FP3:序盤のドライでフェラーリF1のルクレールがトップ / イギリスGP
2023年F1第11戦イギリスGPのフリー走行3回目(FP3)が7月8日(土)にシルバーストン・サーキットで行われ、セッション中盤に雨が降り出す前にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が、アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)を抑えてタイムシートのトップに立った。
暖かくドライコンディションで行われた初日から一夜明け、FP3を前にトラックに戻ったドライバーたちを迎えたのはウエットコンディション。気温は下がり、上空には暗雲が立ち込めた。
直前のF3レースはウエットコンディションで行われたが、F1マシンがコースに出たときにはトラックは十分に乾いてスリックタイヤでの走行が可能になっていた。
しかし、セッション中に90%の確率で雨が降り続く可能性があった。そして、開始25分後に予報通り雨が降ると、各チームの予選スタイルでの走行は終了し、タイムシートは事実上凍結された。レッドブル・レーシングだけがソフトコンパウンドに履き替えていなかった。
これにより、FP1とFP2でトップタイムを記録したダブルチャンピオンのマックス・フェルスタッペンは8番手、チームメイトのセルジオ・ペレスは14番手に終わったが、その後のインターミディエイトのスリッピーなコンディションでは貴重なデータを収集することができた。
その結果、プラクティス2回目に電気系トラブルで出遅れたルクレールが、失った走行距離の一部を埋め合わせ、レッドマークのソフトタイヤで1分27秒419を記録してトップタイムをマーク。だが、チェッカーフラッグ後にクラブ・コーナーでスピンを喫していた。
アルボンとウィリアムズは引き続き好走を見せ、電気系統の不具合を克服したルクレールに0.173秒差の2番手でフィニッシュ。アロンソも雨に見舞われる直前にソフトタイヤを履いて周回を重ね、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)と若干のペースを見せ始めたルイス・ハミルトン(メルセデス)を抑えた。
セッション序盤をリードしていたカルロス・サインツ(フェラーリ)だったが、怒涛の改善の中で6番手に後退。もう一台のウィリアムズのローガン・サージェントは、マシンの「何かが吹き飛ばされた」後、コックピット内に「異常な熱風」があったにもかかわらず、心強い7番手タイムを記録。前述のフェルスタッペンが続いた。
ジョージ・ラッセルはアルファタウリの角田裕毅とニック・デ・フリースの前で9番手、序盤にピットレーンの端に止まってメカニックに助けられるというアクシデントに見舞われたランド・ノリスは12番手だった。スチュワードはこのインシデントについて調査を開始している。
ランス・ストロール(アストンマーティン)は、ドライからウェットへとコンディションが変化したタイミングでソフトタイヤで走行し、ペレス、ケビン・マグヌッセン(ハース)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)を抑えて13番手につけた。
アルファロメオはセッション序盤を欠席したため、天候のベストコンディションを逃した。バルテリ・ボッタスは順調に周回を重ねたものの、チームメイトの周冠宇は技術的な問題でピットに留まった。
その結果、ボッタスは18番手、周冠宇は20番手となり、フェルスタッペンやペレス同様、ソフトタイヤで代表タイムを出せなかったニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)がその間に割って入った。
各ドライバーはこのあと休憩を取り、混戦が予想される現地時間15時(日本時間23時)からの予選に備える。
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1イギリスGP
暖かくドライコンディションで行われた初日から一夜明け、FP3を前にトラックに戻ったドライバーたちを迎えたのはウエットコンディション。気温は下がり、上空には暗雲が立ち込めた。
直前のF3レースはウエットコンディションで行われたが、F1マシンがコースに出たときにはトラックは十分に乾いてスリックタイヤでの走行が可能になっていた。
しかし、セッション中に90%の確率で雨が降り続く可能性があった。そして、開始25分後に予報通り雨が降ると、各チームの予選スタイルでの走行は終了し、タイムシートは事実上凍結された。レッドブル・レーシングだけがソフトコンパウンドに履き替えていなかった。
これにより、FP1とFP2でトップタイムを記録したダブルチャンピオンのマックス・フェルスタッペンは8番手、チームメイトのセルジオ・ペレスは14番手に終わったが、その後のインターミディエイトのスリッピーなコンディションでは貴重なデータを収集することができた。
その結果、プラクティス2回目に電気系トラブルで出遅れたルクレールが、失った走行距離の一部を埋め合わせ、レッドマークのソフトタイヤで1分27秒419を記録してトップタイムをマーク。だが、チェッカーフラッグ後にクラブ・コーナーでスピンを喫していた。
アルボンとウィリアムズは引き続き好走を見せ、電気系統の不具合を克服したルクレールに0.173秒差の2番手でフィニッシュ。アロンソも雨に見舞われる直前にソフトタイヤを履いて周回を重ね、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)と若干のペースを見せ始めたルイス・ハミルトン(メルセデス)を抑えた。
