F1ベルギーGP フリー走行1回目:ボッタス首位でメルセデス盤石の1-2
2020年のF1世界選手権 第7戦 F1ベルギーGPのフリー走行1回目が8月28日(金)、スパ・フランコルシャンで行われ、バルテリ・ボッタス(メルセデス)がトップタイムを記録。2番手にもルイス・ハミルトンが続き、メルセデスが1-2体制でシーズンをスタートした。
F1ベルギーGPは、スパ・フランコルシャン、モンツァ、ムジェロと続く3連戦の初戦。この3つの会場の共通点は‟スピード“。ドライバーはパワーユニット(PU)に最大限の力を要求することになる。
特に、スパ・フランコルシャンの名物コーナー”オー・ルージュ“の上り坂からレ・コームまでの長い全開区間は、エネルギーマネジメントが非常に重要でエンジニアたちにとっても正念場となる。
金曜日の天候は曇り。午後からは雨の予報もある。気温16度、路面温度21.2度のドライコンディションで90分間のFP1セッションはスタートした。
今週末は昨年スパで亡くなったF2ドライバー、アントワーヌ・ユベールをしのぶ機会にもなる。各F1チームはユベールのカーナンバー19と彼がヘルメットに使用していた星を模したロゴをマシンに掲載している。
ピレリは今週末のF1ベルギーGPに昨年よりも1段階柔らかいC2(ハード)、C3(ミディアム)、C4(ソフト)と中間レンジのコンパウンドを持ち込んでいる
マクラーレンのカルロス・サインツ、レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンがまずコースイン。レッドブル・ホンダはF1ベルギーGPにアップデートを持ち込んでおり、アルボンはマシンに計測器をつけている。
また、レッドブル・ホンダやフェラーリを含め、多くのチームがウイングが薄いローダウンフォースパッケージを導入している。また、7戦目ということで各チームが予定通り2基目のパワーユニットを投入しているのがF1ベルギーGPの特徴と言える。
30分が経過した段階でタイムシートのトップに立ったのはマックス・フェルスタッペン(1分45秒470)。多くのドライバーがハードタイヤを使用しており、チームはFP1開始40分で1セットを返却し、FP1終了時に別の1セットを返却するように定められていることから、レースではハードタイヤが省かれると想像できる。
ハースF1の2台はパワーユニットに問題が発生したことでタイムを出さずにインスタレーションラップを終えただけで、早々にセッションを切り上げている。
また、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)も2周のインスタレーションラップだけでガレージに。マシンは馬に乗せられている。
フリー走行1回目のトップタイムはバルテリ・ボッタス(メルセデス)の1分44秒493。2番手には0.069秒差でチームメイトのルイス・ハミルトンが続き、これまでのシーズンと同じようにメルセデスが1-2体制で週末のスタートを切った。
3番手はレッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペン。トップとの差は0.081秒差とまだFP1とは言えど、全長の長いスパ・フパフランコルシャンでこれまでのグランプリとは異なりメルセデスと僅差で週末をスタートできたのはポジティブと見ていいかもしれない。
4番手にはセルジオ・ペレス、5番手にはランス・ストロールとレーシング・ポイント勢が続いた。フェラーリが低迷している今季、マシンパフォーマンスでは本格的のトップ3チームの一角に食い込んでいる。
その後ろに続いたのがアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)。チームメイトから0.475秒差とこれまでとパフォーマンスは変わらない。本来ならば、どのセッションでも4番手につけていることが求められるかもしれない。
ベスト・オブ・ザ・レストの7番手はエステバン・オコン(ルノー)。以降、ルノーとマクラーレンがそれぞれ続き、11番手にはダニール・クビアト、12番手にピエール・ガスリーとアルファタウリ・ホンダF1勢が続いている。
フェラーリはシャルル・ルクレールが14番手、セバスチャン・ベッテルが15番手。高速サーキットのスパ・フランコルシャンでエンジンパワーを失ったフェラーリがどこまでペースを上げられるかも注目の週末となる。
アントニオ・ジョビナッツィも最終的にコースに復帰することはできず、3台がタイムを出さずにセッションを終えた。
F1ベルギーGP フリー走行2回目はこのあと22時(現地時間15時)から行われる。
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1ベルギーGP
F1ベルギーGPは、スパ・フランコルシャン、モンツァ、ムジェロと続く3連戦の初戦。この3つの会場の共通点は‟スピード“。ドライバーはパワーユニット(PU)に最大限の力を要求することになる。
特に、スパ・フランコルシャンの名物コーナー”オー・ルージュ“の上り坂からレ・コームまでの長い全開区間は、エネルギーマネジメントが非常に重要でエンジニアたちにとっても正念場となる。
金曜日の天候は曇り。午後からは雨の予報もある。気温16度、路面温度21.2度のドライコンディションで90分間のFP1セッションはスタートした。
今週末は昨年スパで亡くなったF2ドライバー、アントワーヌ・ユベールをしのぶ機会にもなる。各F1チームはユベールのカーナンバー19と彼がヘルメットに使用していた星を模したロゴをマシンに掲載している。
ピレリは今週末のF1ベルギーGPに昨年よりも1段階柔らかいC2(ハード)、C3(ミディアム)、C4(ソフト)と中間レンジのコンパウンドを持ち込んでいる
マクラーレンのカルロス・サインツ、レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンがまずコースイン。レッドブル・ホンダはF1ベルギーGPにアップデートを持ち込んでおり、アルボンはマシンに計測器をつけている。
