ルノー
ルノーは、現状のパワーユニットにはまだパフォーマンスが足りず、ドライバビリティの問題も抱えていることを認めた。

新たなV6ターボエンジンが導入された2014年に不安定なスタートを切ったルノーは、今季はライバルのメルセデスとの間にある10%のパワー差を縮めるという大きな仕事を抱えている。

冬の間にパワーユニットのアップデートを行ったが、これまで2回実施されたプレシーズンテストでは、レッドブルとトロ・ロッソの両チームでまだ開幕戦オーストラリアGP仕様のエンジンは使われていない。

「技術的な面から言えば、メルボルンの準備は整っている。全てのチェックは完了した」とルノースポーツF1でオペレーションディレクターを務めるレミ・タフィンは述べた。

「しかし、まだ我々が望むパフォーマンスレベルには達していない。今週実施される最後の公式テストではその部分に集中していくが、少なくとも我々は堅実な基盤からスタートしている」

「我々はメルボルン用パーツのシェイクダウンを続けてきたが、まだ我々のパワーユニットを完全に最適化できるようにするためのコンポーネントやソフトウエアが不足している」

「これまで、我々はERSを限界までプッシュしてきたが、内燃エンジンやターボにも努力を集中させてきた。我々が待っている新しいコンポーネントやソフトウエアは、これから2つのエレメントのためのものだ」

「最後に、我々は初日の朝にドライバビリティの問題がある可能性に気づいた。このエリアはこれまでに詳しく調べられなかった部分だ。結局はバルセロナとファクトリーで同時に“ライブ”で対応することになったが、このことがさらに限界へプッシュするのに役立っている」

ルノー・スポールF1のマネジングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、今もなお3月15日(日)にメルボルンで行われる開幕戦までに昨年のメルセデスとの差を半分に減らすことが目標だと語る。

「パフォーマンスに関しては常に相対的なものであり、ライバルが何をしているかわからないので、当然きちんとした判断をするにはまだ少し早すぎる」とシリル・アビテブールはコメント。

「我々の陣営としては、ラップタイムを追い求めるためにテストを費やしてはいなかった。シャシーとパワーユニットの両面でのそのようなアグレッシブで妥協しない開発プログラム、加えてギリギリで新しいパーツが届くということからも、結論を出すのを難しくしている」

「そうは言っても、我々はターゲットの達成に自信を持っている。メルセデスとのパワーユニットの差を最初のグランプリまでに半分にすることだ。レッドブルと我々の強化されたパートナーシップも正しい方向に向かっており、全体的な状況は前向きに見える」

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カテゴリー: F1 / ルノーF1チーム