F1イギリスGP フリー走行2回目:レーシングポイントのストロールが首位
2020年のF1世界選手権 第4戦 F1イギリスGPのフリー走行2回目が7月31日(金)にシルバーストン・サーキットで行われ、ランス・ストロール(レーシング・ポイント)がトップタイムをマークした。
シルバーストンでの2連戦の初戦となるF1イギリスGP。2週目の70周年記念GPはタイヤが1段階柔らかくなり、今週末のソフトが来週末は重要なミディアムとなるため、2戦目も踏まえたソフトでのデータ取りが重要なセッションとなる。
だが、8月のイギリスにしては珍しく金曜日の気温が高く、フリー走行2回目は気温34.5度、路面温度49.1度というコンディション。土曜日と日曜日の気温は低くなると予報されており、タイヤに関して判断が難しいセッションとなる。
序盤は全チームがミディアムとハードで走行。アレクサンダー・アルボンが1分27秒364でタイムシートのトップに立つ。チームメイトのマックス・フェルスタッペンは1分28秒390と同じタイヤで上回っており、マシン自体のバランス問題は改善しているかのように思われた。
だが、その後、各チームがソフトタイヤでの走行を開始して45分を経過した頃、アレクサンダー・アルボンがターン15(ストウ)の先でクラッシュ。自らマシンを降りたアルボンだったが、高速でのクラッシュだったため予備検査のためにメディカルセンターへ。このクラッシュで赤旗が提示された。
レッドブル・ホンダF1はシルバーストンに新しいリアウイングを含めたアップグレードを投入しているが、急にリアが抜ける症状は治まっていないのかもしれない。両ドライバーともにまだアンダーステアを訴えている。
また、フリー走行1回目にインタークーラーの問題で2周しかできていなかったセバスチャン・ベッテルは、1周したあとに「マシンの何かが緩んでいる」と報告。どうやらペダルに問題があるようだが、赤旗が提示された時点でコースに出ることができていない。セッションが再開され、残り30分になったところでようやくコースに出てくる。
メルセデス勢はソフトでのタイムが伸び悩んでいる。気温が高いことが関係しているのか、もしくは三味線を弾いているのか。
その後、各チームは様々なタイヤでロングランを実施。マックス・フェルスタッペンはマシンを調整しているのかあまり周回数は重ねていない。
F1イギリスGP フリー走行2回目のトップタイムを記録したのはレーシング・ポイントF1のランス・ストロール。ソフトタイヤで1分27秒274をマークした。チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグは7番手タイム。
2番手には0.090秒差でレッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボン。残念ながら、このタイムを出した直後にクラッシュを喫した。チームメイトのマックス・フェルスタッペンは14番手タイムだったが、ソフトでのアタックラップをロマン・グロージャン(ハース)に引っかかるなどクリアラップが得られなかった。アルボンのタイムを考えれば、ペースは期待できる。
3番手は0.157秒差でメルセデスF1のバルテリ・ボッタス。チームメイトのルイス・ハミルトンは5番手。ソフトと高い路面温度がマシンに合っていないのか、もしくはタイムを出さなかったのかは不明だが、不気味な存在だ。
アルファタウリ・ホンダは、ピエール・ガスリーがルノー勢を上回る8番手タイムをマーク。しかし、終了間際にエンジンの再び不調を無線で伝えており、チーム側は把握しているようだが不安なところだ。チームメイトのダニール・クビアトは15番手だった。
フェラーリはシャルル・ルクレールが4番手、セバスチャン・ベッテルは18番手。特にベッテルはマシンがまったく決まっているようには見えず、苦しい週末が予想される。
終了間際にはニコラス・ラティフィがちょうどアルボンがクラッシュしたターン15でスピンを喫したが、バリアに当たる前にストップしてなんとかダメージを負わずに切り抜けた。
F1イギリスGP フリー走行3回目は、8月1日(土)の19時(現地時間11時)から行われる。
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1イギリスGP
シルバーストンでの2連戦の初戦となるF1イギリスGP。2週目の70周年記念GPはタイヤが1段階柔らかくなり、今週末のソフトが来週末は重要なミディアムとなるため、2戦目も踏まえたソフトでのデータ取りが重要なセッションとなる。
だが、8月のイギリスにしては珍しく金曜日の気温が高く、フリー走行2回目は気温34.5度、路面温度49.1度というコンディション。土曜日と日曜日の気温は低くなると予報されており、タイヤに関して判断が難しいセッションとなる。
序盤は全チームがミディアムとハードで走行。アレクサンダー・アルボンが1分27秒364でタイムシートのトップに立つ。チームメイトのマックス・フェルスタッペンは1分28秒390と同じタイヤで上回っており、マシン自体のバランス問題は改善しているかのように思われた。
だが、その後、各チームがソフトタイヤでの走行を開始して45分を経過した頃、アレクサンダー・アルボンがターン15(ストウ)の先でクラッシュ。自らマシンを降りたアルボンだったが、高速でのクラッシュだったため予備検査のためにメディカルセンターへ。このクラッシュで赤旗が提示された。
レッドブル・ホンダF1はシルバーストンに新しいリアウイングを含めたアップグレードを投入しているが、急にリアが抜ける症状は治まっていないのかもしれない。両ドライバーともにまだアンダーステアを訴えている。
また、フリー走行1回目にインタークーラーの問題で2周しかできていなかったセバスチャン・ベッテルは、1周したあとに「マシンの何かが緩んでいる」と報告。どうやらペダルに問題があるようだが、赤旗が提示された時点でコースに出ることができていない。セッションが再開され、残り30分になったところでようやくコースに出てくる。
