レッドブルF1 RB22開発終了を検討 メキース「2027年型への移行は昨年より早い」

ハンガリーGPではマックス・フェルスタッペンが2位表彰台を獲得したものの、レッドブルは依然としてライバル勢に約0.3秒のパフォーマンス差があると分析。フェルスタッペンの卓越した能力がマシンの弱点を補っているとの認識をチーム首脳が改めて明かした。
レッドブル・レーシングは、2026年型マシン「RB22」の開発を予定より早く打ち切り、2027年マシンへ開発リソースを移す可能性を示した。チーム代表のローラン・メキースは、現行車の改善を続ける一方で、2027年の新たな技術レギュレーションへの対応を優先すべき時期が近づいていることを認めている。
ハンガリーGPではマックス・フェルスタッペンが2位表彰台を獲得したものの、レッドブルは依然としてライバル勢に約0.3秒のパフォーマンス差があると分析。フェルスタッペンの卓越した能力がマシンの弱点を補っているとの認識をチーム首脳が改めて明かした。
RB22の開発終了時期を近く決定へ
ハンガリーGPで再び表彰台を獲得したフェルスタッペンだが、RB22に対する不満は依然として変わっていない。そうした状況を受け、レッドブルは2027年型マシン「RB23」への開発移行時期を本格的に検討している。
2027年には空力規則などが見直される予定で、現行マシンとは設計思想が大きく変わる見込みだ。そのため、例年以上に早い段階で開発の重点を切り替える可能性が高まっている。
メキースは、今季と来季の開発バランスについて次のように説明した。
「どこかの時点で、今シーズンと来シーズンのどちらにリソースを配分するかを決めなければならない」
「現在のレギュレーションと2027年の規則変更を考えれば、その判断は昨年より早くなると思う。最終決定は近いうちに下すことになる」
大量アップデートでも残る0.3秒差
レッドブルは開幕から積極的にRB22へアップデートを投入してきた。
「今シーズンは異例とも言える数のアップデートを投入してきた」
「開幕戦から現在まででマシンは大きく進化した。シーズン序盤に抱えていた大きな遅れを少しでも早く埋めるためだった」
しかし、その開発ペースを維持するのは難しいという。
「このペースで開発を続けられるとは考えにくい。それでも、残るコンマ3秒をどう埋めるかを見つけなければならない」
さらにメキースは、RB22が長年抱える「非常に狭いセットアップウインドウ」が根本的な課題だと認めた。
「何年もこんなに狭い作動ウインドウのマシンを望んでいたわけではない」
「マックスの意見を聞いていないわけではない。ただ、その改善がパフォーマンスに与える影響とのバランスを慎重に見極めている」

「データでは見えない挙動」を感じるフェルスタッペン
テクニカルディレクターのピエール・ワシェは以前から、フェルスタッペンはチームのデータに現れない挙動を感じ取っていると説明してきた。
メキースも、その特別な能力を高く評価する。
「現実には、マックスは現在の解析ツールやマシンのセンサーでは測定できないことまで感じ取っている」
「それは彼の驚異的な感覚と技術レベルの高さによるものだ。おそらく他のどのチームでも、彼が感じていることを見逃してしまうだろう。我々もデータでは確認できないことがある」
そして、その能力こそがレッドブル最大の武器だと語った。
「それがマックス最大の強みだ。彼こそが、このチームの成功を支えている原動力だ」
一方、フェルスタッペン本人は2位という結果にも満足していない。
「もちろん表彰台は悪くない。でも興奮はしない。僕たちはTikTokを撮ったり楽しんだりするためにここにいるわけじゃない。ただ勝つためにここにいるんだ」
ハジャー「先頭集団の足止め役は望まない」
ハンガリーGPで6位に入ったアイザック・ハジャーも、RB22の扱いにくさを認めた。
「本当に運転しやすくなるセットアップは結局見つからなかった」
さらに決勝では、フェルスタッペンを助けるためフェラーリ勢やマクラーレン勢を抑える戦略を担ったことにも複雑な思いを明かした。
「すごくフラストレーションがたまった。もっと早く、あるいはもっと遅くピットインしたかったのに、一番悪いタイミングになってしまった。レースリーダーの邪魔をするのは好きじゃない」
「チームがそうする理由は理解している。でも、できればこういう展開は避けたい」
こうした状況を受け、レッドブルがタイトル争いよりも2027年への投資を優先するタイミングは、想定より早く訪れるかもしれない。元F1最高責任者のバーニー・エクレストンも、フェルスタッペンのタイトル獲得について「残念ながら可能性は低い」と厳しい見方を示している。
カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング
