F1 アブダビGP 決勝
2011 FORMULA 1 ETIHAD AIRWAYS ABU DHABI GRAND PRIX

1位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「本当に素晴らしい結果だ。通常、僕は自分自身の最大の批評家だ。ミスをしたときは自分自身にいつも厳しくしている。でも、今日はすべてを完璧にやれたと思う。絶えずプレッシャーを受けながら、このようなペースを維持してミスをしなかったことにはとても満足している。レースの大部分でフェルナンドとのギャップをコントロールすることに集中していた。彼はとても強いドライバーだ。彼は決して攻撃の手を緩めることがない。レース終盤には勝利について考え始めたけれど、それに捕らわれたくはなかったので『やめておけ!』と自分に言い続けたよ。それがうまくいった。気持ちが彷徨うのを抑えることができたし、ラインを越えるまで勝利について考えることを自分に許さなかった。ジェンソンが一緒に表彰台に上ったことも素晴らしいことだ。僕にとっても、彼にとっても、チームにとっても素晴らしいことで、シーズン最終戦に向けて大きな後押しになる。週末を通してチームは最素晴らしい仕事をしてくれた。戦略、ピットストップ、全てが本当にトップクラスだ。今日はパッケージ全体がまとまっていたし、みんなに心から感謝しなければならない。笑顔で終えることは素晴らしい気分だ。勝利は心の安らぎだよ!」

2位 フェルナンド・アロンソ (フェラーリ)
「今回の結果には満足している。やっと表彰台トロフィーのコレクションが揃ったよ! トップ3フィニッシュは73回しているし、ここ10年間でF1カレンダーにあった全てのサーキットの表彰台に上がることができた。来年はオースティンに行くし、その翌年はロシアに行く。もちろん、一番の目標は常にタイトルを獲得することだけど、常に新しいチャレンジと到達するための目標がある。それが来年の僕にとって、チーム全員にとっての目標であることは明らかだ。今日はずっと優勝のために戦っていた。良いスタートが切れたし、ハミルトンのペースに匹敵することができた。1回目のピットストップはうまくいったけど、2回目のピットストップではインラップでのトラフィックと左フロントホイールの交換に問題があって数秒失ってしまった。でも、そこでレースに負けたとは思っていない。最終的に勝つのは最速のマシンだと思っている。オープニングラップは刺激的だった。スタートでは1コーナーでウェバーのアウトサイドに割り込んだ。そこにより多くのグリップがあることをわかっていたからね。ベッテルがコースオフしたのを見て、バトンのスリップストリームに入った。ちょっとリスクがあったけど、最終的に彼を追い抜くことができた。そのあとはもっと苦労すると思っていたけど、今日は期待していたよりもマシンはずっと良かったし、ミラーを見ているよりも前のマシンと戦っていることができた」

3位 ジェンソン・バトン (マクラーレン)
「僕にとっては難しいレースだった。僕たちにとって珍しいことだけど、KERSハイブリッドにトラブルが発生した。15周くらいで機能しなくなり、コーナー立ち上がりのパワーやエンジンブレーキングにも影響した。幸い、エンジニアから無線でKERSを再び働かせる方法を見つけたと言てきた。でも、断続的にしか復活しなかったので、2周おきにステアリングホールの多くのボタンを押さなければならなかった。警告は全くないので、コーナーに差し掛かったときに、エンジンブレーキングがあるかわからなかった。なので、正しいブレーキングポイントを選ぶのが大変だった。メルセデス・ベンツは今年素晴らしい仕事をしているし、ピットレーンでベストで最も信頼性のあるユニットだと言いたい。素晴らしいシステムだよ。だから珍しいトラブルだ。トラブルによってドライビングが難しくなったけれど、なんとかそれを保って表彰台に上れたのでさらに満足している」

4位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「2回目のピットストップでも再びオプションタイヤを装着してトライした。レースの流れを変えたかったからだ。賭けに出ただけの甲斐はあった。ここの2カ所のDRSゾーンは難しい。最初のDRSゾーンはオーバーテイクも楽に成功したが、ふたつ目は難しかった。あそこでジェンソンを抜いたとしても、抜き返されてしまう可能性があった。あのDRSはやっかいだ。追い抜きをしかけてもうまく行かないことが多い。ターン11もそうだ。でも、第1スティント終盤のペースはジェンソンに劣っていなかった。彼が一周先にピットインしたのは問題ではなかった。1回目のピットストップがうまくいかず、それで大きくタイムロスしてしまった。それで遅れをとったんだ。トップグループまでポジションを取り戻すことはできたが、その時にはもう表彰台は取り逃していた」

