レッドブルF1首脳はミック・シューマッハの“苗字”に個人的な問題?
元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコが甥のミック・シューマッハを今季のアルファタウリF1のシート候補から「個人的理由」によって却下したと考えている。

ミック・シューマッハは昨年末にハースF1チームから戦力外通告を受けたが、チームを離れるまでの期間、アルファタウリF1が24歳のシューマッハの行き先として挙げられていた。

結局、アルファタウリはニック・デ・フリースを獲得し、シューマッハは2023年のシートなないままとなった。最終的、ミックはメルセデスに拾われ、今シーズンの公式リザーブドライバーとなった。

ドイツのウェブサイトFormel1.deのインタビューでラルフ・シューマッハはアルファタウリF1のチーム代表フランツ・トストが角田裕毅のチームメイト候補として甥のミック・シューマッハをリストアップしていたことを示唆した。

「フランツ・トストはチームマネージャー兼チーム代表として、当初はデ・フリースとは違うドライバーを希望していた」とラルフ・シューマッハは説明した。

「彼はドライバーのポテンシャルを高めるには2~3年かかることを知っており、市場に出回っているドライバーはミックだった。ミックも納得していたはずだ」

「しかし、ヘルムート・マルコが現れ、個人的な理由か何かは知らないが、それを望まず、代わりにニック・デ・フリースを選択した」

ラルフ・シューマッハは、2024年にローラン・メキースとピーター・バイエルの2人体制になるアルファタウリF1の現チーム代表であるフランツ・トストと歴史的に非常に親しい関係にある。

90年代、トストはシューマッハの当時のマネージャーであったウィリー・ウェーバーの下で働き、彼がF1デビュー前にラルフの日本でのレースに同行するようトストに頼んだ。その後、シューマッハがウィリアムズで活躍していたころは、BMWのトラックオペレーションマネージャーとして働いていた。

ミック・シューマッハ スクーデリア・アルファタウリ F1

ラルフ・シューマッハは、ヘルムート・マルコが何らかの理由で甥であるミック・シューマッハがレッドブル・ファミリーに加わることに反対しているとの印象を受けたと語る。

「ヘルムート・マルコは、シューマッハの名前に問題があるようだ」とラルフ・シューマッハは語った。

「そうでなければ、なぜ話し合いがなかったのか全く理解できない。レッドブルはドイツにそれほど強力な市場を持っていないことを念頭に置く必要があるからだ」

「F1チームにシューマッハがいたら、大きなプラスの影響があっただろう」

「彼とは個人的には良好な交流を保っているが、彼はミックに対して何らかの問題を抱えているようだ。そうでなければ、なぜ最初からうまくいかなかったのか私には理解できない」

ミック・シューマッハは来季F1での現役復帰を野望としているが、彼の叔父は今でもアルファタウリF1がチームとドライバーの双方にふさわしいと考えている。

「正直なところ、今のところ、チームには他に適任者がいないんだ」とラルフ・シューマッハは付け加えた。

「だからこそ、ヘルムート・マルコがやっていることに驚いている」

一方、28歳のルーキーであるニック・デ・フリースは、ヘルムート・マルコから、あと3レースでコックピットに座るに値することを証明するように通達されているとの噂が渦巻いている。

しかし、ウィリアムズ、ジョーダン、トヨタで6回のグランプリ勝利を誇る元F1ドライバーのラルフ・シューマッハによれば、デ・フリースがF1でスピードに乗るには時間が必要であることは明らかだったという。

「彼はよくやっていたし、すでに多くの勝利を収めていた」とラルフ・シューマッハ語った。

「特にテストがほとんどないカテゴリーでは、ドライバーにはもう少し長い時間が必要だと知っているのなら、マルコがあの少年をドライバーに任命したのは驚きだったと言わざるを得ない」

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