決勝:フェラーリのサインツがF1通算2勝目でレッドブルの全勝を止める
2023年F1第16戦シンガポールGPの決勝が9月17日(日)にシンガポール市街地コースで行われ、カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)が優勝した。
今年はシンガポール市街地コースはレイアウトが変更され、ターン16からターン19までの区間が全長約397メートルのストレートになった。これによりコーナーの数は23から19に減少し、1周の長さは4.940kmとなった(従来は5.063km)。レースは昨年より1周多い62周に延長された。
予選でのクラッシュによってランス・ストロール(アストンマーティン)が欠場し、19台で争われた2023年のF1シンガポールGP。
レースを左右する2度の節目があった。20周目にローガン・サージェントがクラッシュ。サージェントは自走してピットに戻ることができたが、コース上にデブリがまき散らされたためセーフティカー(SC)が導入された。そして、43周目にエステバン・オコン(アルピーヌ)がギアボックスとみられるトラブルでコース上にストップしてバーチャルセーフティカー(VSC)が導入された。
優勝はポールポジションからスタートしたカルロス・サインツ。後続との距離を測りながらの優れたタイヤマネジメントで上記2回のリセットを跳ね除けて、2位を0.812秒差で抑え込み、2022年F1イギリスGP以来となる自身2勝目を挙げた。
2位はマクラーレンのランド・ノリス。ほぼサインツと同じ戦略を採用し、最後はタイヤと戦いながらもなんとか2位の座を守った。
3位はメルセデスのルイス・ハミルトン。ライバルよりも新品のミディアムを1セット多く持っていたメルセデスは、VSCで2回目のピットストップをするという賭けに出る。それが奏功してハミルトンは4位でフィニッシュしたシャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)を抜いて表彰台を獲得。チームメイトのジョージ・ラッセルはファイナルラップまで3位を走行していたが、クラッシュリタイアという悔しい結果となった。
5位はレッドブルのマックス・フェルスタッペン。ハードタイヤでスタートするというリバースストラテジーは20周目のSCによって崩れ去った。ステイアウトを選択したものの、セーフティカーの後ろで温度を失ったタイヤでズルズルと後退。その後、残り20周で通常のピットストップを行って後方に下がるも、他のドライバーよりもフレッシュなタイヤで挽回を開始。最終的に5位まで順位をあげた。連勝記録は10勝でストップし、レッドブル・レーシングの昨年から15連勝、今シーズンの14戦続いていた無敗記録も終止符が打たれた。チームメイトのセルジオ・ペレスは8位でフィニッシュした。
6位にはピエール・ガスリー(アルピーヌ)、7位にはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)。
9位には負傷したダニエル・リカルドの代役として3戦目を迎えたリアム・ローソンがF1初ポイントを獲得した
10位にはケビン・マグヌッセン(ハース)が第2戦サウジアラビアGP以来となるポイント獲得となった。
角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)は、1周目にセルジオ・ペレスとの接触が原因でタイヤがパンクしてリタイアとなった。スタートを切れなかった前戦に続いて完走することができなかった。
フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、ピットレーン入り口の縁石を超えてしまい5秒ペナルティを科された後、ペナルティを消化したピットストップで25秒とタイムをロスし、その後、エスケープへのコースアウトもあり、完走中最下位の15位でフィニッシュ。今シーズン唯一続いていた全戦でのポイント獲得がストップした。
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1シンガポールGP
今年はシンガポール市街地コースはレイアウトが変更され、ターン16からターン19までの区間が全長約397メートルのストレートになった。これによりコーナーの数は23から19に減少し、1周の長さは4.940kmとなった(従来は5.063km)。レースは昨年より1周多い62周に延長された。
予選でのクラッシュによってランス・ストロール(アストンマーティン)が欠場し、19台で争われた2023年のF1シンガポールGP。
レースを左右する2度の節目があった。20周目にローガン・サージェントがクラッシュ。サージェントは自走してピットに戻ることができたが、コース上にデブリがまき散らされたためセーフティカー(SC)が導入された。そして、43周目にエステバン・オコン(アルピーヌ)がギアボックスとみられるトラブルでコース上にストップしてバーチャルセーフティカー(VSC)が導入された。
優勝はポールポジションからスタートしたカルロス・サインツ。後続との距離を測りながらの優れたタイヤマネジメントで上記2回のリセットを跳ね除けて、2位を0.812秒差で抑え込み、2022年F1イギリスGP以来となる自身2勝目を挙げた。
2位はマクラーレンのランド・ノリス。ほぼサインツと同じ戦略を採用し、最後はタイヤと戦いながらもなんとか2位の座を守った。
3位はメルセデスのルイス・ハミルトン。ライバルよりも新品のミディアムを1セット多く持っていたメルセデスは、VSCで2回目のピットストップをするという賭けに出る。それが奏功してハミルトンは4位でフィニッシュしたシャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)を抜いて表彰台を獲得。チームメイトのジョージ・ラッセルはファイナルラップまで3位を走行していたが、クラッシュリタイアという悔しい結果となった。