また、レッドブル・ホンダやフェラーリを含め、多くのチームがウイングが薄いローダウンフォースパッケージを導入している。また、7戦目ということで各チームが予定通り2基目のパワーユニットを投入しているのがF1ベルギーGPの特徴と言える。
30分が経過した段階でタイムシートのトップに立ったのはマックス・フェルスタッペン(1分45秒470)。多くのドライバーがハードタイヤを使用しており、チームはFP1開始40分で1セットを返却し、FP1終了時に別の1セットを返却するように定められていることから、レースではハードタイヤが省かれると想像できる。
ハースF1の2台はパワーユニットに問題が発生したことでタイムを出さずにインスタレーションラップを終えただけで、早々にセッションを切り上げている。
また、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)も2周のインスタレーションラップだけでガレージに。マシンは馬に乗せられている。
フリー走行1回目のトップタイムはバルテリ・ボッタス(メルセデス)の1分44秒493。2番手には0.069秒差でチームメイトのルイス・ハミルトンが続き、これまでのシーズンと同じようにメルセデスが1-2体制で週末のスタートを切った。
3番手はレッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペン。トップとの差は0.081秒差とまだFP1とは言えど、全長の長いスパ・フパフランコルシャンでこれまでのグランプリとは異なりメルセデスと僅差で週末をスタートできたのはポジティブと見ていいかもしれない。
4番手にはセルジオ・ペレス、5番手にはランス・ストロールとレーシング・ポイント勢が続いた。フェラーリが低迷している今季、マシンパフォーマンスでは本格的のトップ3チームの一角に食い込んでいる。
その後ろに続いたのがアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)。チームメイトから0.475秒差とこれまでとパフォーマンスは変わらない。本来ならば、どのセッションでも4番手につけていることが求められるかもしれない。
ベスト・オブ・ザ・レストの7番手はエステバン・オコン(ルノー)。以降、ルノーとマクラーレンがそれぞれ続き、11番手にはダニール・クビアト、12番手にピエール・ガスリーとアルファタウリ・ホンダF1勢が続いている。
フェラーリはシャルル・ルクレールが14番手、セバスチャン・ベッテルが15番手。高速サーキットのスパ・フランコルシャンでエンジンパワーを失ったフェラーリがどこまでペースを上げられるかも注目の週末となる。
アントニオ・ジョビナッツィも最終的にコースに復帰することはできず、3台がタイムを出さずにセッションを終えた。
F1ベルギーGP フリー走行2回目はこのあと22時(現地時間15時)から行われる。
2020年 第7戦 F1ベルギーGP フリー走行1回目 結果・タイム
順位 | No | ドライバー | チーム | ベストタイム | GAP | 周回 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 1分44秒493 | 18 | |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1分44秒562 | 0.069 | 17 |
3 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・ホンダ | 1分44秒574 | 0.081 | 20 |
4 | 11 | セルジオ・ペレス | レーシングポイント | 1分44秒629 | 0.136 | 22 |
5 | 18 | ランス・ストロール | レーシングポイント | 1分44秒868 | 0.375 | 22 |
6 | 23 | アレクサンダー・アルボン | レッドブル・ホンダ | 1分45秒049 | 0.556 | 22 |
7 | 31 | エステバン・オコン | ルノー | 1分45秒099 | 0.606 | 20 |
8 | 55 | カルロス・サインツ | マクラーレン | 1分45秒222 | 0.729 | 24 |
9 | 3 | ダニエル・リカルド | ルノー | 1分45秒225 | 0.732 | 21 |
10 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 1分45秒274 | 0.781 | 28 |
11 | 26 | ダニール・クビアト | アルファタウリ・ホンダ | 1分45秒447 | 0.954 | 25 |
12 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ・ホンダ | 1分45秒503 | 1.010 | 17 |
13 | 7 | キミ・ライコネン | アルファロメオ | 1分45秒704 | 1.211 | 19 |
14 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1分45秒759 | 1.266 | 18 |
15 | 5 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ | 1分46秒179 | 1.686 | 15 |
16 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ | 1分46秒488 | 1.995 | 19 |
17 | 63 | ジョージ・ラッセル | ウィリアムズ | 1分46秒570 | 2.077 | 21 |
18 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | No Time | 1 | |
19 | 8 | ロマン・グロージャン | ハース | No Time | 2 | |
20 | 99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ | No Time | 2 |
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