レッドブルF1、最終2戦で追加のホンダF1エンジン投入はなし
レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ホンダのF1エンジンの安定性により、今シーズンを現在のプールで終えると語る。

2021年のF1世界選手権は残り2ラウンドとなり、レッドブル・ホンダはコンストラクターズ選手権で首位のメルセデスに5ポイント差まで迫っている。一方、マックス・フェルスタッペンはドライバーズ選手権で8ポイント差で首位に立っている。

だが、F1ブラジルGPでは、メルセデスが彼らの兵器庫に強力な武器を持っていることを示した。インテルラゴスでのルイス・ハミルトンの挽回劇をもたらした新品エンジンだ。

レッドブルF1が“ロケット”と称したそのエンジンは次戦F1サウジアラビアGPで再び登場する予定となっている。

今シーズン、メルセデスはF1エンジンの信頼性に苦労し、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスが年間使用基数制限を超えたことで複数のグリッド降格ペナルティを受けてきたが、残りのラウンドを現在のエンジンプールで完了する可能性がある。

一方、レッドブル・ホンダにとってそれは確実だ。メルセデスのF1エンジンは寿命の後半になるとエンジン出力が低下することで知られているが、ヘルムート・マルコはホンダのF1エンジンにはような問題は見られないため、ホンダの新品F1エンジンはもう登場しないと語る。

レッドブルが新たなF1エンジンを投入する可能性について質問されたヘルムート・マルコは「ノー。ホンダの観点では、我々がそのような変動に直面することはない。我々のエンジンは安定している」とSky F1にコメント。

「変動範囲は0.5%以内であり、ほぼ2%を占めるメルセデスとは異なる」

トト・ヴォルフが“スパイシーエンジン”と称するブラジルで投入されたエンジンは、チームがエンジンパワーが最大限に活用されると考えるサウジアラビアとアブダビのラウンドに向けて温存された。

初開催のF1サウジアラビアGPの舞台となるジェッダ・ストリート・サーキットは、F1最速のストリートサーキットと謳われており、最終戦F1アブダビGPの舞台となるヤス・マリーナ・サーキットはレイアウトが改修され、以前と比較して最大で10秒ラップタイムが速くなると予想されている。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1