セッション序盤をリードしていたカルロス・サインツ(フェラーリ)だったが、怒涛の改善の中で6番手に後退。もう一台のウィリアムズのローガン・サージェントは、マシンの「何かが吹き飛ばされた」後、コックピット内に「異常な熱風」があったにもかかわらず、心強い7番手タイムを記録。前述のフェルスタッペンが続いた。
セッション途中で雨が降り出したため、大量の水しぶきが舞い上がった。
ジョージ・ラッセルはアルファタウリの角田裕毅とニック・デ・フリースの前で9番手、序盤にピットレーンの端に止まってメカニックに助けられるというアクシデントに見舞われたランド・ノリスは12番手だった。スチュワードはこのインシデントについて調査を開始している。
ランス・ストロール(アストンマーティン)は、ドライからウェットへとコンディションが変化したタイミングでソフトタイヤで走行し、ペレス、ケビン・マグヌッセン(ハース)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)を抑えて13番手につけた。
アルファロメオはセッション序盤を欠席したため、天候のベストコンディションを逃した。バルテリ・ボッタスは順調に周回を重ねたものの、チームメイトの周冠宇は技術的な問題でピットに留まった。
その結果、ボッタスは18番手、周冠宇は20番手となり、フェルスタッペンやペレス同様、ソフトタイヤで代表タイムを出せなかったニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)がその間に割って入った。
各ドライバーはこのあと休憩を取り、混戦が予想される現地時間15時(日本時間23時)からの予選に備える。
2023年 F1イギリスGP フリー走行3回目 結果・タイム
順位 | No | ドライバー | チーム | タイム | ギャップ | 周回 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1分27秒419 | 24 | |
2 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ | 1分27秒592 | 0.173 | 14 |
3 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アストンマーティン | 1分27秒784 | 0.365 | 17 |
4 | 10 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ | 1分27秒893 | 0.474 | 19 |
5 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1分27秒948 | 0.529 | 16 |
6 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 1分27秒964 | 0.545 | 21 |
7 | 2 | ローガン・サージェント | ウィリアムズ | 1分28秒151 | 0.732 | 16 |
8 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 1分28秒266 | 0.847 | 19 |
9 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 1分28秒285 | 0.865 | 17 |
10 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1分28秒337 | 0.918 | 21 |
11 | 21 | ニック・デ・フリース | アルファタウリ | 1分28秒504 | 1.085 | 20 |
12 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 1分28秒563 | 1.144 | 18 |
13 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | 1分28秒620 | 1.201 | 15 |
14 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル | 1分28秒904 | 1.485 | 19 |
15 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | 1分29秒207 | 1.788 | 13 |
16 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ | 1分29秒233 | 1.814 | 22 |
17 | 81 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン | 1分29秒437 | 2.018 | 20 |
18 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ハース | 1分29秒586 | 2.167 | 15 |
19 | 77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ | 1分33秒590 | 6.171 | 13 |
20 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ | No Time | 2 |
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