エイドリアン・ニューウェイ との仕事を元レッドブルF1ドライバーが回顧
レッドブルのチーフテクニカルオフィサーであるエイドリアン・ニューウェイは、2025年初頭にレッドブルを退団することで合意。65歳の彼がF1に残りたい場合の次の移籍先について憶測が広がっている。
ウィリアムズとマクラーレンでのチャンピオン獲得を経て2006年にレッドブルに加入したニューウェイは、その影響力でレッドブルをF1のミッドフィールドからタイトル争いの渦中へと導いた。
エイドリアン・ニューウェイは、今シーズンもレッドブルの最高技術責任者としての役割を継続し、そこでRB17ハイパーカープロジェクトの仕事も完了する予定だ。
ピエール・ガスリーはニューウェイを 「唯一無二の天才 」と称え、レッドブルでの半シーズンの一番の思い出はニューウェイと一緒に仕事ができたことだと語った。
「唯一無二の天才だと言える。非常に才能があり、このスポーツの歴史の中で最も成功したエンジニアだ」とガスリーは語った
「非常に特殊なアプローチだ。ミルトンキーンズに行ったとき、彼がボードにいろいろなものを描いていたのを今でも覚えている。『最近のF1マシンの描き方ってこんな感じなのか？』と思った」
「それは非常に印象的であり、実際、おそらくレッドブルでの私の最高の思い出は、そのような特別な人物と一緒に仕事をしたことだ。エイドリアンとは非常に良い関係を築いていた。非常に謙虚で現実的な男だ」
アレクサンダー・アルボンは2019年半ばにガスリーに代わってチームに加わり、2020年もレースドライバーとしてエイドリアン・ニューウェイと仕事を続けたが、翌年にはリザーブドライバーに降格した。
アルボンはニューウェイと仕事ができたことは「刺激的だった」と感じており、2021年にアルボンの役割がチームのミルトン・キーンズ本拠地でのシミュレーター業務を含むことになった際に、二人はより緊密に協力したと説明した。
「彼はとてもいい人で、彼を知っている人はみんな、彼はとても人気があり、とてもオープンマインドだ。僕は彼ととても仲良くできた」とアルボンは語った。
「彼の次の動きが気になるところだ。どのチームも彼を捕まえようと追いかけていると思うが、彼が何を選択するにせよ、引退であろおうと、レースであろうと、僕は彼の幸運を祈っている。そしてもちろん、僕たちのドアも常に開いている」
「彼はドライビング側と非常に関係が深かった。彼はそれがどんな感じなのかを本当に知りたがっていた。ある意味では、彼はまだ、マシンの性能を最大限に引き出すにはそれなりのセッティングが必要だということを理解していたと思う」。
「彼のオフィスはクリスチャンの向かいにあるから、いつも彼に会いに行っていたよ。2021年にエイドリアンと話していたときは、僕はどちらかというとシム担当で、2020年に抱えていた問題のいくつかを解決しようとしていた。
「彼のオフィスはクリスチャンの向かいにあるから、いつも彼に会いに行っていた。エイドリアンとは、2021年当時、ある意味でシムガイだった僕が、2020年当時抱えていた問題のいくつかを解決するために、より多くのことを話していた。 同じような意味で、フィロソフィーを理解し、彼がどの分野に集中する必要があるのかを理解している」
「彼が重要だと思うことがあれば、日曜日の後に必ず僕のところに来て意見を求めてきた。当然だけど、影響力のある人とそのような関係を築くことができて良かった」
2014年から2018年までレッドブルのドライバーを務め、2023年の開幕からサードドライバーとして復帰したダニエル・リカルドは、ニューウェイの影響を受けたマシンをドライブできたことは「特権」だったと語った。
リカルドはオフィスでニューウェイの図面ボードを見ることが「ある意味で威圧的」であることを認めたが、グッドウッドでのクラシックカーでのドライビングに言及し、ニューウェイがいかにレースファンであるかを概説した。
「彼と一緒に仕事ができたのは光栄だったし、彼のレースカーを何台もドライブできたのも光栄だった」とリカルドは語った。
「父は明らかにこのスポーツのちょっとしたファンだったんだけど、僕がレッドブルと契約したとき、『ああ、おまえはエイドリアンと仕事ができるんだな』という感じだったんだ。それは彼にとっても刺激的なことだった」
「そうだね、クールだよ。特権だ。彼が何をするか見てみよう。でももちろん、彼の成功を祈っているし、そうだね、彼がどこに着地するか見てみよう」
「彼のオフィスに入ると、大きなデザインボードがあってある意味で威圧感がある。彼は僕にいろいろ聞いてくるけど、 何を言っているのかさっぱりわからないんだ。『質問攻めにしないでほしい。僕のために、かなり基本的なことにとどめておいてほしい』と願っていたよ」
「彼はモータースポーツのファンで、グッドウッドでも、リヴァイヴァルでも、こういうことでも参加するんだ。彼は僕たちみんなと同じように、心の底ではただのファンなんだ」
「そして、彼がまだこのスポーツに深く関わり、投資していることは明らかだ。彼がどれだけこのスポーツを愛しているかを物語っていると思う」
カテゴリー： F1 / レッドブル・レーシング