5位はレッドブルのマックス・フェルスタッペン。ハードタイヤでスタートするというリバースストラテジーは20周目のSCによって崩れ去った。ステイアウトを選択したものの、セーフティカーの後ろで温度を失ったタイヤでズルズルと後退。その後、残り20周で通常のピットストップを行って後方に下がるも、他のドライバーよりもフレッシュなタイヤで挽回を開始。最終的に5位まで順位をあげた。連勝記録は10勝でストップし、レッドブル・レーシングの昨年から15連勝、今シーズンの14戦続いていた無敗記録も終止符が打たれた。チームメイトのセルジオ・ペレスは8位でフィニッシュした。
6位にはピエール・ガスリー(アルピーヌ)、7位にはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)。
9位には負傷したダニエル・リカルドの代役として3戦目を迎えたリアム・ローソンがF1初ポイントを獲得した
10位にはケビン・マグヌッセン(ハース)が第2戦サウジアラビアGP以来となるポイント獲得となった。
角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)は、1周目にセルジオ・ペレスとの接触が原因でタイヤがパンクしてリタイアとなった。スタートを切れなかった前戦に続いて完走することができなかった。
フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、ピットレーン入り口の縁石を超えてしまい5秒ペナルティを科された後、ペナルティを消化したピットストップで25秒とタイムをロスし、その後、エスケープへのコースアウトもあり、完走中最下位の15位でフィニッシュ。今シーズン唯一続いていた全戦でのポイント獲得がストップした。
ファイナルラップでラッセルがバリアにクラッシュしたため、ハミルトンが3位に入った。
2023年 F1シンガポールGP 決勝 結果・順位
順位 | No | ドライバー | チーム | GAP | INT | PIT |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 1 | ||
2 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 0.812 | 0.812 | 1 |
3 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1.269 | 0.457 | 2 |
4 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 21.177 | 19.908 | 1 |
5 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 21.441 | 0.264 | 1 |
6 | 10 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ | 38.441 | 17.000 | 1 |
7 | 81 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン | 41.479 | 3.038 | 1 |
8 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル | 54.534 | 13.055 | 1 |
9 | 40 | リアム・ローソン | アルファタウリ | 65,918 | 11.384 | 1 |
10 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | 72.116 | 6.198 | 2 |
11 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ | 73.417 | 1.301 | 2 |
12 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ | 83.649 | 10.232 | 2 |
13 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ハース | 86.201 | 2.552 | 1 |
14 | 2 | ローガン・サージェント | ウィリアムズ | 86.889 | 0.688 | 2 |
15 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アストンマーティン | 87.603 | 0.714 | 2 |
DNF | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 1L | 1L | 2 |
DNF | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ | 11L | 10L | 1 |
DNF | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ | 20L | 9L | 1 |
DNF | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ |
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1シンガポールGP