フェルスタッペンが圧倒的強さでF1中国GP初制覇 角田裕毅は今季初DNF
2024年のF1世界選手権 第5戦 中国GPの決勝レースが4月21日(日)に上海インターナショナル・サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝した。
2度のセーフティカーが入る波乱は王者フェルスタッペンには無関係であり、今季4回目のポール・トゥ・ウィン。通算58勝目。上海で初勝利を挙げた。
2位にはランド・ノリス(マクラーレン)が入り、今季初表彰台。未勝利の表彰台記録を15回まで増やすことになった。3位にはセルジオ・ペレス(レッドブル)が入り、今季4回目の表彰台を獲得した。
新型コロナウイルスのパンデミックによる中断を経て、5年ぶりの開催となったF1中国GP。18インチタイヤを装着した新世代のグラウンドエフェクトカーを初めて迎え、母国グランプリの周冠宇(ザウバー)、角田裕毅(RB)、ローガン・サージェント(ウィリアムズ)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)にとって上海での初めてのグランプリとなった。
スタート前には霧雨も降り、どんよりとした曇り空のなか、気温19度、路面温度30度のドライコンディションで56周のレースはスタート。
22周目にバルテリ・ボッタス(ザウバー)がエンジントラブルによってランオフエリアでストップ。ギアがスタックした状態で撤去に時間がかかり、バーチャルセーフティカーの後、セーフティカーが導入された。ほぼすべてのドライバーがタイヤを交換し、タイヤ戦略がリセットされた。
リスタートでは、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)の減速をきっかけに玉突き状態となり、ダニエル・リカルド(RB)がランス・ストロール(アストンマーティン)に激しく追突されてパーツが飛び散る。後のこのダメージによってリカルドはリタイアとなった。
また、チームメイトの角田裕毅は、コーナーの途中でケビン・マグヌッセン(ハース)に追突されて、今季初リタイア。ビザ・キャッシュアップRBの2台にとっては不運な展開となった。2台をリタイアに追い込んだ2人のドライバーにはそれぞれ10秒ペナルティが科された。角田のリタイアで2度目のセーフティカーが導入された。
トップ3以下にはシャルル・ルクレールが4位、カルロス・サインツが5位とフェラーリ勢、6位にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が続いた。
7位のフェルナンド・アロンソは1回目のセーフティカー導入時に他のドライバーがハードタイヤを装着して最後まで走り切る選択をしたのに対し、ソフトタイヤを装着するという不可解なチョイス。結局、もう1度ピットインしてミディアムへと交換してポイント圏外まで後退したが、そこからフレッシュなタイヤでオーバーテイクを連発してポジションを取り戻した。また、ファステストラップを記録して1ポイントを加算した。
8位にはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、9位にはソフトタイヤで18番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトンがポジションを9個あげてフィニッシュ。
10位にはニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)が入り、トップ5以外で唯一ポイントを獲得した。
エステバン・オコンは11位で今季初ポイントはお預けとなった。チームメイトのピエール・ガスリーは13位。アルピーヌの2台の間にはアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)が割って入った。
母国レースとなった周冠宇は16番グリッドから14位でフィニッシュ。2004年のF1中国GP初開催をターン1で観戦していたという周冠宇は、初の中国人ドライバーとしての凱旋レースを前に感極まって涙を浮かべるシーンがあった。
路面のアスファルト塗装問題、初日のターン7の芝生火災といったトラブルもあった中国GPだが、今季初のスプリントが開催されたエキサイティングな週末となった。
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1中国GP
2度のセーフティカーが入る波乱は王者フェルスタッペンには無関係であり、今季4回目のポール・トゥ・ウィン。通算58勝目。上海で初勝利を挙げた。
2位にはランド・ノリス(マクラーレン)が入り、今季初表彰台。未勝利の表彰台記録を15回まで増やすことになった。3位にはセルジオ・ペレス(レッドブル)が入り、今季4回目の表彰台を獲得した。
新型コロナウイルスのパンデミックによる中断を経て、5年ぶりの開催となったF1中国GP。18インチタイヤを装着した新世代のグラウンドエフェクトカーを初めて迎え、母国グランプリの周冠宇(ザウバー)、角田裕毅(RB)、ローガン・サージェント(ウィリアムズ)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)にとって上海での初めてのグランプリとなった。
スタート前には霧雨も降り、どんよりとした曇り空のなか、気温19度、路面温度30度のドライコンディションで56周のレースはスタート。
22周目にバルテリ・ボッタス(ザウバー)がエンジントラブルによってランオフエリアでストップ。ギアがスタックした状態で撤去に時間がかかり、バーチャルセーフティカーの後、セーフティカーが導入された。ほぼすべてのドライバーがタイヤを交換し、タイヤ戦略がリセットされた。
リスタートでは、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)の減速をきっかけに玉突き状態となり、ダニエル・リカルド(RB)がランス・ストロール(アストンマーティン)に激しく追突されてパーツが飛び散る。後のこのダメージによってリカルドはリタイアとなった。