5位 フェリペ・マッサ (フェラーリ)
「今回の5位には満足できない。ソフトタイヤを履いている間はそれなりにうまくいっていたけど、ミディアムではグリップ不足によりトラックにマシンを留めておくことに本当に苦労した。それが原因で49周目にスピンしてしまったし、ウェバーの前に留まる望みが失われてしまった。第1スティントではバトンとウェバーと戦うことができたけど、心の中でずっと最終スティントは苦戦すると考えていた。新しいフロントウイングを使えなかったことはソフトタイヤよりミディアムタイヤで走っているときにより影響があった。硬い方のタイヤではよりダウンフォース不足を感じるものだからね」

6位 ニコ・ロズベルグ (メルセデスGP)
「今日は面白いレースだった。スタートはあまりうまくいかなかった。フェリペをオーバーテイクしようとしたけど、突然スペースがなくなった。ミハエルにオーバーテイクされたけど、順位を取り戻すまで楽しいバトルができた。そこからはうまくタイヤの状況を扱うことができた。グリップが残っていたので2回目のピットストップまで少し長めにステイアウトした。ソフトタイヤでステイアウトした方が良かったからね。プライムタイヤではアウンダーステアが出ていて終盤にフェリペをオーバーテイクすることができなかった」

7位 ミハエル・シューマッハ (メルセデスGP)
「今日はまずまずのレースだったし、それなりのポイントが獲れたと言いたい。昨日完璧なバランスを見つけられなかったことを考えれば、今日は状況を最大限に生かすことができた。でも、そのあとマシンの小さなパーツを失ってバランスが犠牲になってしまったし、終盤にスローパンクチャーが発生してターン2でマシンを停めなければならなかった。第1スティントではタイヤがとても早くに終わってしまったけど、それはレースのために新品のセットを温存することを選んだ昨日のタイヤ戦略によるものだった。そのためスタートではかなり使い古したタイヤを履いていた。これからデータを調べてみなければならないし、シーズン最後戦はできるだけうまく終えたいので十分に準備しなければならない」

8位 エイドリアン・スーティル (フォース・インディア)
「今日の結果はチームにとって大きかったし、僕たちが必要としていた結果だった。当初は1ストップレースをする予定だったけど、ソフトタイヤが思っていたほど持たなかったので、チームは2ストップ戦略に変えるという決断をした。変更したことはチームの良い判断だった。シューマッハとのバトルにレースの多くを費やしていたし、ミドルスティントでなんとか彼の前に出ることができた。でも、ミドルスティントは1周長過ぎたかもしれないし、レース終盤で両方がミディアムタイヤだったときに彼に追かれてしまった。彼の後ろに近づいていたけど、僕たちは同じようなペースだったので抜き返すことができなかった。それでも僕たちは2台でポイントを獲得するためにここに来たし、それを成し遂げることができた」

9位 ポール・ディ・レスタ (フォース・インディア)
「チームとして2台で異なる戦略を実行し、ダブルポイントフィニッシュできたことは満足していいと思う。後から考えると僕の1ストップ戦略は最適な戦略ではなかったけど、試す価値はあったと感じていた。結果的にミディアムタイヤのパフォーマンスはスタートには向いてなかったし、最初の30周はかなり激務だった。序盤のラップではブエミと戦っていたし、彼がリタイアしてのはかなり運が良かったと思う。レースがちょっと楽になったからね。ソフトタイヤに交換したときマシンのスピードはとても強かった。1ストップレースをして2ポイントを獲れたことは実際に望むことができた最大限だった。チャンピオンシップ争いに必要なポイントだし、ブラジルでもこの位置を維持できることを願っている」

10位 小林可夢偉 (ザウバー)
「今日は1ポイントを獲ることができて嬉しいです。非常に長い間入賞出来なかったので、それを終わらせることが大切でした。とてもいいスタートを決めて1周目に5つポジションを上げることができました。スタートとその後のタイヤのパフォーマンスは思っていたよりもよかったです。グリッドが16番だったので、なんとかチャンスをつかもうとミディアムタイヤでスタートしました。だから難しい第1スティントになるだろうと予想していたし、このタイヤがどれだけもつかも分かっていませんでした。ほんの数周でタイヤのパフォーマンスが落ちてしてしまい、5周目にソフトタイヤに履き替える前に3つもポジションを落としてしまいました。ともかく全体的に僕たちはいいレースができたと思います」

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カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1アブダビGP