メルセデス勢はソフトでのタイムが伸び悩んでいる。気温が高いことが関係しているのか、もしくは三味線を弾いているのか。
その後、各チームは様々なタイヤでロングランを実施。マックス・フェルスタッペンはマシンを調整しているのかあまり周回数は重ねていない。
F1イギリスGP フリー走行2回目のトップタイムを記録したのはレーシング・ポイントF1のランス・ストロール。ソフトタイヤで1分27秒274をマークした。チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグは7番手タイム。
2番手には0.090秒差でレッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボン。残念ながら、このタイムを出した直後にクラッシュを喫した。チームメイトのマックス・フェルスタッペンは14番手タイムだったが、ソフトでのアタックラップをロマン・グロージャン(ハース)に引っかかるなどクリアラップが得られなかった。アルボンのタイムを考えれば、ペースは期待できる。
3番手は0.157秒差でメルセデスF1のバルテリ・ボッタス。チームメイトのルイス・ハミルトンは5番手。ソフトと高い路面温度がマシンに合っていないのか、もしくはタイムを出さなかったのかは不明だが、不気味な存在だ。
アルファタウリ・ホンダは、ピエール・ガスリーがルノー勢を上回る8番手タイムをマーク。しかし、終了間際にエンジンの再び不調を無線で伝えており、チーム側は把握しているようだが不安なところだ。チームメイトのダニール・クビアトは15番手だった。
フェラーリはシャルル・ルクレールが4番手、セバスチャン・ベッテルは18番手。特にベッテルはマシンがまったく決まっているようには見えず、苦しい週末が予想される。
終了間際にはニコラス・ラティフィがちょうどアルボンがクラッシュしたターン15でスピンを喫したが、バリアに当たる前にストップしてなんとかダメージを負わずに切り抜けた。
F1イギリスGP フリー走行3回目は、8月1日(土)の19時(現地時間11時)から行われる。
2020年 第4戦 F1イギリスGP フリー走行2回目 結果
順位 | No | ドライバー | チーム | ベストタイム | GAP | 周回 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 18 | ランス・ストロール | レーシングポイント | 1分27秒274 | 29 | |
2 | 23 | アレクサンダー・アルボン | レッドブル・ホンダ | 1分27秒364 | 0.090 | 13 |
3 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 1分27秒431 | 0.157 | 30 |
4 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1分27秒570 | 0.296 | 30 |
5 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1分27秒581 | 0.307 | 27 |
6 | 55 | カルロス・サインツ | マクラーレン | 1分27秒820 | 0.546 | 35 |
7 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | レーシングポイント | 1分27秒910 | 0.636 | 28 |
8 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ・ホンダ | 1分27秒997 | 0.723 | 31 |
9 | 3 | ダニエル・リカルド | ルノー | 1分28秒112 | 0.828 | 30 |
10 | 7 | キミ・ライコネン | アルファロメオ | 1分28秒159 | 0.885 | 35 |
11 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 1分28秒169 | 0.895 | 26 |
12 | 31 | エステバン・オコン | ルノー | 1分28秒219 | 0.945 | 35 |
13 | 99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1分28秒256 | 0.982 | 31 |
14 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・ホンダ | 1分28秒390 | 1.116 | 23 |
15 | 26 | ダニール・クビアト | アルファタウリ・ホンダ | 1分28秒426 | 1.152 | 29 |
16 | 8 | ロマン・グロージャン | ハース | 1分28秒564 | 1.290 | 27 |
17 | 63 | ジョージ・ラッセル | ウィリアムズ | 1分28秒771 | 1.497 | 26 |
18 | 5 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ | 1分28秒860 | 1.586 | 23 |
19 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | 1分28秒898 | 1.624 | 27 |
20 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ | 1分29秒958 | 2.684 | 35 |
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