F1アブダビGP 決勝 (ドライバーコメント)
2010 FORMULA 1 ETIHAD AIRWAYS ABU DHABI GRAND PRIX
1位 セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「言葉にならないよ。このような瞬間になんて言えばいいのかわからないし、僕自身そして僕たち全員にとって体力的にも精神的にも信じられないくらいタフなシーズンだった。僕たちは、誰が何と言おうと、チーム内でそして僕たちのクルマのなかで常に自分達を信じて続けてきた。自分を信じ続けてきたし、今日は丸一日、特別な一日だった。朝起きて、何も考えないようにしていた。人々との接触を避けて、自分のことをしようとした。僕にできることはこのレースに勝って、ベストを尽くすことだけだとわかっていた。今シーズン僕たちは一度しかチャンピオンシップをリードしなかったけど、重要なときだった。今日のクルマは素晴らしかった。スタートはルイス(ハミルトン)と非常にタイトだったし、最初のスティントではグレイニングが生じていた。でも、そのあとクルマは安定したし、夢のようだった。正直、チェッカーフラッグを過ぎるまでなにもわからなかった。エンジニアのロッキーがクルマをホームに持ち帰るのを助けるためにラップ毎にアドバイスしてくれていたので『そうしてこの男はこんなにナーバスなんだろう、僕たちは良いポジションにいるはずなのに!』と不思議に思っていた。そのあとラインを横切って、彼が無線でとても静かに『良さそうだ。全てのクルマがフィニッシュするまで待たなければならない』と言ったんだ。僕はスクリーンを見ていなかったので『彼は何を言ってるんだろう』と思ったんだ。レース中は気を散らしたくなかったし、自分自身に集中していた。そのあとクリスチャンが無線で僕たちがワールドチャンピオンを獲得したと叫んだんだ。たくさんの人に感謝したい。まずはチームに。トラックとミルトン・キーズンの全員。彼らは死に物狂いでプッシュしていたし、先週と同じくらいこの瞬間を楽しみにしていたと思う。それと始めから僕をサポートしてくれたオーストリアのみんなにも感謝したい。レッドブルとの旅は信じられなかったし、今シーズン浮き沈みがあったので、今はここにいて、チャンピオンになれたことが信じられない。地元ヘッペンハイムでのカートの初期から今まで知っている全員のおかげだし、心から感謝している」
2位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「高い位置で今年を締めくくることができた。二人とも表彰台に上がり、コンストラクターズワールドチャンピン2位を獲得できたことは、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス・チームにとって偉業だと思う。レース序盤はセバスチャン(ベッテル)のペースに匹敵することができけど、ピットストップ後にロバート(クビサ)の後ろでスタックしてしまった。彼はミスをしなかったし、追い抜くのはほぼ不可能だったので、セバスチャンへの攻撃を再開することはできなかった。でも、モーターレーシングとは時にそういうものだ。チームはシーズン全体でとてもハードにプッシュしてきた。みんなことを誇りに思う。今、僕はすでに来年に目を向けているし、僕たちのクルマがさらに強くなって、シーズンの初レースから上位を争えることを期待している。2011年シーズンが始まるまで15週間ある。すぐには来てくれなね」
3位 ジェンソン・バトン (マクラーレン)
「F1にとってエキサイティングな一年だった。新しいワールドチャンピンになったセバスチャンを含め、僕たち全員に浮き沈みがあった。でも、彼はとても才能のあるドライバーだし、彼は成功に完全に相応しいと思う。新しいワールドチャンピオン、そして2008年ワールドチャンピオンのルイスと一緒に表彰台に上れて嬉しかった。今日の僕たちの目標はコンストラクターズワールドチャンピオンシップ2位を獲得することだったし、僕たちはそれを楽に成し遂げることができた。一年を通していくつかとてもいい日曜日を過ごしたけど、土曜日は難しかった。それが冬の間に取り組むつもりのことだ。でも、全体的にボーダフォン・マクラーレン・メルセデスでの初シーズンには満足している。チーム全員にありがとうと言いたい。望んでいたようにはならなかったけど、たくさんの楽しい日々を過ごせたし、2011年のために役立つ良い経験ができた」
4位 ニコ・ロズベルグ (メルセデスGP)
「4位にとても満足しているし、僕のグリッドポジションから望める最高の結果だった。ロスとJames Vowlesの素晴らしい戦略に感謝している。ハードタイヤは予選のような良いペースがあったし、重要なときにパフォーマンスを最大限に生かすことができた。トラックとファクトリーのみんなの今年のハードワークの全てに感謝している。トラック上で望んでいた結果は得られなかたけど、来年僕たちは大きく改善して、もっと多くの楽しみがあると確信している。セバスチャンを祝福したいし、彼はタイトルに相応しいと思う。次は今週末のテストだし、新しいタイヤに適応して有利なスタートを切るために非常に重要なテストだ」
5位 ロバート・クビサ (ルノー)
「シーズンを締めくくりとして非常に良いレースだった。スタートではクラッチに問題が生じて、ターン2のあとは14番手を走行していた。セーフティカーが入ったとき、スーティルをなんとかオーバーテイクできた。それが重要だった。そのあと可夢偉(小林)の後ろでスタックした。彼はブレーキングをとても遅らせていて、攻撃するのが難しかった。最終的にターン9の出口で彼に続き、ターン11で彼がインサイドを抑えたので、アウトから彼を追い抜くことができた。重要な瞬間だったし、そのあとはクルマから最大限を引き出して、速いラップを刻むことだけに集中した。午後、クルマは運転し辛かったけど、失うものはなにもないので本当にハードにプッシュした。11番手からスタートして5位でフィニッシュしたことにはとても満足している」
6位 ヴィタリー・ペトロフ (ルノー)
「オーバーテイクがとても難しいサーキットなのでタフなレースだった。僕たちは週末ずっと速かったし、チームと僕たちが成し遂げた仕事を誇りに思っている。いいスタートができたし、1コーナーでいくつかポジションを上げられたけど、先週のブラジルGPのような問題は避けたかった。セーフティカー出動中にピットインしたのは正しい決断だったし、最後までいく計画だとわかっていたので、そのあとはタイヤを労わりながらプッシュしようとしていた。フェルナンドと長いバトルをしていたけど、今日のクルマはトップスピードが良かったので、状況をコントロールすることができた。ただ自分の仕事をした。彼がオーバーテイクを試みた際に彼とクラッシュしたくなかった。でも、そうはならなかった。僕は戦うためにここに来ているわけだし、他のすべてのドライバーとレースをしている。今日は僕が戦えることを示せたと思う」
7位 フェルナンド・アロンソ (フェラーリ)
「シーズンの最後の瞬間にタイトルを失うことは残念だけど、それがレースだし、スポーツだ。今日はスタートから戦略まですべてがうまくいなかった。後から考えれば、すぎにピットインしない方が良かったけど、すべての事実が揃ってからそういうのは簡単なことだ。でも、簡単な決定ではなかったのは確かだ。レッドブルとそのドライバー達を祝福したい。シーズンにわたって、彼らは僕たちよりも少しエクストラな何かを持っていたし、彼らは今日いる場所に値すると思う。僕はここ数日間にわたってそう言ってきた。それでも素晴らしいシーズンだ。非常に激しい月があったし、チーム内に素晴らしい雰囲気を感じることができた。今は悲しいけど、数時間たって頭がクリアになれば僕たちが成し遂げたものを評価できるようになると思う。僕たちはそれを継ぐけなければならないし、結束して決意したままでいなければならない。来年、僕たちは勝つために今年と同じ意志で立ち向かわなければならないし、僕が素早く学んだことは、フェラーリの血でもある。僕たちはクルマを改善しなければならないし、僕たちドライバーとチームが一年で犯したすべてのミスを受け止めて、繰り返さないことを確実にしなけばならない」
