F1エミリア・ロマーニャGP FP:ルイス・ハミルトンがトップタイム。ホンダF1勢はフェルスタッペン2番手で全4台がトップ10入り
2020年のF1世界選手権 第13戦 F1エミリア・ロマーニャGPのフリー走行が10月31日(土)にイタリアのイモラ・サーキットで開催され、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がトップタイムをマークした。

以前にF1サンマリノGPの開催地だったイモラ・サーキットは、新型コロナウイルスによって2020年のF1世界選手権で改訂されたことによって、2006年以来14年ぶりに1回限りでF1カレンダーに戻ってきた。イタリアでのレースは今季3戦目。

古都ボローニャから30kmほど東南にあるイモラ・サーキットがオープンしたのは1952年。以来、チャレンジングなコーナーもある、高速かつコース幅の狭いサーキットとして名を知られ、F1サンマリノGPとF1イタリアGPの双方が行なわれてきた。1994年のアイルトン・セナ、ローランド・ラッツェンバーガーが命を落とした大事故をきっかけにコースは大幅な改修工事が行なわれて、中低速コーナーの多い、中速サーキットへと変貌した。

通常のグランプリは、金曜日に2回、土曜日に1回の計3回の90分のプラクティスセッションが行われるが、今回のF1エミリア・ロマーニャGPでは土曜日に1回の90分のプラクティスを実施した後、2時間半後に予選を迎えることなる。

土曜日のイモラは晴れ。気温14.1度、路面温度15.2度のドライコンディションでFP1セッションはスタート。プラクティスが90分しかないため、通常のように空力テストは行わず、多くのチームが最初からロングランを実施。ウィリアムズの2台とダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)はミディアム、その他のドライバーは全員ハードタイヤで走行を開始した。

30分が経過した頃から各チームはソフトやハードでの走行に以降。レッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンがハード→ソフト、アレクサンダー・アルボンがハード→ミディアムとプログラムを分けている。

落ち返しとなる45分でタイムシートに立ったのはソフトタイヤのレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン(1分15秒338)、2番手には0.008秒差でミディアムのルイス・ハミルトン(メルセデス)が続いた。

その後のセッションは、ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)がブレーキ・バイ・ワイヤのトラブルでガレージで過ごすろいう問題はあったが、大きなインシデントはなく、各チームが様々なプログラムで走行してタイヤを含めたデータ取りを実施した。

F1エミリア・ロマーニャGP フリー走行でトップタイムを記録したのはメルセデスのルイス・ハミルトンで1分14秒726をソフトタイヤでマーク。

2番手にはレッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンが0.297秒差で続き、メルセデス勢の間に割って入った。チームメイトのアレクサンダー・アルボンは9番点。

4番手にはアルファタウリ・ホンダF1のピエール・ガスリーが入った。チームメイトのダニール・クビアトも8番手に入った。アルファタウリ・ホンダは6月にイモラ・サーキットで開幕前の事前テストを行っており、他チームよりもデータやセットアップという点では優位に立っているようだ。

ホンダF1勢としても全4台がトップ10入りし、イモラ・サーキットの対策はしっかり行われているようだ。

また、マックス・フェルスタッペンとフェラーリの2台は90分のセッションでソフトとハードのみで走行。ミディアムを残していることから、予選とレースにむけたタイヤ戦略が注目される。

セッション後にはスタート練習が行われたが、決勝前のレコノサンスラップまでスタート練習の機会はないため、各ドライバーが入念に確認を行った。

F1エミリア・ロマーニャGPの予選はこの後22時(現地時間14時)から実施。予選までの2時間半でドライバーとチームがどのようにデータを生かしてくるか注目だ。

2020年 第13戦 F1エミリア・ロマーニャGP GP フリー走行 結果・タイム

順位NoドライバーチームベストタイムGAP周回
144ルイス・ハミルトンメルセデス1分14秒726 46
233マックス・フェルスタッペンレッドブル・ホンダ1分15秒0230.29739
377バルテリ・ボッタスメルセデス1分15秒2180.49247
410ピエール・ガスリーアルファタウリ・ホンダ1分15秒6330.90746
516シャルル・ルクレールフェラーリ1分15秒6880.96241
63ダニエル・リカルドルノー1分15秒8391.11332
731エステバン・オコンルノー1分15秒9451.21944
826ダニール・クビアトアルファタウリ・ホンダ1分15秒9661.24047
923アレクサンダー・アルボンレッドブル・ホンダ1分16秒0611.33541
1018ランス・ストロールレーシングポイント1分16秒0821.35642
1111セルジオ・ペレスレーシングポイント1分16秒1091.38342
125セバスチャン・ベッテルフェラーリ1分16秒1671.44140
138ロマン・グロージャンハース1分16秒5501.82442
1455カルロス・サインツマクラーレン1分16秒5601.83442
1599アントニオ・ジョビナッツィアルファロメオ1分16秒5641.83833
164ランド・ノリスマクラーレン1分16秒6711.94545
177キミ・ライコネンアルファロメオ1分16秒6841.95843
1863ジョージ・ラッセルウィリアムズ1分16秒7802.05443
1920ケビン・マグヌッセンハース1分17秒0602.33445
206ニコラス・ラティフィウィリアムズ1分17秒7793.05329


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カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1イタリアGP