レッドブルF1代表 「2021年の筋書きはハリウッド映画の脚本家でも書けない」
レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、2021年F1シーズンの劇的なストーリーは“ハリウッド映画の脚本家”でも思いつかないだろうと語る。

マックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンは同ポイントで最終戦F1アブダビGPを迎えるという47年ぶりの大接戦となった。予選ではフェルスタッペンがポールポジションを獲得したが、決勝ではハミルトンがレースの大部分でリードした。

しかし、終了間際に出たセーフティカー、物議を醸すレースディレクターの判断、ファイナルラップのリスタートによって、マックス・フェルスタッペンはルイス・ハミルトンをオーバーテイクをして自身初のF1タイトルを獲得。ホンダF1のラストイヤーでもタイトル争いは、まさに“最後の数コーナー”まで続いた。

それ以外にもコース内外でドラマに満ちたシーズンだった。ルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンは、シルバーストンとモンツァで衝突事故を起こし、ブラジルとサウジアラビアではコース外まで使ったホイール・トゥ・ホイールの攻防を繰り広げ、その裁定が議論を呼んだ。

F1は、テレビ視聴者数の点でも強力なシーズンを過ごし、これまで弱かったアメリカでのレースに3日間にわたって40万人がサーキット・オブ・ジ・アメリカズを訪れたことを含め、サーキットへの来場者数で増加し、冬休みにチェイス・キャリーからF1のCEO兼会長を引き継いだステファノ・ドメニカリの下でF1は活況を呈した。

クリスチャン・ホーナーは、ステファノ・ドメニカリが今年「興奮、レース、そして、彼が担当したドラマによって、レッドブルを巨大なクリスマスハンパーを購入する必要がある」と冗談交じりに語った。

「ドライバーが同ポイントで最終戦を迎えたのは47年ぶりだ。ハリウッドの脚本家でさえ、今年の一部始終を思い付くことはできなかったと思う。そして、我々が目にしたF1人気は天井知らずに上昇した」

「彼はおそらく今年のフィナーレとして世界最大のスポーツイベントを開催した。そして、我々がこのスポーツに歓迎した新しいファンの数は、驚異的だ」

フェラーリF1のチーム代表であるマッティア・ビノットは、フェラーリF1の元同僚であるステファノ・ドメニカリとF1のオーナーであるリバティメディアがF1のリーチを拡大するために行った仕事を称賛した。

「彼はとてもうまくやっている」とマッティア・ビノットは語った。

「リバティメディアも非常に好調だと思う。リバティメディアが初めて以来、彼らはショーを大幅に改善し、テレビ放送だけでなく、ソーシャルメディアなどの面でもファンにショーを提示する方法を改善してきた」

「我々がコミュニケーションのレベルとファンとの関わり方を強化したのは確かだ。

「1年が経ったが、ステファノは非常にうまくいっていると思う。チェイスは素晴らしい仕事をしていたので、チェイスの後で彼がそのレベルを維持するのは簡単ではなかったはずだ」

「しかし、私はステファノのことを知っており、将来的にも彼は非常にうまくやっていくと確信している」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1