F1 スペインGP 決勝 レース後のドライバーコメント
FORMULA 1 GRAN PREMIO DE ESPANA TELEFONICA 2009

1位 ジェンソン・バトン (ブラウンGP)
「ここでは3ストップ戦略の方が速いと考えていたし、昨日のQ3では、その燃料だった。ポールから良いスタートをしたけど、ルーベンスが完全な好スタートを切っていて、彼を抑えることができなかった。リードを失ってしまい、ロズベルグの後ろを捕えられるように、2ストップ戦略に変更する決断をした。最初のピットストップのあと、マシンは燃料搭載量によりとても重く感じたけど、戦略をうまく働かせるために、最後の2つのスティントは本当にハードに働いた。勝てたことは少し予想外だけど、もっと多く成功を続けたい。今日、ルーベンスが優勝できなかったのは残念し、彼は僕が金曜日に直面した問題を克服するのを週末ずっと助けてくれた。彼の番はきっと来るよ。チーム内は素晴らしいフィーリングだし、こんなに素晴らしいクルマを作ってくれた彼らを誇りに思う。ブラックリーのファクトリーのみんな、そしてノベルト・ハウグとメルセデス・ベンツ ハイパフォーマンス・エンジンズに本当に感謝している。彼らは困難な時もチームをサポートしてくれたし、彼らなしでは達成できなかっただろう」

2位 ルーベンス・バリチェロ (ブラウンGP)
「レース序盤は本当に良かったし、素晴らしいスタートを切って、セバスチャンとジェンソンをオーバーテイクして、ターン1とセーフティカーピリオドでレースをリードできた。最初のスティントでのマシンのフィーリングは本当に良かったし、最初のピットストップでニコの前でトラックに戻ることができ、レースはうまくっていた。ジェンソンが戦略が変えたときはかなり驚いたし、戦略を働かせるために全力で行かなければならないことがわかった。でも、3つ目のタイヤセットに苦労して、ジェンソンの前に居続けられるラップタイムを得ることができなかった。今日は、ジェンソンとチームにとっては良い結果だけど、こんな素晴らしい週末のあとでレースに勝てないなんてがっかりだ。でも、僕はポジティブな男だし、僕の優勝がすぐにやってくると確信している」

3位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「再び表彰台に立つことができて嬉しい。チームにはおもしろい心理的な変化がある。昨年度はポイント獲得だけでも満足だったのに、今では毎回表彰台が欲しいんだ!仕事はすごくハードだ。深夜にまで及ぶ作業で連続で、チームのメンバーも疲れ切っている。今日はセバスチャンの方が渋滞のトラブルが多かったが、チームのおかげでぼくたちはフィニッシュまでこぎ着け大量得点を果たすことができた。素晴らしい結果だ。とても長い第2スティントだったが、クルマに関しては第1スティントよりも満足していた。最後の10周はタイヤがほとんどダメになっていたけどね。フィリペの方が1ラップ長くなることが分かっていたし、彼のドライビングがぼくのレースのカギを握っていたので、第2スティントを長く取ることを計画した。マッサから開放される必用があったので、第2スティントがカギだった。自分のドライビングにはとても満足できたし、クルマも素晴らしかった。モナコは今回のレースよりも接戦になると思うが、クルマへの厳しい試練であるこのサーキットでのパフォーマンスを考えると、トルコやシルバーストンといったレースは期待できると思う。レッドブルもルノーも最高の仕事をしてくれた」

4位 セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「ぼくのスタートはベストではなかった。第1コーナーまでにはルーベンス(バリチェロ)がトップ、ぼくは4位になっていた。ここでポジションをいくつか落としたこと、特にマッサに抜かれたのが痛かった。その後は、レースのほとんど最後まで彼の後ろから抜け出すことができなかった。マッサはミスを犯さずとても良い仕事をしていたので、彼を抜くのは不可能だった。今日はクルマも速かったので表彰台でフィニッシュできなかったのは残念だった。しかし、チームにとっては大量得点となったので、良いリザルトだったと思う」

5位 フェルナンド・アロンソ (ルノー)
「僕たちにとっては素晴らしいレースだった。スタート前はあまり楽観的ではなかったし、シミュレーションでは9位か10位でフィニッシュすることになっていた。でも、良いスタートを切って、1コーナーのあとで6位まで順位を上げた。クルマはレース中本当にうまく働いていたし、ファイナルラップでマッサをオーバーテイクすることができた。ファンにとっても面白いレースだったね」

