F1 日本GP 決勝:ドライバーコメント
2011 FORMULA 1 JAPANESE GRAND PRIX
1位 ジェンソン・バトン (マクラーレン)
「厳しいレースだった。最後の5〜6周はかなりタフだった。タイヤを労わって、完走するために燃料をセーブしなければならなかった。でも素晴らしい勝利だよ。セバスチャンがスタートで寄せてきた。どんどん寄ってきて止まらなかったので、芝生に出てスロットルを戻さなければならなかった。そうしなければターン1の入り口で大クラッシュしていただろう。彼は僕が引くまで見えなかったと言っていた。それで1つ順位を落としてしまった。でも、挽回できたことにはとても満足している。週末ずっとマシンにはパフォーマンスがあった。感動的な勝利だ。このサーキットには多くの歴史があるし、観客も素晴らしい。僕にとって母国での勝利に次ぐ勝利だ。応援してくれた日本の観客のひとりひとりに感謝したい。彼らの心にハッピーな思い出を残せたら嬉しい。日本の多くの人々が今年辛い時期を経験しているからね。全力を尽くして素晴らしいショーを披露したと思う。セブはシーズンを通して素晴らしい仕事をしたし、タイトルにふさわしい。彼にはマシンを与えられ、それに乗って、必要とされる仕事をした」
2位 フェルナンド・アロンソ (フェラーリ)
「セバスチャン、おめでとう! 予選でもレースでもなにもかもを完璧に成し遂げたシーズンだったし、彼の年齢で2つのワールドタイトルを獲得するのは驚くべきことであり、それに値すると思う。来年彼に勝つために全力を尽くすしかない。今日は全力を尽くしたし、レース優勝に近づくことができた。予選ではレッドブルとマクラーレンに劣ることはわかっていたけど、タイヤデグラデーションのような要素があるレースではいくつかのチャンスを活用することができる。ここでは他のマシンが最初の5〜6周でとても強かったけど、その後は大きく差を縮めた。この表彰台はシーズン残り4戦にむけて大きなモチベーションになる。楽しいレースだったし、戦略がとても重要だった」
3位 セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「大勢の人がタイトル獲得は確実だろうと思っていたかもしれないけど、僕たちはそのことだけに気を取られないようにしていた。その代わりに今年やってきたことや成し遂げたことのひとつひとつに集中してきた。ミルトンキーンズのファクトリーのメンバー全員に感謝したい。頑張っているのは僕たちだけじゃない。みんな本当に頑張ってくれた。2台のクルマと2人のドライバーしかいないのにその重みを背負って毎回コースへ出ていた。クルマをうまく走らせられないこともあるけれども、僕たちは常にクルマの全てを活かし切ろうとしている。でも、今日起きたことは本当に素晴らしい。今年の目標はチャンピオンシップ優勝だった。4レースを残す日本で成し遂げることができたことをどのように言葉で表現したらいいかわからない。初めての優勝の時と同じように何と言ったらいいかわからない。1回だってチャンピオンシップに優勝できると思っていなかったのに2回も優勝できた。凄いことだ。子供の頃から今日に至るまでF1には数々の良い思い出がある。今日のような経験ができるなんて幸運だし、恵まれている。ドライバーズパレードでは興奮する大勢の観客が見えた。ヘルメットをかぶる時に最後にそれを考えていた。ドライバーにとって、それ以上のことはない。晴天の日に僕たちを観にきてくれた大勢のファンが喜んでいる姿。生き甲斐を感じるとはこういうことだね。ここでチャンピオンシップ優勝を決めることができたことを言葉で表現するのは難しい。ファンタスティックという言葉だけでは表現しきれない」
4位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「セバスチャン、おめでとう。2度も世界チャンピオンになるなんて本当に素晴らしいことだ。今日のオーバーテイクは全てピットストップの最中でコースではあまり見せ場がなかった。フェラーリとマクラーレンを抜いたけど、僕たちにほとんど差はなかった。ミハエルと接触して、渋滞を抜けようとしていたレースの重要な場面でフロントウイングにダメージを負ってしまった。接触したけど、彼には影響はなかったようだ。セーフティーカー導入もあまり良いタイミングではなかった。ピットストップの前後でフェルナンドに追いつきたいと思っていたけど、クルマが固まってしまうとミハエルの時みたいなことが起きかねない。そこを崩して行くのは難しいんだ。最終的にはまあまあの結果だった。ジェンソンにとっては最高のレースだったと思う。色んな意味で彼にとっては第2のホームレースだからね。セブのタイトル獲得におめでとうと言いたい」
