ルノー
ルノーは、F1将来計画として、トロ・ロッソの買収からF1からの完全撤退を含めたいくつかの選択肢を考えている。

新しいエンジンレギュレーションで厳しい戦いを強いられたルノーのカスタマーは、レッドブルとトロ・ロッソの2チームに減っており、今年も順調なスタートとはいかなかった。

特にレッドブルはルノーに対しての不満を隠しておらず、F1オーストラリアGPではルノーのモーターホームの前で名指しで責任を追及した。

ルノー・スポールのマネジングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、企業としていくつかの選択肢を検討しているとし、メディアのあまりの悪評にF1からの撤退もあり得ると述べた。

「我々は多くのオプションを検討しており、F1を撤退することも含まれているのは事実だ」とシリル・アビテブールはコメント。

「率直に言って、F1を続けることが、これほどルノーの評判に悪く、現在の方式では戦えず、F1がルノーのコストに見合う価値をもたらさないのであれば、それもあり得る。しかも、エンジンサプライヤーには開発を行うための奨励金もないのだからね」

「もちろん、我々はこのスポーツで信頼に足るプレーヤーだと自負しているが、我々はベストブランドを相手に戦いたいし、F1がそれに見合うものだと確信し、ブランドとしてのプランを立てたい」

「それから、他に何ができるかを考える必要がある。そうした場合はオープンマーケットなのだから、多くの団体と話をすることが可能となる。しかし、言ったように今はエンジンが焦点だ」

レッドブルの姉妹チームであるトロ・ロッソのチーム代表フランツ・トストは、ワークスチームの設立についてルノーからアプローチがあったことをほのめかしている。

「トロ・ロッソにとって次のステップを踏み出す素晴らしい機会になると考えている。チームは将来的にコンストラクター選手権で5位以内の座を確立したいし、マニュファクチャラーとの提携を希望している。マニュファクチャラーと仕事をし、マニュファクチャラーに所有されるというのは、まさしくトップ5に入るための一歩につながるはずだ」

しかし、どこかのチームを買収する可能性について質問されたシリル・アビテブールは、今はエンジンを良くすることがプライオリティだと強調した。

「メルボルンはトラック内外で、我々の思うようなシーズンスタートにはならなかった。そのため、クルマを作ることを考えるより、エンジンをしっかり制御することを考える必要がある。それが当面のプライオリティだ」

「それからなら、マーケティング、戦略的観点から状況を再考して、F1の割合を増やすか、それとも減らすのか、今より良い活動の方法があるのかを考えることができるだろう。だが。当面は今の自分たちの活動に集中している」

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カテゴリー: F1 / ルノーF1チーム