、ヘイキ・コバライネン(2008年)、フェルナンド・アロンソ(2003年)、エステバン・オコン(2021年)に続き、6人目にその名を刻んだ。
チームオーダーのゴタゴタはあったが、チェッカー後のパルクフェルメでノリスがピアストリを激励する見事なポーズをみせた。
3位はルイス・ハミルトン(メルセデス)。ハミルトンはレースの大半をフェルスタッペンと戦うことになった。1回目のピットストップで仕掛けて5周後にピットインしたフェルスタッペンのアンダーカットに成功。その後、何度も後方に迫られ、最終的には残り7周で接触した。ブレーキングで前に出たフェルスタッペンにハミルトンが突っ込む形となり、フェルスタッペンのリアは宙に浮いてコースオフして順位を落とすも、ハミルトンは勢いを失わずにレースを続行して3位でチェッカー。前戦イギリスGPの優勝を含めて4戦連続、キャリア200回目の表彰台獲得となった。
表彰台をかけたルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンとのバトルは接触というカタチで終わった。
4位はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、5位に転落したフェルスタッペンを挟んで、チームメイトのカルロス・サインツJr.が6位に入り、フェラーリがダブル入賞。
7位には予選Q1でクラッシュを喫して16番グリッドからのスタートとなったセルジオ・ペレス(レッドブル)が9ポジションアップで汚名挽回。同じく9ポジションアップのジョージ・ラッセル(メルセデス)とのバトルを制した。
9位は角田裕毅(RB)。10番手からスタートで2つポジションを落とした全ドライバーのなかで唯一1ストップというギャンブルが奏功し、2ポイントを獲得。前日のQ3でのクラッシュで大きなダメージを負ったマシンを修復したメカニックに感謝の言葉を述べた。チームメイトのダニエル・リカルドは、序盤に抜かれたケビン・マグヌッセン(ハース)の戦略をカバーするレース展開となったが、12位でレースを終えた。
10位はランス・ストロール(アストンマーティン)。11位のフェルナンド・アロンソと順位を入れ替えて角田裕毅を捕えようとしたが、わずか0.717秒届かなかった。
ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)が13位、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)が14位、ケビン・マグヌッセン(ハース)が15位となった。
ザウバーのポイント獲得への挑戦は続き、バルテリ・ボッタスは16位でこの日を終え、ローガン・サージェント(ウィリアムズ)が17位に続いた。
アルピーヌも厳しい週末に耐え、エステバン・オコンが18位、周冠宇(ザウバー)が19位で最終順位となった。ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は油圧漏れの疑いで唯一のリタイアとなった。
次戦は連戦となり、来週末にスパ・フランコルシャンでベルギーGPが開催される。
2024年 F1ハンガリーGP 決勝 結果・順位表
順位 | No | ドライバー | チーム | GAP | INT | POS | PIT |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 81 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン | ↑ 1 | 2 | ||
2 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 2.141 | 2.141 | ↓ 1 | 2 |
3 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 14.880 | 12.739 | ↑ 2 | 2 |
4 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 19.686 | 4.806 | ↑ 2 | 2 |
5 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 21.349 | 1.663 | ↓ 2 | 2 |
6 | 55 | カルロス・サインツJr. | フェラーリ | 23.073 | 1.724 | ↓ 2 | 2 |
7 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル | 39.792 | 16.719 | ↑ 9 | 2 |
8 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 42.368 | 2.576 | ↑ 9 | 2 |
9 | 22 | 角田裕毅 | RB | 1:17.259 | 34.891 | ↑ 1 | 1 |
10 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | 1:17.976 | 0.717 | ↓ 2 | 2 |
11 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アストンマーティン | 1:22.460 | 4.484 | ↓ 4 | 2 |
12 | 3 | ダニエル・リカルド | RB | 20.912 | ↓ 3 | 2 | |
13 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ハース | 15.260 | ↓ 2 | 2 | |
14 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ | 3.585 | ↓ 1 | 2 | |
15 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | 8.533 | - 0 | 2 | |
16 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ | 0.107 | ↓ 4 | 2 | |
17 | 2 | ローガン・サージェント | ウィリアムズ | 7.182 | ↓ 2 | 3 | |
18 | 77 | バルテリ・ボッタス | ザウバー | 8.338 | ↑ 1 | 3 | |
19 | 24 | 周冠宇 | ザウバー | 2.669 | ↓ 1 | 2 | |
DNF | 10 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ | 36L | - 0 | 2 |
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1ハンガリーGP