決勝:フェルスタッペン7連勝!レッドブルF1は開幕11連勝で1988年マクラーレン・ホンダの記録に並ぶ
2023年F1第12戦ハンガリーGPの決勝が7月23日(日)にブダペストのハンガロリンクで行われ、マックス・フェルスタッペンが7連勝で今季9勝目。ファステストラップも記録して後続に33秒差をつける圧勝だった
レッドブル・レーシングは開幕から11連勝となり、1988年にアイルトン・セナとアラン・プロストを擁したマクラーレン・ホンダのシーズン連勝記録に並んだ。昨年から数えると12連勝となり、新記録を樹立した。
ランド・ノリス(マクラーレン)が2戦連続で2位表彰台。3位には9番グリッドからセルジオ・ペレスが挽回し、レッドブル・レーシングがダブル表彰台を飾った。
角田裕毅(アルファタウリ)は15位でフィニッシュ。新加入のダニエル・リカルドは13位でフィニッシュし、予選・決勝ともにチームメイトを上回る結果となった。
■TOPICS
気温29度、路面温度48度のドライコンディションでレースはスタート。上位ドライバーはミディアムを選択。セルジオ・ペレス(レッドブル)、後方のジョージ・ラッセル(メルセデス)はハードを選択。カルロス・サインツ(フェラーリ)、角田裕毅(アルファタウリ)、ランス・ストロール(アストンマーティン)はソフトを選択する。
スタートでは、2番グリッドのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が1コーナーを制し、対照的にポールポジションのルイス・ハミルトン(メルセデス)が、マクラーレンの2台にも先行されて4番手まで順位を下げる。懸念されたオープニングラップでのフェルスタッペン/ハミルトンの激しいバトルは見られなかった。
フェルスタッペンはDRSがENABLEになるまでに後続に1秒以上のギャップを築き、そこからペースコントールに入る。
一方、オープニングラップでは後方で多重接触事故が発生。スタートで出遅れた周冠宇(アルファロメオ)が、1コーナーのブレーキングでダニエル・リカルド(アルファタウリ)に追突。その勢いでリカルドは、エステバン・オコン(アルピーヌ)に追突。さらにその勢いでオコンは、アウトサイドを回っていたピエール・ガスリー(アルピーヌ)と接触。この接触でアルピーヌの2台はマシンに大きなダメージを負ってダブルリタイア。リカルドは最後尾まで順位を下げり、周には5秒ペナルティが科された。
アレクサンダー・アルボン(ウィリムズ)が全ドライバーに先駆けて8周目にピットイン。ソフトスタートを選択したランス・ストロールと角田裕毅がカバーに入るが、角田は左フロントの交換に時間がかかり、大きくタイムロスする。
また、第1スティントで5番手を走行していたシャルル・ルクレール(フェラーリ)も17周目のピットストップで右リアの交換に時間がかかり、大きくタイムロスする。
マクラーレンは、オスカー・ピアストリ、ランド・ノリスの順で第1スティントを入っていたが、先にピットに入ったノリスが驚異的なアウトラップ(40.5秒)でアンダーカットに成功し、二人の順位は逆転する。ピアストリのアウトラップは42.5秒、ハミルトンは44.6秒であり、マクラーレン勢とハミルトンとの間に大きな差がつくことになった。(ちなみにフェルスタッペンは42.0秒)。
43周目、コース上のオーバーテイクも含めて5番手を走行していたペレスがピットイン。3番手を走行していたピアストリがおそらくその無線を聞いてカバーに入る。2番手を走行していたノリスは2周後にピットインしてピアストリの前をキープ。当時4番手を走行していたハミルトンは7周後に入って、その2人の後ろで5番手コースに戻る。
シャルル・ルクレールは、2回目のピットストップでピットレーンのスピード違反で5秒ペナルティを科される。
コース復帰後、ペレスがピアストリをオーバーテイク。7周のオフセットがある後続のハミルトンは7秒強後方。そして、57周目にハミルトンがピアストリを抜いて4位に上がり、3位のペレスを追いかけるが、1.531秒及ぼなかった。
6位でチェッカーを受けたシャルル・ルクレールは5秒ペナルティによって7位に降格。ジョージ・ラッセルが6位となり、カルロス・サインツが8位。9位にフェルナンド・アロンソ、10位にランス・ストロールのアストンマーティン勢が続き、トップ10はコンストラクターズ選手権トップ5のマシンが占めた。
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1ハンガリーGP
レッドブル・レーシングは開幕から11連勝となり、1988年にアイルトン・セナとアラン・プロストを擁したマクラーレン・ホンダのシーズン連勝記録に並んだ。昨年から数えると12連勝となり、新記録を樹立した。
ランド・ノリス(マクラーレン)が2戦連続で2位表彰台。3位には9番グリッドからセルジオ・ペレスが挽回し、レッドブル・レーシングがダブル表彰台を飾った。
角田裕毅(アルファタウリ)は15位でフィニッシュ。新加入のダニエル・リカルドは13位でフィニッシュし、予選・決勝ともにチームメイトを上回る結果となった。
■TOPICS
気温29度、路面温度48度のドライコンディションでレースはスタート。上位ドライバーはミディアムを選択。セルジオ・ペレス(レッドブル)、後方のジョージ・ラッセル(メルセデス)はハードを選択。カルロス・サインツ(フェラーリ)、角田裕毅(アルファタウリ)、ランス・ストロール(アストンマーティン)はソフトを選択する。
スタートでは、2番グリッドのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が1コーナーを制し、対照的にポールポジションのルイス・ハミルトン(メルセデス)が、マクラーレンの2台にも先行されて4番手まで順位を下げる。懸念されたオープニングラップでのフェルスタッペン/ハミルトンの激しいバトルは見られなかった。
フェルスタッペンはDRSがENABLEになるまでに後続に1秒以上のギャップを築き、そこからペースコントールに入る。
