F1アメリカGP:オーナー追悼大会でフェルスタッペン優勝&レッドブルが2冠
2022年F1アメリカGPの決勝が10月23日(日)に行われ、マックス・フェルスタッペンが優勝。レッドブル・レーシングがコンストラクターズタイトルを獲得した。

波乱の多いレースとなった。2番グリッドのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が抜群のスタートでリードを奪う一方で、ポールポジションのカルロス・サインツ(フェラーリ)はターン1でスピンしてを喫してジョージ・ラッセル(メルセデス)に接触されてタイヤがパンク。ピットに入ったマシンのダメージによってリタイアを余儀なくされた。この接触でジョージ・ラッセルに5秒ペナルティが科された。

18周目にバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)がターン19でスピンして停止。セーフティカーが導入される。21周目にレースはリスタートするが、バックストレートでランス・ストロール(アストンマーティン)にフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が高速でヒット。ストロールはリタイアとなり、アロンソはなんとかピットに戻って続行するが、コース上にはデブリが散乱し、再びセーフティカーが入る。

優勝はマックス・フェルスタッペン。2回目のピットストップで11秒かかり、トップから6番手まで順位を落とす場面もあったが、そこから挽回して今季13勝目。ミハエル・シューマッハとセバスチャン・ベッテルが持つ1シーズンにおける最多勝利数記録に並んだ。通算33勝目。

2位はルイス・ハミルトン(メルセデス)。49周目までレースをリードしていたが、マックス・フェルスタッペンを抑えることができず、5.023秒差でチェッカー。16年連続シーズンで少なくとも1勝を挙げるという記録更新はお預けとなった。

3位はシャルル・ルクレール(フェラーリ)。12番グリッドからのスタートとなったが、セーフティカー導入のタイミングでピットインする運に恵まれて上位のキープし、表彰台を獲得した。4位にはセルジオ・ペレス(レッドブル)が続いた。

この結果、レッドブル・レーシングが2022年のF1世界選手権のコンストラクターズタイトルを獲得。レッドブルの創設者ディートリッヒ・マテシッツの追悼レースで、マックス・フェルスタッペンのドライバーズタイトルに続き、2冠を達成。2013年以来、9年ぶり5度目のコンストラクターズタイトル、およびダブルタイトル。8年連続でコンストラクターズタイトルを獲得したメルセデスの牙城をついに崩した。

5位のジョージ・ラッセル(メルセデス)は5秒ペナルティが響いた。6位はランド・ノリス(マクラーレン)、7位のフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)はクラッシュkらの挽回劇。8位のセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)はピットストップでのタイムロスが響いた。9位はケビン・マグヌッセン。

そして、10位には角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)が入り、13レースぶりの入賞を果たした。

カルロス・サインツJr.は残念だったが、ディートリッヒ・マテシッツが2つのチームでF1に導いたドライバーたちが健闘をみせたレースとなった。

2022年 F1アメリカGP 決勝 結果・順位

順位NoドライバーチームGAPINTPIT
133マックス・フェルスタッペンレッドブルLAP562
244ルイス・ハミルトンメルセデス5.0235.0232
316シャルル・ルクレールフェラーリ7.5012.4782
411セルジオ・ペレスレッドブル9.2930.7922
563ジョージ・ラッセルメルセデス44.81536.5223
64ランド・ノリスマクラーレン53.7858.9702
73フェルナンド・アロンソアルピーヌ55.0781.2932
85セバスチャン・ベッテルアストンマーティン65.35410.2762
920ケビン・マグヌッセンハース65.8340.4801
1022角田裕毅アルファタウリ70.9195.0852
1131エステバン・オコンアルピーヌ72.8751.9662
1223アレクサンダー・アルボンウィリアムズ75.0572.1822
1324周冠宇アルファロメオ76.1641.1072
1440ピエール・ガスリーアルファタウリ81.7635.5992
1547ミック・シューマッハハース84.4802.7272
163ダニエル・リカルドマクラーレン90.4875.9972
176ニコラス・ラティフィウィリアムズ103.58813.1012
DNF18ランス・ストロールアストンマーティン  1
DNF77バルテリ・ボッタスアルファロメオ  1
DNF55カルロス・サインツJr.フェラーリ  1



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カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1アメリカGP