また、チームメイトの角田裕毅は、コーナーの途中でケビン・マグヌッセン(ハース)に追突されて、今季初リタイア。ビザ・キャッシュアップRBの2台にとっては不運な展開となった。2台をリタイアに追い込んだ2人のドライバーにはそれぞれ10秒ペナルティが科された。角田のリタイアで2度目のセーフティカーが導入された。
マックス・フェルスタッペンにとってはF1中国GP初優勝
トップ3以下にはシャルル・ルクレールが4位、カルロス・サインツが5位とフェラーリ勢、6位にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が続いた。
7位のフェルナンド・アロンソは1回目のセーフティカー導入時に他のドライバーがハードタイヤを装着して最後まで走り切る選択をしたのに対し、ソフトタイヤを装着するという不可解なチョイス。結局、もう1度ピットインしてミディアムへと交換してポイント圏外まで後退したが、そこからフレッシュなタイヤでオーバーテイクを連発してポジションを取り戻した。また、ファステストラップを記録して1ポイントを加算した。
8位にはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、9位にはソフトタイヤで18番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトンがポジションを9個あげてフィニッシュ。
10位にはニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)が入り、トップ5以外で唯一ポイントを獲得した。
エステバン・オコンは11位で今季初ポイントはお預けとなった。チームメイトのピエール・ガスリーは13位。アルピーヌの2台の間にはアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)が割って入った。
母国レースとなった周冠宇は16番グリッドから14位でフィニッシュ。2004年のF1中国GP初開催をターン1で観戦していたという周冠宇は、初の中国人ドライバーとしての凱旋レースを前に感極まって涙を浮かべるシーンがあった。
路面のアスファルト塗装問題、初日のターン7の芝生火災といったトラブルもあった中国GPだが、今季初のスプリントが開催されたエキサイティングな週末となった。
2024年 F1中国GP 決勝 結果・順位表
順位 | No | ドライバー | チーム | POS | GAP | INT | PIT |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | -0 | 2 | ||
2 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | ↑2 | 13.773 | 13.773 | 1 |
3 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル | ↓1 | 19.160 | 5.387 | 2 |
4 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | ↑2 | 23.623 | 4.463 | 1 |
5 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | ↑2 | 33.983 | 10.360 | 1 |
6 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | ↑2 | 38.724 | 4.741 | 2 |
7 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アストンマーティン | ↓4 | 43.414 | 4.690 | 3 |
8 | 81 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン | ↓3 | 56.198 | 12.784 | 2 |
9 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | ↑9 | 57.986 | 1.788 | 2 |
10 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ハース | ↓1 | 60.476 | 2.490 | 2 |
11 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ | ↑2 | 62.812 | 2.336 | 2 |
12 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ | ↑2 | 65.506 | 2.694 | 2 |
13 | 10 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ | ↑2 | 69.223 | 3.717 | 3 |
14 | 24 | 周冠宇 | ザウバー | ↑2 | 71.689 | 2.466 | 3 |
15 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | ↓4 | 82.786 | 11.097 | 4 |
16 | 2 | ローガン・サージェント | ウィリアムズ | ↓1 | 87.533 | 4.747 | 2 |
17 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | ↓3 | 95.110 | 7,577 | 2 |
DNF | 3 | ダニエル・リカルド | RB | ↓6 | 23L | 23L | 2 |
DNF | 22 | 角田裕毅 | RB | -0 | 30L | 7L | 2 |
DNF | 77 | バルテリ・ボッタス | ザウバー | ↓10 | 37L | 7L | 1 |
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1中国GP