ピエール・ガスリー F1ベルギーGPで故ユベールら追悼「Run for Anthoine」開催
アルピーヌF1は、今週末に開催されるF1ベルギーGPを前に、ピエール・ガスリーが主催する追悼イベント「Run for Anthoine」を今年も実施することを発表した。

このイベントは2019年にスパ・フランコルシャンで命を落としたアントワーヌ・ユベール、そして2023年に同地で亡くなったディラーノ・ファン・ト・ホフを追悼する恒例行事となっている。

木曜日の夕方に開催されるこのランイベントには、F1、F2、F3パドックの関係者が参加予定。参加者はサーキットを走る、または歩きながら、2人の若きドライバーへ敬意を表する。

ガスリーが親友ユベールを偲ぶ恒例イベント
アントワーヌ・ユベールは、ルノー・スポール・アカデミー出身で、2019年FIA F2ベルギー大会のフィーチャーレースで発生した多重クラッシュにより22歳で亡くなった。

事故はオー・ルージュからラディオンへ向かう区間で発生。先行車のアクシデントを避けきれずクラッシュしたユベールのマシンに、後続のファン・マヌエル・コレアが高速で衝突する悲劇となった。コレアは重傷を負ったが生還し、ユベールは搬送先のメディカルセンターで死亡が確認された。

この事故を受け、ユベールが使用していたカーナンバー「19」はFIA F2で永久欠番となっている。

ユベールとは幼少期から親交が深かったピエール・ガスリーは、毎年スパで献花を行ってきた。そして2023年からは、サーキットを一周する追悼ラン「Run for Anthoine」を主催し、多くのドライバーやチーム関係者が参加する恒例行事へと発展している。

今年もF1・F2・F3パドック全体が参加
アルピーヌF1はベルギーGPを前に、今年のイベント概要を発表した。

チームは声明で次のように説明している。

「チームは今年もスパに戻るにあたり、アントワーヌ・ユベールへ敬意を表します」

「2019年のFIA F2レースで悲劇的に命を落としたアントワーヌ、そして2023年に亡くなったディラーノ・ファン・ト・ホフを追悼するため、7月16日木曜日の夕方に恒例の『Run for Anthoine』を開催します」

「F1、F2、F3のすべてのパドックメンバーが参加できます。午後6時にスタート・フィニッシュストレートから出発し、アントワーヌを偲んでオー・ルージュへ、そしてディラーノを追悼するためケメルストレートで立ち止まります」

ガスリー「今年も彼との思い出を振り返る」
イベントを前にガスリーは、スパへ戻るたびに特別な思いを抱いていると語った。

「毎年スパへ戻ると、アントワーヌのことを思い出します。僕だけでなく、多くの人にとって感情的な週末です」

「木曜日の夜には今年も『Run for Anthoine』を開催します。今年で4回目になりますが、彼との数々の思い出を振り返る特別な時間です」

ディラーノ・ファン・ト・ホフも追悼
2023年7月1日には、FRECA(フォーミュラ・リージョナル欧州選手権)のレース中、18歳のディラーノ・ファン・ト・ホフが豪雨のスパ・フランコルシャンで事故死した。

ファン・ト・ホフはラディオン出口でマシンのコントロールを失い、ケメルストレート上でアダム・フィッツジェラルドのマシンに側面から衝突された。事故現場はユベールの事故現場と同じ区間であり、モータースポーツ界に再び大きな衝撃を与えた。

今年の「Run for Anthoine」では、ユベールだけでなくファン・ト・ホフにも敬意が捧げられる予定だ。

ベルギーGPは、F1史上でも屈指の伝統を誇る一方で、数々の悲劇を経験してきたサーキットでもある。毎年続けられているこの追悼イベントは、安全性向上への歩みを忘れず、若くして命を落としたドライバーたちの記憶を未来へつないでいく重要な機会となっている。

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カテゴリー: F1 / ピエール・ガスリー / F1ベルギーGP / アルピーヌF1チーム