2008年 バーレーンGP決勝 ドライバーコメント
2008 FORMULA 1 Gulf Air Bahrain Grand Prix

1位 フェリペ・マッサ (フェラーリ)
「最高だね!暗雲が立ち込めたチャンピオンシップのスタートだったけど、やっと太陽が見えたよ。僕たちは週末ずっと長く集中力を保ち、それが結果となった。僕たちは素晴らしいマシンを持っていて、それが事実であることを証明できることはわかっていた。一度トップに立った後は、最大までプッシュする必要はなかったよ。良いスタートができて、なんとかロバートをオーバーテイクできた。そのあと、ターン5とターン8の間でオイルがあったから少し困難なラップだったけど、僕は常にコントロールしていた。明らかに、マレーシアで起こったことが常に心の中にあったから、確実に完走することに注意を払っていた。僕の好きなトラックのここサヒールで再び優勝できて最高だよ。」

2位 キミ・ライコネン (フェラーリ)
「2位は今週末に期待できた最高の結果だよ。今週末は僕にとってベストではなかった。8ポイント獲得してチャンピオンシップの首位になったから、満足してバーレーンを離れられるよ。理想的なバランスをみつけられなかった。時にはこういった週末になることもあるけど、バルセロナでは状況は変わっていると確信しているよ。最初のピットストップは、ライトに問題があって、あまり速くなかった。でも、それは結果には影響してないよ。いったん僕のポジションが固まったあとは、状況を管理して、あまりプッシュしないようにしたんだ。常にポイントを持ち帰ることがどんなに重要かわかっているからね。」

3位 ロバート・クビサ (BMW)
「結果には満足しているよ。2戦連続の表彰台だし、チームはコンストラクターズ・チャンピオンシップをリードしている。残念ながら、スタートで大きくホイールスピンしてしまい、2周目の1コーナーではいくつか残骸に当たってしまった。オイルに関する情報がなかったので、オイルの上を走ったときは、タイヤがパンクしてしまったと思った。でも、チームにとっては素晴らしい一日となった。今はバルセロナを楽しみにしているよ。」

4位 ニック・ハイドフェルド (BMW)
「レースを終えた今は、昨日よりも満足しているよ。4位で終えたことは、困難な週末だった僕には、ポジティブな結果だ。このサーキットでのマシンのバランスは僕が望んだものではなかった。再びこのようなトラブルがないことを願うよ。チームメイトより1ポジション後ろでレースを終えたけど、彼はポールポジションからスタートし、僕は6番手からだったので、良い結果だよ。ヤルノ・トゥルーリとヘイキ・コバライネンをオーバーテイクしたことは楽しかったね。僕たちチームにとって、すべてがスムーズにいったよ。」

5位 ヘイキ・コバライネン (マクラーレン)
「非常にタフなレースだった。スタートよく飛び出して、第2コーナーでキミ(ライコネン)をパスすることができたが、第4コーナーでブレーキングポイントを外してしまい、逆転を許した。第8コーナーでも深く入りすぎた結果、フロントタイヤにフラットスポットができた。おかげでひどいバイブレーションに見舞われることになった。振動があまりに激しくて、何かがマシンから落下しはしまいかと心配だった。第2スティントでは状況が好転し、プライムタイヤに交換した第3スティントでも最後までマシンは素晴らしかった。今日は5位が精一杯だったと思う。厳しい状況の中でもポイントを獲得することができた。チームに貢献できるようこれからも全力を尽くす。ヨーロッパラウンドまでにハードワークを続けて、マシンパフォーマンスをさらに高めたい」

6位 ヤルノ・トゥルーリ (トヨタ)
「前回に続いてポイント圏内の6位でフィニッシュできて、自分にとっても、頑張って良い仕事をしてくれたチームのみんなにとっても、とても嬉しいよ。トップ3のチームのすぐ後ろでフィニッシュできたのは、今週末の練習と予選の流れから我々が望みうる最も良い結果だ。優れたスタートを切れたから、第1コーナーで2つ順位をあげることができた。レース序盤、ニコ・ロズベルグから少しの間プレッシャーを受けたが、そこから私は自分らしいレースをすることが出来た。車はよくバランスが取れていて、自分が速いことも、戦略が優れていることも分かっていたから、ただ自分らしいドライビングをし続けたんだ。車のペースは非常に良く、自分もティモも完走できて、我々には競争力があることが分かった。この結果は我々のこれからを後押ししてくれるよ。我々は、次のレースに備えて、今回の結果を踏まえバルセロナのテストに向かう予定だ。」

7位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「みんなが週末ずっと良い仕事をしてくれた。最初の数周でかなりの事故があって、僕たちはそれを利用することができた。最初のラップは僕たちにとってうまくいったけど、トラックは非常にタイトで、最初の数コーナーは注意しなければならなかった。スタートでオイルか何かがトラックにあって、それが難しくした。そのあとは集中して、残りの時間はヤルノ(・トゥルーリ)を追いかけることに費やした。」

