レッドブルの2025年F1マシンは「人々が思っているほど悪くない」とモントーヤ

今季、RB21をドライブした全ドライバーが口をそろえて「扱いにくい」「癖が強い」と語っており、フェルスタッペン自身も度々その難しさを訴えてきた。
開幕から2戦で結果を残せなかったリアム・ローソンはすぐにシートを失い、代わって昇格した角田裕毅も序盤こそ好調を見せたものの、近戦では苦戦が続いている。角田は日本GPでの昇格以降、わずか7ポイントにとどまっているのに対し、フェルスタッペンはその間に2勝と2度の表彰台を獲得し、マクラーレン勢のオスカー・ピアストリとランド・ノリスに次ぐ位置に着けている。
この対照的な結果から、「RB21は実際には競争力に乏しく、フェルスタッペンの才能だけでなんとかしている」との見方が広がっているが、モントーヤはそうした評価に異を唱えている。
「レッドブルのクルマは、世間が思っているほど悪くはないと思う」とモントーヤはCasinoHawksに語った。
「これはマックスのために作られたマシンで、彼がドライブできるクルマだ。簡単に乗りこなせるわけじゃないけど、彼の望む動きをする」
「ルイス(ハミルトン)がフェラーリを運転しているのを見ると、ステアリング操作に迷いが見えるし、挙動も乱れる。でもマックスはそんなことはない。彼が挙動を乱したのは今季バルセロナの終盤、ハードタイヤに履き替えたときだけだった。あのときはペースも悪かった」
「その瞬間だけ彼はコンフォートゾーンから外れて戸惑っていたけど、それ以外ではずっと安定していた。クルマは競争力があるし、他のマシンとは全く異なる挙動を見せる」

モントーヤはまた、フェルスタッペンを「ジョージ・ラッセルのアグレッシブ版」とも表現した。
「マックスは素晴らしい仕事をしている。彼はジョージの攻撃的なバージョンだ。ジョージは静かなタイプで、あまりリスクを取らないけど、スピードの面では、カナダGPでメルセデスで見せた走りは見事だった」
カナダGPではラッセルが優勝し、フェルスタッペンは苦戦したが、モントーヤは6月29日の次戦オーストリアGPでは、再びフェルスタッペンとレッドブルが強さを取り戻すと予想している。
レッドブル・リンクでのフェルスタッペンは過去7戦で4勝と好相性を誇る。
「オーストリアではレッドブルは非常に強いはずだ」とモントーヤは述べた。
「このサーキットではトラクションが少し重要になるが、極端ではない。日本のような、流れるような中高速コーナーが多く、レッドブルが輝けるタイプのトラックだ。マックスはきっとまた手強い存在になるだろう」
カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング