レッドブルF1、ハジャーのクラッシュでRB22修復を急ぐ「残る走行は1日だけ」

問題のアクシデントは、雨に見舞われた火曜午後の最終コーナーで発生した。ハジャーはマシンのコントロールを失い、スピン状態でウォールに接触。走行はそこで打ち切られ、マシン後部にダメージを負ったが、その程度はまだ明らかになっていない。
バルセロナでの非公開シェイクダウンは5日間設定されているが、各チームが走行できるのは3日間のみ。レッドブルはすでに2日を消化しており、残された走行日は1日のみだ。一方で、マクラーレンやアストンマーティンのように、まだ一度も走っていないチームも存在する。
ハジャーのクラッシュとRB22の損傷評価
柔軟性という点では、レッドブルは水曜から金曜までのいずれかを最終走行日に充てることが可能だ。ただし、メキースは「今夜の最優先事項はダメージの評価だ。それによって、今後数日の走行機会がどうなるかを判断する」と説明している。
「残りは1日しかない。そのカードをどう切るかは非常に重要だ。この分析には、まだ数時間を要する」とメキースは語った。少なくとも、火曜夜の時点で損傷の確認と修復の可否、そして現実的に走れる日程を見極める必要があるという。
新レギュレーション下での完全な新車という事情もあり、スペアパーツが十分に揃っていない可能性も否定できない。メキースは「次に走れる機会を待ちきれないが、まずは状況を分析しているところだ。少し時間が経てば答えが出ることを願っている」と述べている。
今回のクラッシュは、レッドブル加入後のハジャーにとって好調な滑り出しの直後に起きた不運な出来事だった。初日には100周以上を走行し、最速タイムも記録。火曜午後にはマックス・フェルスタッペンから交代し、貴重なウエットコンディションでの走行機会を得ていた。
「午後は非常にトリッキーな状況だった。ああいう終わり方になったのは残念だが、これもゲームの一部だ」とメキースは振り返る。
「この問題は、昨日の非常にポジティブな1日のあとに起きた。アイザックが走れた周回数、学習と成長、そしてエンジニアへのフィードバックという点では、とても良い内容だった」

限られた走行日数と今後のプログラムへの影響
2日目の午前中には、フェルスタッペンがRB22で初走行を行っている。路面が乾いていたのは短時間で、1回のドライランを終えた直後に雨が降り始めた。フェルスタッペンは空力測定用の機材を装着した状態で27周を走行し、午後はハジャーにマシンを託した。
多くのチームが雨を理由に走行を見送るなか、火曜にコースに出たのはフェラーリとレッドブルのみだった。この判断について、メキースは次のように説明している。
「この新しいレギュレーションでは、雨の中を走ることも興味深いと考えた。すべてが新しく、やるべき作業が多かったからだ」
彼は、初期段階ではマシンや各システムがどう機能するかという“基礎”の確認が最優先であり、それは天候を問わず実施できる作業だと強調した。
「その作業を進め、午後は再びアイザックの番だった。ドライタイヤで走る機会はなかったが、雨の中で多くを学べた。ただ、望まない形で終わってしまったのは残念だ。何より重要なのは、アイザックが無事だということだ」
クラッシュは最終コーナーで発生し、マシンがウォールに接触する様子は、コース外の丘にいたファンの映像でも確認されている。
今後のプログラムへの影響があるとすれば、フェルスタッペンのフルデイ走行が犠牲になる可能性が高い。フェルスタッペンは火曜も数時間しか走れておらず、天候の影響で十分なドライ走行ができていない。
もっとも、バーレーンでの公式テストが2回残されていることから、プレシーズン全体への決定的な影響は限定的と見られている。
「雨が来る前に、ドライで走れたのは1回だけだった」とメキースは明かす。
「それでも、こうした新レギュレーション下では、雨の中を走ることにも意味がある。チェックリストは数日間のバルセロナでは到底終わらない」
「だから常に優先順位をつけ、問題が出てきたときや、追求すべき興味深い方向性が見つかったときには、柔軟にプログラムを調整していく必要がある」
なお、残る1日の走行については、木曜または金曜にフェルスタッペンが全て担当する見通しだ。チームはまず修復とダメージ解析を終え、そのうえで最善のタイミングを選ぶ構えでいる。
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