5位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「僕にとっては期待外れなレースだったけどジェンソンとチーム全体にとっては素晴らしい一日になった。ジェンソンは素晴らしい仕事をした。彼は本当にこの勝利にふさわしいと思う。でも、僕にとっては素晴らしい一日ではなかった。それでも、前を向いて、またチャンスがあることを期待して次のレースに目を向けていくよ。マシンに勝てるペースがあったのは明らかだけど、僕は戦うことができなかったので、持ち帰ってどのように挽回して来週末の韓国で競争力を発揮できるかを理解するためにデータを調査する。レースで、フェリペとの間で何が起こったのかははっきりとはわからない。高速ではマシンのミラーが振動しているので、彼が並びかけてくるのが見えなかった。マシンが接触してしまったことを謝りたい。でも、幸いなことにどちらにも何も起こらなかった。フェリペに対して悪意はなかった。彼には最大限の敬意を抱いている。彼は素晴らしいドライバーだし、今日はかなり速かった。最後に、タイトルを獲得したセバスチャンに心からおめでとうと言いたい。こうなることはみんながわかっていたけどね。彼のシーズンは本当に完璧だった。素晴らしい業績だ」
6位 ミハエル・シューマッハ (メルセデスGP)
「今日、鈴鹿で成し遂げたことにはとても満足している。マシンのポテンシャルの最大限を引き出せたし、良いレースをすることができた。チームは週末全体でパフォーマンスを見い出して、それをレースに移行するという点で素晴らしい仕事をしてくれた。これ以上の結果は期待できなかったと思う。ピットストップは完璧なタイミングだったし、全てがプラン通りにうまく働いた。セバスチャン、そして彼のチームにおめでとうと言いたい。彼らはシーズン全体で並外れていた。彼が再びチャンピオンシップを獲得するのを見るのはかなり感慨深い。彼のためにとても嬉しく思うし、少し誇らしく思いさえもする」
7位 フェリペ・マッサ (フェラーリ)
「また非常に嫌な気持ちでレースを終えた。今日はフェルナンドが示したように僕たちには表彰台フィニッシュを狙えるペースがあったけど、そうではなく7位でこうやってコメントしている。本当に残念だ。ハミルトンとの接触? マシンがそれによってダメージを負ったのは明らかだ。レース後に見てみたら、フロントウイングのエンドプレートが無くなっていたし、フロアも左側がきちんとはまっていなかった。マシンの挙動でそれを感じることができたよ。映像がそれを物語っていると思う。彼はタイヤに苦しんでいたし、ほぼ彼に並んでいた。理由もなく彼は幅寄せしてきてぶつかった。判断は皆さんに任せるよ... これ以上言っても意味はない。でも、セバスチャンにはおめでとうと言いたい。彼は素晴らしい男だし、このタイトルに相応しい。彼のためにとても嬉しく思っている」
8位 セルジオ・ペレス (ザウバー)
「ここ日本でチームのためにポイントを獲得できてとても満足している。特に昨日の予選でのテクニカルトラブルがあり、17番手スタートだったからね。でも、タイヤ戦略がとてもうまく働いてくれたし、チームはそれに関して非常に良い仕事をしてくれた。とてもハードにプッシュしたし、全力を尽くした。風邪をひいているので体力的にとても厳しかった。十分なポイントを獲得できる位置でマシンをホームに持ち帰れたことに本当に満足している」
9位 ヴィタリー・ペトロフ (ロータス・ルノーGP)
「ミディアムでスタートした。周りはソフトを履いていたけど、スタートではポジションを維持することができた。ホイールスピンが多くて苦労したけど、実際このタイヤにしてはかなり良いスタートだった。ソフトを履いていたらポジションを上げられただろうね。レース中は戦略がどのように働いているかを見分けるのが難しかったし、最初の2つのスティントはソフトタイヤを履いたドライバーと戦うのはチャンジだった。フォース・インディアの前でフィニッシュすることが目標だったし、最終的にそれを達成することができた。レース終盤にソフトタイヤを装着したときは、ずっとグリップを感じることができた。笑みがこぼれたし、かなりプッシュしたよ! そのあとは何台オーバーテイクしたかわからない。セルジオがあまりにリードしていたのは残念だ」
10位 ニコ・ロズベルグ (メルセデスGP)
「ポイントを獲得できて嬉しいし、いくつか素晴らしいオーバーテイクを仕掛けられて楽しかった。ここがオーバーテイクには最も厳しいトラックなのは確かだし、グリッドの後方からスタートすることはかなりタフな仕事だった。レース前に8〜10位を成し遂げたいと思っていた。もう少し高い位置でフィニッシュできたら嬉しかったけど、それでもまずまずの結果だ。良い戦略と素晴らしいピットストップをしてくれたチームに感謝したい。最後に、セバスチャン、おめでとう。君はタイトルに相応しい」
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