ルイス・ハミルトンは追加処分回避 メカニック接触でフェラーリF1に罰金

ハミルトンは決勝1周目にジョージ・ラッセルと接触し、5秒加算ペナルティを受けたが、「レーシングインシデントだった」と裁定に納得していない。
さらに接触によるフロア損傷と、ピット作業でフロントウイングを十分に調整できなかったことが、その後のレースを大きく制限したと説明した。
ラッセルとの接触は「レーシングインシデントだった」
スタート直後、ラッセルはレ・コンブでハミルトンのアウト側からオーバーテイクを試みた。ハミルトンはオーバーステアを修正した際にメルセデスと接触し、ラッセルはスピンしてリタイア。スチュワードは、通常10秒となる原因を作ったドライバーへのペナルティを、オープニングラップだったことを考慮して5秒に軽減した。
ハミルトンは週末全体を振り返り、自身のミスが悪い流れを招いたと認めた。
「結局のところ、難しい週末だった。昨日のインシデントについては自分に責任がある。それがセットアップにも影響し、予選では本来いるべき位置から外れてしまった。セットアップが正しければ2位か3位を争えていたと思うし、その結果としてもっと前からスタートできていたはずだ」
ラッセルとの接触については、次のように説明した。
「ジョージはパワーを失ったように見えて、そのあとアウト側から回り込んできた。そして少し接触した」
「僕のマシンにもダメージがあったし、彼のレースが終わってしまったのは本当に残念だった。そんな結末は誰も望んでいない。その後はダメージを抱え、さらにペナルティも受けた中で、できる限りのレースをした」
それでも裁定には納得していないという。
「僕はレーシングインシデントだったと思っている。だからペナルティになるべきではないと思った。でも、それが裁定なら受け入れるしかない」

ピットでメカニックと接触 フェラーリに罰金
ハミルトンはシャルル・ルクレールに続くダブルスタックでピットインし、5秒ペナルティを消化した。
しかし発進時、フロントウイングを調整するためにマシン前方へ移動していたメカニックと接触。幸いメカニックに大きなけがはなく、スチュワードはフェラーリに約3万5000ドルの罰金を科したものの、ハミルトンに追加の競技ペナルティは科さなかった。
ハミルトンは、発進時の状況を次のように説明した。
「ダメージはかなり大きかった。どれだけダウンフォースを失ったのか正確な数字は分からないけれど、フロア左側の前方がなくなっていた。そして最後のスティントでは、ダブルスタックだったためフロントウイングの調整もできなかった。何より、メカニックがけがをしなかったことに感謝している」
「僕は信号を見ていた。マシンがジャッキから下ろされたら発進することになっているので、そのタイミングで動き出した。でも右側に彼が見えたので、できるだけ早く止まった」
ライコネンの事故が頭をよぎった
接触した瞬間、ハミルトンは2018年のバーレーンGPでキミ・ライコネンがピットストップ時にメカニックの脚を負傷させた事故を思い出したという。
「その瞬間に頭に浮かんだのは、キミの事故だった。最初は同じことが起きたと思った。でも彼は立ち上がって動いてくれた」
ラッセルとの接触によるフロア損傷、5秒ペナルティ、そしてピットでの接触事故と、ハミルトンにとってベルギーGPは終始苦しい展開となった。それでも追加処分は科されず、メカニックが無事だったことがフェラーリにとって何よりの救いとなった。
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