8位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「重要な一日だったし、信じられないくらい素晴らしいものを成し遂げるチャンスがあったけど、最終的にはそうならなかった。レース序盤に戦略で賭けをしなければならないことはわかっていたけど、それをさらけ出して、フェルナンド(アロンソ)に抑えられてしまった。全力を尽くしたし、あらゆる手をつくしたけど、最終的には十分ではなかった。セバスチャンには脱帽しなければならないし、彼は一年を通して素晴らしい仕事をしていた。彼は最後のレースでチャンピオンシップをリードするために正しいタイミングを手に入れたし、彼のワールドチャンピンを完全に祝福している。最後のレースまでチャンピオンに勝つチャンスがあったので、僕は正しく物事を行わなければならなかったし、最終的には多くのポジティブなことがあった。シーズンの大部分でとてもうまく走れていたと思うし、僕にとってはそれが最も重要だった。今週末はうまくいかなかったし、残念だけど、今後数週間は回顧して、良かったことと悪かったことを振り返るためには良い時間だ。でも、スポーツはそんなときもある。ここ数週間はいろいろな感情があった。トップに近づいていて逃すのは悔しいけど、全力を尽くしたし、僕の周りには素晴らしい人達がいる。チームにとって2つのチャンピオンシップは悪くないと思うし、来シーズンも戦うつもりだ」
9位 ハイメ・アルグエルスアリ (トロ・ロッソ)
「今回の結果にはとても満足している。シーズンで3度目のポイントフィニッシュだ。正直、どのようにして僕が9位になったのはあまりわかっていない。スタートは17位だったんだからね! オープンングラップでシューマッハの事故に巻き込まれな方のはとてもラッキーだったし、そのあと、セーフティカーが出動してすぐにタイヤを交換したのは良い戦略チョイスだった。そのあと、タイヤはレース全体でリアタイヤにもまったくデグラデーションもなく、とてもうまく働いていた。常に路面コンディションが改善していると感じられた。、おかげでセクター3でマッソに勝って、彼の方が僕よりもわずかに速かったかもしれないけど、最初の2つのセクターでの距離を維持することができた。チームにとても満足しているし、彼らは戦略面でいい仕事をしてくれたので、全員にとって9位は相応しい結果だし、素晴らしいシーズンの終わりになった」
10位 フェリペ・マッサ (フェラーリ)
「今回のレースは本当に残念だ。僕たちはウェバーの前に出るために予定より早くピットインすることに決めたけど、そうすることができなかったし、そのあと僕とフェルナンドの二人ともほぼレースの全体でトラフィックにスタックしてしまった。残念ながら僕たちの前のクルマはストレートで非常に早く、オーバーテイクは不可能だった。このような素晴らしい会場でオーバーテイクがこれほど難しいのは残念なことだ。僕にとって素晴らしいシーズンではなかったのは確かだ。もっと多くのことを得られると期待していた。これから来シーズンに出来るだけうまく準備するために気持ちを切り替える必要がある。僕たちはミスをしたし、それを繰り返してはいけない。早くも来週新しいタイヤでの二日間のテストがある。どのような挙動をするか興味があるね」
14位 小林可夢偉 (ザウバー)
「シーズン最後のレースでポイントを獲りたかったので、今日の結果は非常に残念です。僕としては出来る限りをつくしましたが、オーバーテイクはできませんでした。クルマは問題なかったですが、戦略で運が悪かった。レース開始後のアクシデントでセーフティーカーが入ったときに、早めにピットインをしたクルマが 何台かいたため戦略がうまくいきませんでした。スタートはよくて2台はぬきましたが、その後、つねに前のクルマにひっかかった状態で自分本来のペースで走ることができませんでした。素晴らしいサクセスを果たしたセバスチャンを祝福します!!」
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