一方、オープニングラップでは後方で多重接触事故が発生。スタートで出遅れた周冠宇(アルファロメオ)が、1コーナーのブレーキングでダニエル・リカルド(アルファタウリ)に追突。その勢いでリカルドは、エステバン・オコン(アルピーヌ)に追突。さらにその勢いでオコンは、アウトサイドを回っていたピエール・ガスリー(アルピーヌ)と接触。この接触でアルピーヌの2台はマシンに大きなダメージを負ってダブルリタイア。リカルドは最後尾まで順位を下げり、周には5秒ペナルティが科された。
アレクサンダー・アルボン(ウィリムズ)が全ドライバーに先駆けて8周目にピットイン。ソフトスタートを選択したランス・ストロールと角田裕毅がカバーに入るが、角田は左フロントの交換に時間がかかり、大きくタイムロスする。
また、第1スティントで5番手を走行していたシャルル・ルクレール(フェラーリ)も17周目のピットストップで右リアの交換に時間がかかり、大きくタイムロスする。
マクラーレンは、オスカー・ピアストリ、ランド・ノリスの順で第1スティントを入っていたが、先にピットに入ったノリスが驚異的なアウトラップ(40.5秒)でアンダーカットに成功し、二人の順位は逆転する。ピアストリのアウトラップは42.5秒、ハミルトンは44.6秒であり、マクラーレン勢とハミルトンとの間に大きな差がつくことになった。(ちなみにフェルスタッペンは42.0秒)。
43周目、コース上のオーバーテイクも含めて5番手を走行していたペレスがピットイン。3番手を走行していたピアストリがおそらくその無線を聞いてカバーに入る。2番手を走行していたノリスは2周後にピットインしてピアストリの前をキープ。当時4番手を走行していたハミルトンは7周後に入って、その2人の後ろで5番手コースに戻る。
シャルル・ルクレールは、2回目のピットストップでピットレーンのスピード違反で5秒ペナルティを科される。
コース復帰後、ペレスがピアストリをオーバーテイク。7周のオフセットがある後続のハミルトンは7秒強後方。そして、57周目にハミルトンがピアストリを抜いて4位に上がり、3位のペレスを追いかけるが、1.531秒及ぼなかった。
6位でチェッカーを受けたシャルル・ルクレールは5秒ペナルティによって7位に降格。ジョージ・ラッセルが6位となり、カルロス・サインツが8位。9位にフェルナンド・アロンソ、10位にランス・ストロールのアストンマーティン勢が続き、トップ10はコンストラクターズ選手権トップ5のマシンが占めた。
2023年 F1ハンガリーGP 決勝 結果
順位 | No | ドライバー | チーム | GAP | INT | PIT |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 2 | ||
2 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 33.731 | 33.731 | 2 |
3 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル | 37.603 | 3.872 | 2 |
4 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 39.134 | 1.531 | 2 |
5 | 81 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン | 62.572 | 23.438 | 2 |
6 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 65.825 | 3.253 | 2 |
7 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 70.317 | 4.492 | 2 |
8 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 71.073 | 0.758 | 2 |
9 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アストンマーティン | 75.709 | 4.636 | 2 |
10 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | 1L | 23.087 | 2 |
11 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ | 1L | 14.472 | 2 |
12 | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ | 1L | 0.992 | 2 |
13 | 3 | ダニエル・リカルド | アルファタウリ | 1L | 6.178 | 2 |
14 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ハース | 1L | 15.041 | 2 |
15 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1L | 0.245 | 2 |
16 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ | 1L | 8.948 | 2 |
17 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | 1L | 21.860 | 2 |
DNF | 2 | ローガン・サージェント | ウィリアムズ | 3L | 2L | |
DNF | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ | 68L | 65L | 1 |
DNF | 10 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ | 68L | 1L | 1 |
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1ハンガリーGP