レッドブルF1 予算上限下で2倍以上の給与で人材を引き抜くライバルに驚き
レッドブルF1のアドバイザーであるヘルムート・マルコは、チームからの最近の離脱が相次ぐ中、F1のライバルチームがレッドブルの「2倍」の給与を支払うことができることに「驚き」を表明した。

レッドブル・レーシングのトラック上での優位性が縮小すると同時に、過去の成功の立役者数名がチームを離れることが発表された。マクラーレンは先月、レッドブルで長年レース戦略責任者を務めてきたウィル・コートネイが新スポーティングディレクターとして契約したと発表した。

しかし、今期初めにデザインの第一人者エイドリアン・ニューウェイがレッドブルでの長期にわたる在籍を終えるという衝撃的なニュースが流れる中、退任を選んだのはコートネイだけではない。

エイドリアン・ニューウェイは2025年にアストンマーティンのマネージングテクニカルパートナーとして就任し、レッドブルのスポーツディレクター、ジョナサン・ウィートリーはザウバーのチーム代表に就任する。

ヘルムート・マルコは、このような人員交代は自然なことだと改めて強調したが、ライバルがこれほど巨額の資金提案をしながらF1の予算上限を順守しているのかについては懸念を示した。

「もちろん、3年連続で優勝し、2023年に圧倒的な強さを見せれば、チームのメンバーは他のチームから羨望の的となるだろう」とマルコはORFに語った。

「それはF1に固有のものだ」

「私が驚いたのは、提示された金額だ。私たちは常に予算の制限に苦労しており、金銭面での制限がある」

「しかし、それでも、これらの従業員には私たちが与えている給与の2倍以上が提示され、私たちよりも高い地位に就いている」

「エイドリアン・ニューウェイのケースは、17年経っても、全員を引き留めることはできないということだ。ジョナサン・ウィートリーのケース、19年くらいの話だと思う」

「彼らはこのチームの一員であり、成功に貢献した。彼らが去るのは辛いことだ」

「しかし、重要なのは経済状況と素晴らしいキャリアのチャンスだ。同じものを提供できないのであれば、それは同じことであり、それは物事の自然な流れだ」

レッドブル・レーシングエイドリアン・ニューウェイは2025年にアストンマーティンで働き始める予定

マテシッツの死はニューウェイの選択に影響を与えた
ヘルムート・マルコはまた、2022年にレッドブルのオーナーだった故ディートリッヒ・マテシッツが亡くなったことが、ニューウェイが新たな場所に向かう決断に大きな影響を与えたと示唆した。

「ディートリッヒ・マテシッツの死は当然変化をもたらした」とマルコは付け加えた。

「彼は独裁者で、決断は迅速だった。彼は明確なビジョンを持ち、リスクを負う覚悟のあるカリスマ的な起業家だった」

「現在、組織内のあらゆるものが異なって編成されており、マテシッツのような人物を見つけることは不可能だ。

「したがって、彼の代わりはたった一人の人間では務まらない。それがニューウェイの選択、新たな冒険への選択にも影響したと思う」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング