ルノーCEO 「F1エンジンプログラム終了の最終決定はまだ下されていない」
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先週末のモンツァでは、ヴィリー・シャティヨンのF1エンジン工場で働く多数の従業員が、抗議の意思表示としてグランドスタンドから平和的な抗議活動を行った。
彼らは、ルノーのF1エンジンプログラムを廃止し、代わりに2026年からメルセデス製のカスタマーエンジンをアルピーヌF1チームに搭載するという決定はすでに下されており、労働組合と労働法がそれを公式に発表することを妨げているだけだと考えている。
しかし、アルピーヌF1チームのアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレによると、エンジンに関する決定の裏にはルノーのCEOであるデメオの存在があるとした。
デメオは「まだ決定は下されていない」と主張するが、その可能性が非常に高いことを否定はしていない。
「取締役会に先立って、今後の方針を決定するまで4~5週間ある。あらゆる可能性を検討している」とデメオは語った。
デメオは、競争力のあるカスタマーエンジンへの切り替えというアイデアに非常に魅力を感じていることを認めている。
「もしこれを純粋に財務的な観点から見た場合、つまり、2026年用のエンジンを独自に開発するにはどれほど費用がかかるか、顧客エンジンを利用すればどれほど節約できるか、という観点から見た場合、これは非常に大きな違いだと言えるだろう:」とデメオは語った。
「数字に目を向ける人なら、より強力で低価格のパッケージでF1の新時代に参入できることが分かるだろう。しかし、決定を下す際には考慮すべき要素が数多くある」
「マーケティング部門はこれをどう考えているのか? この移行によって、財政面を含め、どのようなマイナスの影響が考えられるのか?」
「我々の目標は競争力のあるプロジェクトを創出することだ。そのため、選択の際には多くの要因を考慮し、細心の注意を払っている」
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また、デメオはヴィリー・シャティヨンの350人ほどのスタッフに対し、工場はF1エンジンから将来を見据えたルノーのテクノロジーに完全に転換されると保証した。
「すでに、F1プロジェクトに携わるだけでなく、非常に有能で訓練された人材を確保している」とデメオは述べた。
「モータースポーツに限らず、重要な革新的なプロジェクトを立ち上げている」
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