レッドブルF1代表「ソフトスタートはリスク承知の積極策だった」

フェルスタッペンは序盤からトップ争いを繰り広げ、ソフトタイヤスタートという攻めの戦略を採用しながらも、終盤までメルセデスとマクラーレンを抑えて表彰台を確保した。
「まずはマクラーレンにコンストラクターズタイトル獲得の祝福を送りたい。チャンピオンシップを勝ち取ることがどれだけ難しいか、私たちはよく理解しているからね。彼らの努力には心から敬意を表したい」
そう切り出したローラン・メキースは、レッドブルのレース内容についても手応えを語った。
「我々としては、マックスが非常に力強いレースをしてくれた。ジョージ(ラッセル)と接近したペースで走り続け、マクラーレン勢をしっかり抑え込むことができた。今日は勝利を狙ってすべてを試した。トリッキーなコンディションの中で、スタート時にソフトタイヤを選んだのはリスクを承知のうえでの積極的な判断だった」

レース序盤の乾きかけた路面でスタートを賭けに出たレッドブルは、その後ハードタイヤに履き替えて耐久戦に転じたが、フェルスタッペンは最後まで冷静な走りを維持した。
「一度ピットストップを終えた後は、レースの流れを大きく変えることは難しかった。だがマックスは素晴らしい守りを見せ、マクラーレン勢の猛攻を抑え込んだ。非常に厳しいレース状況のなかで、2位を守り切ったのは本当に見事な仕事だったと思う」
さらにローラン・メキースは、今回のレースで見えたチームの進化を強調した。
「このサーキットのような特性のコースで、これだけのパフォーマンスを発揮できたのは大きな自信になる。ミルトン・キーンズのファクトリー、そして現場で懸命に働く全員の努力の賜物だ。ここまでの数戦で確実にパフォーマンスを引き上げられている。今後のサーキットでは、さらに競争力を発揮できるはずだ」
カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / F1シンガポールGP