6位 フェリペ・マッサ (フェラーリ)
「最終的にスコアボードには間に合ったけど、最終ステージで2つ順位を落としたのは本当に残念だ。ブラウンのペースに匹敵できないことはわかっていたけど、なんとかレッドブルの追い抜くことができた。燃料の問題がなければ、ベッテルとアロンソの前にいることができたはずだ。レースの最後の部分は、苦痛だった。すでにハードタイヤに苦戦していたし、できるかぎり燃料をセーブしながら、ベッテルの前に留まらなければならなかった。そのあと、チームはフィニッシュしたいなら、ベッテルを前に行かせて、スローダウンするよう伝えてきた。もう一度ピットストップしていたら、ポイント県外でフィニッシュしていただろう。今日、ソフトタイヤでのクルマのペースはかなり良かったし、たとえまだコンマ数秒不足しているとしても、少なくとも上位を争う場所に戻れたと思う」

7位 ニック・ハイドフェルド (BMWザウバー)
「タフなレースだったけど、良いレースだったと思う。誕生日プレゼントとしてポイントを望んでいたけど、13位からのスタートだったので、正直なところ今回はあまり考えていなかった。4つポジションをあげたスタートが決定的だった。1コーナーで後ろからヒットされたけど、幸運にもマシンはダメージを負わなかった。レース後半にキミ・ライコネンからポジションを守るのは簡単ではなかったし、その戦いにより遅くなってしまい、上位に近づくことができなかった。ピットクルーは素晴らしい仕事をしてくれて、2回目のピットストップでニコ・ロズベルグの前に出ることができた。僕たちにとっては素晴らしい結果だし、レースペースは、新しい空力パッケージがはっきりと改善したことを証明した。残りのシーズンのためには良いニュースだ」

8位 ニコ・ロズベルグ (ウィリアムズ)
「今日は5位になれると本気で考えていたけど、物事はうまくいかなかった。最初の数ラップはとても良かったけど、10周目くらいから、マシンのリアに問題を抱え始めた。週末ずっとあったものだ。不可解な何かによって、バランスに影響してしまい、酷いオーバーステアの原因になった。奇妙なことに、そのあと再び大丈夫になった。今回はレースを通して多くのことが起こって、あまりプッシュできなかったし、本当に苦痛だった。1ポイントでも持ち帰れたことはポジティブなことだし、モナコでは良いクルマを持ち込めるだろうから、良い結果を得るチャンスがあると思っている」

9位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「トップ勢と比較してダウンフォースが足りず、苦戦を強いられた。多重クラッシュ中にカーボンファイバーの残骸を踏んでしまったので、タイヤに問題がないかずっと気がかりだった。精神的にもタフで長いレースだったし、マシンをコースにとどめておくだけでもひと苦労だった。特に第2スティント終盤は、タイヤが完全に終わってしまい、まるで氷の上を走っているかのような場面もあった。最終スティントでは、プライムタイヤ(ハードタイヤ)を履いたが、この時もほとんどグリップが感じられなかった。最初から最後まで全力で戦った結果が9位では、週末を通じてハードワークを続けてくれたスタッフに報いることができない。次戦モナコは高速コーナーがないので、今回よりもいいレースができると期待したい。もう気持ちの切り換えはできている」

10位 ティモ・グロック (トヨタ)
「タフなレースだった。うまくスタートができなかった。ヤルノも同様だったが、うまくスタートできなかった理由を分析しなければならない。ヤルノの後ろにつき、第1コーナーを迎えたが、彼がスピンするのが見えた。この事故を通り抜けると、(ニコ・)ロズベルグが前にいたが、スリップストリームに入れるほど、彼に充分近づくことができなかった。近づいた際には、タイヤの性能が落ち、追いつくことができなかった。前を誰も走っていないときでも、クルマがシックリこない部分も感じたので、何が原因かチェックし、次のレースは、もっと強くなって戻ってきたい」

11位 ロバート・クビサ (BMWザウバー)
「スタートでクラッチに問題があって、いくつか順位を下げてしまった。でも、それは非常に難しいレースのはじまりにすぎなかった。セーフティカー・ピリオドのあと、クルマのグリップがまったく無くなった。プッシュできなかったし、まったくプッシュすることができなかったし、マシンは至るところでスライドしていた。何が起こったのか本当に理解できない。昨日のQ3までは全てがうまくいっていたし、マシンのパフォーマンスは良かった。でも、今日はなにもできなかった。何が起こったのか分析しなければならない」

12位 ネルソン・ピケJr. (ルノー)
「レースのスタートで事故に巻き込まれなくて幸運だった。クルマのパフォーマンスは期待はずれだったし、バランスも良くなかった。まだ完全なアップデートではないので、次のレースでいくらか改善できると期待している」

13位 中嶋一貴 (ウィリアムズ)
「再び難しいレースになってしまいました。最初のラップの事故に巻き込まれてしまって、居場所を見つけることができなくて、フロントウイングにダメージを負ってしまった。セーフティカーが入ったので、あまり多くタイムは失わなかったけど、僕のレースはそこで終わってしまいました。レースペースはかなり良かったし、フィジケラの前に出ることができたけど、期待はずれな週末に終わってしまいました」