8位 ニコ・ロズベルグ (ウィリアムズ)
「最終的にポイントを獲れたので、喜ぶべきだとは思うけど、満足はしていない。僕たちはもっとうまくやれるはずだ。でも、それはとても難しかった。タイヤのパフォーマンスはとても変わりやすく、風の状況はギア比を調整した金曜日と違っていた。結局マシンは十分によくなかった。スペインGPの前に僕たちはいくつか作業をする。歴史的にバルセロンバは僕たちにとって難しいトラックだが、マシンにいくつか新しい開発をするので、次のレースではうまく作用することを望んでいるよ。」

9位 ティモ・グロック (トヨタ)
「今日は良いレースができたよ。また全体的に見て、車には満足している。自分のドライビングスタイルにとって大きな進歩を果たしたし、レース中に行ったいくつかの細かな調整も役に立った。レース序盤では、私の周りのすべての車がお互いに衝突していた。けれどそのおかげで、第1、第2セクターがオイルによって走りにくくなったんだ。また、ポイントを取ることが可能だったのに、レース中盤でニコ・ロズベルグを追いかけていたときにスピードが落ちてしまった。その後にフェルナンド・アロンソの追撃をかわすのはかなり大変だったけれど、かわしきってフィニッシュすることができて嬉しかった。車のセットアップは本当に良かったよ。今は、さらに車を改善するために頑張り続けなくてはならない。」

10位 フェルナンド・アロンソ (ルノー)
「予想していた通り、難しいレースだった。昨日の予選Q3は思いがけないことだった。でも、レースにおいて、僕たちのレースペースではそううまくいかないことはわかったいた。僕たちはまだスピードが足りないが、バルセロナでは改善されることを期待しているよ。」

11位 ルーベンス・バリチェロ (ホンダ)
「マシンのペースからいえば、今日はいいレースだった。僕のスタートはそうよかったわけではなく、ほかのドライバーもいて1周目は大混乱だった。衝突を避けることができたが、その中でいくつかポジションを落とした。フィジケラに引っかかって大幅にタイムロスしたが、1回目のピットストップのときに、チームがとてもすばらしい仕事で僕を彼の前に送り出してくれた。そこからは、マシンの感触がよく、前の集団との差を詰めていくことができた。全体として、バーレーンはとてもポジティブな週末だった。マシンはQ3に進出するのに足るだけの速さを見せ、今日のレースでのラップタイムもよかった。信頼性が高く、今シーズン3戦目を走りきれ、成功のうちに終えることができたと思う。今日このサーキットでは、長い直線でオーバーテイクするのに必要なスピードが欠けていたことが残念だ。これからの数戦を通じて、僕らはさらに進歩するだろうし、ポイント獲得へ挑戦できる自信がある」

12位 ジャンカルロ・フィジケラ (フォース・インディア)
「僕は良いスタートを切り、ターン1で何台かオーバーテイクした。そのあとターン7でいくつかのマシンがスピンしていて、さらに順位をあげた。僕たちのペースは一貫していたから良いレースができた。中盤のスティントではソフトタイヤでいくつか問題があって、うまく働かなかったけど、レース終盤のハードタイヤはうまく作用して、快適だったよ。レースに関しては本当に満足している。チームはこれまで良い仕事をしてくれた。僕たちはマシンをもう少し改善する必要があるし、僕たちはそれができるだろう。」

13位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「非常にガッカリしている。第一に非難されるべきは自分だと思う。チームに申し訳ないことをしてしまった。今週末は、金曜日のアクシデントで躓いてしまったが、しっかりと前を見据えて次のレースで復活したい。スタートでは、スイッチを押すタイミングが遅れて、適切なエンジン・セットアップが選択できず、アンチストールが介入してしまった。大きく順位を落としたが、まだあの時点では順位回復も可能だった。その後、フェルナンド(アロンソ)の背後で僕が右に動いたら、彼も右に動いて追突してしまった。純粋なレーシングアクシデントだと思う。上位陣と互角に渡り合えるスピードはあると思うので、自信を失ってはいない。F1デビュー以来、いい走りが続いていたので、いつか不調になるのは半ば必然だったのだろう。だが、チャンピオンシップはまだ長い。是非ともタイトルを獲得したい」

14位 中嶋一貴 (ウィリアズ)
「僕にとって簡単な一日ではなかった。スタートはとても悪く、そのあと2周目の高速S字の前にオイルでスピンしてしまった。だから、始まりとしては最悪だった。その後、なんとかコンスタントなペースを維持したけど、後ろから14位より前に順位をあげることは困難だった。次のバルセロナでのレースに向けて、このレースから学ぶべきことはしっかり学びたい。」

15位 セバスチャン・ブルデー (トロ・ロッソ)
「できる限り安定した走りと、ミスをしないようにベストを尽くした。ずっとブレーキに問題を抱えていた。今回レース距離を完走できたのはプラスになる。、最後はいい気分だったし、それには満足している。しかし結局、僕は予選で15番手で15位でフィニッシュした。たぶんスタートで僕はとても遅かったので、僕たちのタイヤ選択はベストではなかったかもしれない。でも、すぐにオプションに変えて、ずっと競争的になった。レースはトラブルもなく、あまり興奮もなかったけど、良い経験になった。」

