F1オーストリアGP 決勝:レッドブルF1のフェルスタッペンが3連勝!
2021年 F1世界選手権 第9戦 F1オーストリアGPの決勝が7月4日(日)にレッドブル・リンクで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がポール・トゥ・ウィンで3連勝を成し遂げた。ホンダF1にとっては33年前の“セナプロ時代”に並ぶ5連勝となった。
3連戦の最終ラウンド、レッドブル・リンクでの2連戦の2戦目となるF1オーストリアGP。新型コロナウイルスによる制限はあるものの、サーキットには約6万人の観客が入れられ、マックス・フェルスタッペンを応援する“オレンジ軍団”がグランドスタンドに大挙して押しかけた。
舞台となるレッドブルリンクは、その名の通り、レッドブルが所有するサーキット。かつてグランプリを開催していたA1リンクをレッドブルが改修した。美しい山間部にある2本のメインストレートと大半が鋭いコーナーで構成されるレッドブルリンクは、異彩を放つ特性を持ったサーキット。丘陵地帯のため、高低差が大きく、ストレートにはいずれもうねりが施されている。また、急な上り坂や、ストレートも多いため、パワー依存が最も大きいサーキットでもある。
日曜日の天候は曇り空。気温は19.9℃、路面温度は29.1℃とかなり涼しいコンディションで71周のレースはスタート。今大会は、先週と比べて使用タイヤのコンパウンドの硬さが1段階柔らかくなっている。
優勝はレッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペン。ポールポジションからスタートしたフェルスタッペンは、リードを一度も奪われることなくレースを支配。27周目にフリーストップで2回目のピットストップをして新品のハードに交換するとファステストラップも記録。フランスGPから3戦連続のポール・トゥ・ウィンでチャンピオンシップのリードを32ポイントまで広げた。
これでレッドブル・ホンダは5連勝。ホーム2連勝。ホンダF1としては1988年のアイルトン・セナとアラン・プロストを要したマクラーレン・ホンダの“黄金時代”の5連勝に並び、ポディウムにはテクニカルディレクターの田辺豊治が登壇した。
2位はメルセデスF1のバルテリ・ボッタス。上位勢のトラブルをうまく利用して今季最高位となる2位表彰台を獲得した。
3位はマクラーレンのランド・ノリス。2番グリッドから順位をキープしていた20周目までルイス・ハミルトンを抑えていたが、セーフティカー明けの4周目のセルジオ・ペレスとのバトルに5秒加算ペナルティを科せられ、ピットストップのタイミングで4番手まで順位を落とした。しかし、マシンにダメージを負ったルイス・ハミルトンがポジションを諦めてダメージリミテーションで4位確定にスイッチしたことで順位を上げ、今季3回目の表彰台を獲得した。
4位はメルセデスF1のルイス・ハミルトン。序盤は2番手を走行していたが、レース中盤にターン10でマシンにダメージを負ってスピードが上がらず、2ストップに切り替えて4位でのダメージリミテーションを選択した。
5位はフェラーリのカルロス・サインツ。ハードタイヤでスタートして49周までスティントを伸ばす作戦が奏功した。
6位はレッドブル・ホンダのセルジオ・ペレス。セーフティカー明けのランド・ノリスとの2番手争いでコース外に押し出されることになり10番手まで順位を落とし、DRSトレインで身動きが取れなくなった後、シャルル・ルクレールとのバトルで押し出したことで5秒加算ペナルティを科せられる展開。6位でフィニッシュした。
7位にはダニエル・リカルド(マクラーレン)、8位はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、9位はピエール・ガスリー(アルファタウリ)、10位はフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)。ジョージ・ラッセルは11位でフィニッシュしてまたしても惜しくも入賞を逃した。アルファタウリ・ホンダは9戦連続でポイント獲得。
角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は、ピットレーン入口で白線をまたいで5秒ペナルティを科されるというミスを2回も犯し、12位でレースを終えた。
優勝:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「正直、今日はとんでもない一日だ、マシンはレールに乗っているような(操作感)だった。一番人気でレースウイークに入って、そこで好結果を出すのは簡単ではない。こんなにたくさんのオレンジのファンで埋め尽くされる光景は強烈だね!」
■ドライバーズランキング
1.マックス・フェルスタッペン(182ポイント)
2.ルイス・ハミルトン(150ポイント)
■コンストラクターズランキング
1.レッドブル・ホンダ(286ポイント)
2.メルセデス(242ポイント)
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1オーストリアGP
3連戦の最終ラウンド、レッドブル・リンクでの2連戦の2戦目となるF1オーストリアGP。新型コロナウイルスによる制限はあるものの、サーキットには約6万人の観客が入れられ、マックス・フェルスタッペンを応援する“オレンジ軍団”がグランドスタンドに大挙して押しかけた。
舞台となるレッドブルリンクは、その名の通り、レッドブルが所有するサーキット。かつてグランプリを開催していたA1リンクをレッドブルが改修した。美しい山間部にある2本のメインストレートと大半が鋭いコーナーで構成されるレッドブルリンクは、異彩を放つ特性を持ったサーキット。丘陵地帯のため、高低差が大きく、ストレートにはいずれもうねりが施されている。また、急な上り坂や、ストレートも多いため、パワー依存が最も大きいサーキットでもある。
日曜日の天候は曇り空。気温は19.9℃、路面温度は29.1℃とかなり涼しいコンディションで71周のレースはスタート。今大会は、先週と比べて使用タイヤのコンパウンドの硬さが1段階柔らかくなっている。
優勝はレッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペン。ポールポジションからスタートしたフェルスタッペンは、リードを一度も奪われることなくレースを支配。27周目にフリーストップで2回目のピットストップをして新品のハードに交換するとファステストラップも記録。フランスGPから3戦連続のポール・トゥ・ウィンでチャンピオンシップのリードを32ポイントまで広げた。
