ルノー F1 ロバート・クビサ
ルノーは、F1ハンガリーGP後にハンガロリンクで開催されるインシーズンテストにロバート・クビサとF2ドライバーのニコラス・ラティフィを起用することを発表した。

2011年のプレシーズンでのラリーでの事故で右腕を切断寸前という重傷を負ったロバート・クビサは、先月、ルノーのプライベートテストで6年ぶりにF1カーをテスト。今月も2度目のテストを実施していた。

ルノーは24日(月)、2日間のテスト初日となる1日(火)にロバート・クビサがR.S.17を走らせることを発表。ロバート・クビサにとって2017年F1マシンでの走行は今回が初めてとなる。2日目にはニコラス・ラティフィがテストを担当する。

ロバート・クビサのテスト起用について、ルノーF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、2018年にむけてロバート・クビサがどのような役割を果たせるかを完全に評価するためのものであることを明白にした。

「2日間のテストでは、ロバートと我々自身の両方が大量の情報を集めることができた」とコメント。

「ハンガロリンクでのR.S.17でのセッションは現在のクルマと代表的なコンディションでの詳細で正確なデータを得ることができるだろう」

「今回のテストの後、我々はロバートが今後どんな条件でも競技に復帰できるかどうか決断するために収集したデータを慎重に分析していく」

ロバート・クビサは、2017年F1マシンを走らせることは身体的には問題ないと語っている。

「違いは主にコーナリングでのパフォーマンスだ。ただ、それは習慣と作業だけの問題だ。他の人にそれができるのであれば、僕にそれができない理由はない」」とロバート・クビサは Corriere della Sera にコメント。

「ルノーが僕にトライさせる勇気と自信があるのであれば、今の僕はそれに応えることができると言っておこう」

「トレーニングと準備はしていくけど、今は自分が以前のドライバーに戻れるとわかっている。うわべだけの謙虚さではなく、2010年の僕のレベルは高かったと言える。今は自分が2011年のあの時間という運命から引き返すことができると理解している」

ハンガリーテストにむけたルノーの状況は複雑だった。レギュレーションでは、4日間のインシーズンテストのうち2日間はグランプリで2戦以上参戦していないドライバーを起用しなければならないと定められているが、ロバート・クビサはBMWザウバーとルノーで76戦を戦っているためルーキードライバーと見なされず、現行ドライバーのニコ・ヒュルケンベルグとジョリオン・パーマーの走行枠が削られることになる。

ルノーは、バーレーンテストで1日をニコ・ヒュルケンベルグを走らせているため、レースドライバーのためのテスト日は1日しか残っていない。

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カテゴリー: F1 / ルノーF1チーム / ロバート・クビサ