16位 アンソニー デビッドソン (スーパーアグリ)
「今日は楽しいレースだった。マレーシアGPに続いての2台揃っての完走はチームにとって素晴らしいことだ。初めの2スティントまでは少しトラフィックに阻まれたが、その後クリアになってからは良いリズムにのれた。このレースは僕にとってもう一つの満足のいくレースとなった。全てのスタッフの今週末の努力に感謝したい」

17位 佐藤琢磨 (スーパーアグリ)
「オープニング直後の数周回は波乱含みで、集団の中で中盤争いを本当に楽しむことができた。少し接触があり、エアロパーツにダメージを負ったかもしれないが、14位まで順位を上げることができ、エキサイティングだった。1周目以降コースにはかなりのオイルが撒き散らされており、危険な状況だったが、なんとか走り切り、良いレースができたと思う。二度目のピットストップで問題があり、順位を落とすことになったが、結果的には今日レースを完走したということがとても重要だったと思う。この勢いを維持していきたい」

18位 デビッド・クルサード (レッドブル)
「スタートはベストではなかった。本当にただ最初のコーナーをトラブルを避けて通過したかった。でも、残念なことに数台のクルマが僕のそばで跳ねて、ピンボールのようになった。それによってマシンにダメージを負ってしまった。パンクしてピットストップしなければならなかった。マシンはその後、かなり遅かったけど、僕より速いジェンソン(・バトン)とポジションを争った。僕たちは1コーナーでとても接近していて事故を起こした。それは彼のレースを終わらせ、僕のマシンはよりダメージを負った。僕は再びピットインしてフロントウイングを交換した。マシンは少しよくなったけど、素晴らしいレースとはならなかった。」

20位 エイドリアン・スーティル (フォース・インディア)
「僕にとっては不運なレースだった。かなり良いスタートをしたあと、僕は1コーナーで事故にあって、フロントウイングを失い、左のタイヤがパンクして、ピットに入らなければならなかった。なんとか戻り、ノーズとタイヤを交換したから、少なくともレース距離は走ることはできた。レースは出来事もなく、かなりOKだった。マシンの感触は良かったけど、ラジオに問題があって、2回目のピットストップを早く入りすぎてしまった。その点でレースは少し取り乱していたけど、少なくとも完走できたし、次のレースのために多くの情報を集めることができた」

--位 ネルソン・ピケJr. (ルノー)
「いいスタートを切り、マシンも良かったが、ギアボックスにトラブルが出てしまった。走り続けようとがんばったが、トラブルはだんだんひどくなり、エンジニアからリタイアするよう指示が出た。リタイアなので、次戦はペナルティを受けずに済む。リタイアは残念だったが、このレースからもしっかりと学ぶことができた。毎レース学ぶことが今の自分にとっては大事なことだ。今は、次のレースに向けて全力で準備を進め、10日後のバルセロナテストでしっかり成果を上げるつもりだ。」

--位 ジェンソン・バトン (ホンダ)
「スタートはよく、ラインを外れていくつかポジションを上げることができた。その後、5コーナーの入り口で何があったのかよくわからない。誰かがぶつかって、僕のタイヤはパンクし、ピットに入らなければならなかった。そのせいで、僕のレースは最初の周から台なしになってしまった。タイヤを交換したあとは、マシンのペースがとてもよく、バランスも満足いくものだった。今のマシンにとってすばらしいラップタイムだっただけに、1周目でポジションを落としたのが残念だ。クルサードは苦戦しているようで、僕はあっという間に彼に追いつき、8コーナー入り口でパスしようとした。彼がブレーキを踏んだとき、エイペックス手前で彼のインを突くだけの隙間があることがわかっていたから、パスしにいった。残念ながら、彼がレーシングラインに寄せてきたので、僕はどこにも行けず、減速する間もなかった。マシンのリアに大きなダメージを負い、リタイアするしかなかった。すごくいいレースになったはずだから、こういった終わり方は本当にがっかりだ。しかし、予選でトップ10に入れたこと、そして、今日のレースペースは、今週末のポジティブな面だった。これから、たくさんの新しいアップデートを予定しているバルセロナに向けて集中し、僕らはさらに前進できると信じている」

--位 セバスチャン・ベッテル (トロ・ロッソ)
「これまでの2レースではそんなに良くかったけど、今回は本当にうまくスタートできた。僕はロケットのようにスタートして2、3台のマシンをパスすることができた。それから1コーナーに進入して、インサイドにいたとき、ブロックされた。僕たちは非常に密集していて、フォース・インディアと衝突した。僕のフロントウィングは少しダメージを受けたけど、大きな問題ではなかった。ターン4で誰から僕のインサイドにヒットして、大きなダメージを負って、リタイアせざるをえなかった。彼が誰かはわからないし、彼がなにをしたかったのかもわからない。僕たちは良いレースができていたから、本当に残念だ。でも、次回も再びトライするよ」

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カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1バーレーンGP