これでレッドブル・ホンダは5連勝。ホーム2連勝。ホンダF1としては1988年のアイルトン・セナとアラン・プロストを要したマクラーレン・ホンダの“黄金時代”の5連勝に並び、ポディウムにはテクニカルディレクターの田辺豊治が登壇した。
2位はメルセデスF1のバルテリ・ボッタス。上位勢のトラブルをうまく利用して今季最高位となる2位表彰台を獲得した。
3位はマクラーレンのランド・ノリス。2番グリッドから順位をキープしていた20周目までルイス・ハミルトンを抑えていたが、セーフティカー明けの4周目のセルジオ・ペレスとのバトルに5秒加算ペナルティを科せられ、ピットストップのタイミングで4番手まで順位を落とした。しかし、マシンにダメージを負ったルイス・ハミルトンがポジションを諦めてダメージリミテーションで4位確定にスイッチしたことで順位を上げ、今季3回目の表彰台を獲得した。
4位はメルセデスF1のルイス・ハミルトン。序盤は2番手を走行していたが、レース中盤にターン10でマシンにダメージを負ってスピードが上がらず、2ストップに切り替えて4位でのダメージリミテーションを選択した。
5位はフェラーリのカルロス・サインツ。ハードタイヤでスタートして49周までスティントを伸ばす作戦が奏功した。
6位はレッドブル・ホンダのセルジオ・ペレス。セーフティカー明けのランド・ノリスとの2番手争いでコース外に押し出されることになり10番手まで順位を落とし、DRSトレインで身動きが取れなくなった後、シャルル・ルクレールとのバトルで押し出したことで5秒加算ペナルティを科せられる展開。6位でフィニッシュした。
7位にはダニエル・リカルド(マクラーレン)、8位はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、9位はピエール・ガスリー(アルファタウリ)、10位はフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)。ジョージ・ラッセルは11位でフィニッシュしてまたしても惜しくも入賞を逃した。アルファタウリ・ホンダは9戦連続でポイント獲得。
角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は、ピットレーン入口で白線をまたいで5秒ペナルティを科されるというミスを2回も犯し、12位でレースを終えた。
優勝:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「正直、今日はとんでもない一日だ、マシンはレールに乗っているような(操作感)だった。一番人気でレースウイークに入って、そこで好結果を出すのは簡単ではない。こんなにたくさんのオレンジのファンで埋め尽くされる光景は強烈だね!」
■ドライバーズランキング
1.マックス・フェルスタッペン(182ポイント)
2.ルイス・ハミルトン(150ポイント)
■コンストラクターズランキング
1.レッドブル・ホンダ(286ポイント)
2.メルセデス(242ポイント)
2021年 第9戦 F1 オーストリアGP 決勝 結果・タイム
順位 | No | ドライバー | チーム | GAP | INT | PIT |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・ホンダ | LAP | 71 | 2 |
2 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 17.973 | 17.973 | 1 |
3 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 20.019 | 2.046 | 1 |
4 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 46.452 | 26.433 | 2 |
5 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 57.144 | 10.692 | 1 |
6 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル・ホンダ | 57.915 | 0.711 | 1 |
7 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン | 60.395 | 2.480 | 1 |
8 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 61.195 | 0.800 | 1 |
9 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ・ホンダ | 61.844 | 0.649 | 2 |
10 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ | 1L | 19.268 | 1 |
11 | 63 | ジョージ・ラッセル | ウィリアムズ | 1L | 5.632 | 1 |
12 | 26 | 角田裕毅 | アルファタウリ・ホンダ | 1L | 10.743 | 2 |
13 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | 1L | 6.658 | 2 |
14 | 99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1L | 2.941 | 2 |
15 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ | 1L | 6.283 | 1 |
16 | 7 | キミ・ライコネン | アルファロメオ | 1L | 1.594 | 1 |
17 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン | 3 | ||
18 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース | 2L | 32.487 | 1 |
19 | 9 | ニキータ・マゼピン | ハース | 2L | 51.070 | 2 |
DNF | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ | 0 |
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1オーストリアGP