14位 ジャンカルロ・フィジケラ (フォース・インディア)
「ヤルノが僕の前でスピンして、1コーナーはかなり汚れていたし、サーキットには多くのデブリがあった。ダメージを拾っていないか少し心配だったけど、最終的にトラブルはなかった。何も拾わなかったけど、僕たちはセーフティカー中にタイヤを変えて、戦略を変更する決断をした。最終的には良い選択だったね。序盤はクルマがかなり重かったし、ペースを保とうとしていた。簡単ではなかったけど、そのあとクルマはだんだん良くなって、最後の10周で僕はサーキットの最も速い一人だった。残念ながら、最後のピットストップで燃料補給に問題があって、もう一度余分なピットストップをしなければならなくて、中嶋の前で戻るというチャンスを台無しにしてしまった。全体的にマシンバランスとグリップは良かったので、今後のレースの励みになったよ」

--位 キミ・ライコネン (フェラーリ)
「ポイントフィニッシュできたと思うので、とても不満だ。残念ながら、アクセルのコントロールに関連するするハイドロリックの問題が生じてしまい、リタイアしなければならなかった。スタートでなんとか2〜3順位を上げることができたけど、そのあと、ハイドフェルドのBMWの後ろになってしまった。彼のクルマの方が良かった。でも、僕たちは信頼性の問題を解決しなければならない。シーズンの最初の部分でも起こったけど、前進するためには、エラーを避けなければならない。でも、チームが未知に迷っていると言っているのではない。過去2年で4つのうち3つのワールドタイトルを獲得した人々は変わっていない」

--位 ヘイキ・コバライネン (マクラーレン)
「今日は運に見放されていたと思う。とにかく厳しい週末だった。マシンパフォーマンスは期待どおりではなく、それが重荷になった気がする。だが、冬にバルセロナでマシンをテストした時と比べれば、マシンは格段に良くなっている。その事実を忘れてはならないし、いずれはジェンソン(バトン)ら上位陣とバトルができると思っている。今日の結果で意気消沈することはない。すでに目標はモナコに切り換えている。次回は今まで以上にハードにファイトしたい」

--位 ヤルノ・トゥルーリ (トヨタ)
「戦略がうまく行き、高ポイントが挙げられると思っていたので、すごくがっかりしている。あいにく、レースはあまり長い時間、続かなかった。エンジンの力をうまく引き出すことができず良いスタートが切れなくて、少し後退してしまった。(フェルナンド・)アロンソと(ニコ・)ロズベルグのすぐ後ろについて第1コーナーに入った。コースを外れたロズベルグが、次のコーナーで、自分のすぐ横につく格好で、サーキットに戻ってきた。あっという間に戻ってきた彼を、自分は避けなければならなかった。ハンドルを切ってサーキットから外れたが、草の上でクルマがコントロールできなかったので、スピンし、誰かが自分にぶつかった。でも、過ぎたことを言っても仕方がなく、いい結果を期待し、次のレースに集中したい」

--位 セバスチャン・ブルデー (トロ・ロッソ)
「前方で全てがスローダウンしているのに気付いたけど、チームメイトのマシンのリアを飛び越えるまで、ブレーキの時間すらなかったし、転倒するだろうなと思った。何が起こったかはわからないけど、トゥルーリがスピンして、トラックに戻ってくるのが見えた。とてもフラストレーションを感じている」

--位 セバスチャン・ブエミ (トロ・ロッソ)
「本当に何が起こったかわからない。あまり良いスタートができたなくて、ライコネンとコナライネンが1コーナーの前で僕をオーバーテイクしていくのがわかった。そのあと、2コーナーの出口でトゥルーリがスピンして、彼を避けるためにブレーキをしなかればならなかった。チームメイトが、僕がスローダウンしているのを見ていなくて、僕を避けることができなかった。彼のマシンは僕のマシンを飛び越えていって、彼のタイヤが僕の頭を越えていくのが見えたよ」

--位 エイドリアン・スーティル (フォース・インディア)
「スタートは良かったけど、ターン3でアクセルを踏んだときに、クルマが僕の方に飛んでくるのが見えた。ヤルノがコーナーの内側でスピンして、ちょうど僕の前にきて、どうすることもできなかった。一瞬のことだったし、僕のマシンはダメージを負ってしまい、すぐにストップしなければならなかった。怪我はしていないし、ただ完走できなかったことが残念だ。レースのあとに事故をよく見てみるつもりだけど、スタートで起こり得る事故の1つだったよ」

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カテゴリー: F1 / F1レース結果