F1 ルノー
ルノーは、2019年のF1世界選手権で完全に新しいF1エンジンを投入。シーズン開幕にむけて2019年型F1エンジンの初期の兆候は“非常に有望”だと語った。

ルノーのF1エンジンは馬力面でホンダに逆転されたと報じられているが、ベンチマークとなっているメルセデスとフェラーリのパフォーマンス差を縮めるために新しいパワーユニットを開発した。

昨シーズン、ルノーはコンストラクターズ選手権で4位となり、2016年にワークスチームとしてF1に復帰してからの最高成績を収めた。2019年にはニコ・ヒュルケンベルグのチームメイトとして、7度のレースウィナーであるダニエル・リカルドをレッドブル・レーシングから獲得している。

新しいルノーのF1エンジン設計の進展について質問されてエグゼクティブディレクターを務めるマルチン・ブコウスキーは「エンジン面に関しては非常に楽観的だ」だと Crash.net にコメント。

「だが、しかし、エンジンはシャシー側と同じだ。最初のレースに臨むために実際にエンジンをクローズするまで決して終わらない」

「パフォーマンス的には非常に有望だが、信頼性と耐久性については念を入れて見直している。それが現在ヴィリーで行われていることだ」

「我々はまだシーズンをスタートするエンジンに取り組んでいる。最終的にパフォーマンスと信頼性はトレードオフだ。エンジンからより多くのパフォーマンスを引き出すことができるが、望んでいるレース数とセッション数まで持たせることはできないかもしれない」

「そのため、パフォーマンスと信頼性という点からカーソルがどの位置に停止するかを確認する必要がある。だが、我々は楽観的だ」

マルチン・ブコウスキーは、ルノーはレッドブル・レーシングの新しいパワーユニットサプライヤーであるホンダの進捗状況を監視し続けており、レッドブル・ホンダの動きが鈍った場合にはルノーにチャンスがあると見ている。

「いかなる入れ替えも機会であるのは間違いない。それは脅威でもある」とマルチン・ブコウスキーはコメント。

「我々ッはエンジン開発で進歩を遂げている。ホンダ、メルセデス、フェラーリも揃って進歩してくるとか確信している。相対的に我々がどの位置にいるか見てみるつもりだ」

また、マルチン・ブコウスキーは、ルノーの2019年F1マシン『R.S.18』は、昨年からキャリーオーバーされているのはパワーステアリングシステムだけで、それ以外のすべては新設計であることを明らかにしている。

「クルマを完成させるの常にチャレンジだ。やれなければならない何千ものパツがある」とマルチン・ブコウスキーはコメント。

「昨年マシンからキャリーオーバーしたものはパワーステアリングだけだ。それで見当がつくと思うが、クルマの残りのすべてが変更されている。それは全てのエリアからより多くのパフォーマンスを搾り出そうとしての変更だ」

「すべてをゼロから行うことに加え、新しいレギュレーションによって大きな努力だが、それがパフォーマンスの目標だ」

「時間が経っていけば、パフォーマンスは向上するが、最もストレスとなるのは時間通りに成果を挙げることだ」

ルノーは、2月12日(火)にエンストンの本拠地で『R.S.18』を発表。すでにR.S.18のシャシーはFIAの義務的なクラッシュテストをクリアしている。

テスト前の目標は全て達成しているかと質問されたマルチン・ブコウスキーは「常にタイトだ。それにタイトでなかったら、間違っていることになるだろう。定義上、パーツを製造してマシンに搭載する前にできるだけ多くのパフォーマンスを引き出せるようにするためには全てをできるだけ遅らせるものだからね」

「我々も遅らせたが、パフォーマンス的な正しい理由のためであり、1回目のテストと発表に間に合うようにクルマを手に入れることができるだろう」

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カテゴリー: F1 / ルノーF1チーム