レッドブル・ホンダF1 特集:RB16B シェイクダウン レポート
レッドブル・レーシングは、シルバーストンで公式フィルミングデーを開催し、マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスがホンダF1の最新パワーユニットを搭載した2021年F1マシン『RB16B』を初ドライブした。

また、マックス・フェルスタッペンとテスト&リザーブドライバーのアレクサンダー・アルボンはバーレーンで開幕する新シーズンに向けたプロモーション画像の撮影のためにRB15もドライブした。

風が強く気温が低かったこの日のシルバーストンで最初にRB16Bを走らせたのはセルジオ・ペレスだった。トラブルなく数ラップを終えたセルジオ・ペレスは、感動的な瞬間だったと振り返った。

「新しいマシンのドライブは常にスペシャルな瞬間だ。ドライバーにとっても、チームにとってもね。チームは冬を通じてハードワークを重ねていたので、ようやくマシンをサーキットで走らせた今日は特別な1日になった。僕が言えるのは、ニューマシンは多くのポテンシャルを秘めているということだ。コンディションはパーフェクトではなかったけれど、マシンのフィーリングを得るには十分だった。大きな興奮を覚えているよ。週前半にRB15をドライブしたけれど、今日はグリップとトップスピードが1段レベルアップしているのを感じることができた」

午前中にRB15をドライブしたあと、午後にRB16Bをドライブしたマックス・フェルスタッペンは次のようにニューマシンの印象を語った。

「休暇明けだったし、午前中にRB15で数ラップをドライブしてからRB16 Bをドライブした。今日は新しいマシンとパワーユニットに慣れるための1日だった。すべてがスムーズに動くか確認し、バーレーンに向かう前にしっかりと準備しておくことが目的だった。F1マシンのコックピットに戻るのはいつだって嬉しいし、ピットから出る瞬間は最高のフィーリングが得られる」

チームプリンシパルのクリスチャン・ホーナーは次のようにコメントした。

「新マシンが初めてサーキットに出る様子とドライバーたちが最初の数ラップをドライブする様子を見るのはいつの日も最高だ。今日は、すべてをバーレーンへ送る前に基本的な部分が問題なく機能しているかどうかを確認することが目的だったが、その目的は果たせた。アレックスがマックスと一緒にRB15をドライブしてくれたのも良かった。アレックスはRB16Bの開発に非常に大きな役割を担うことになるので、彼が感覚を維持することは重要だ」

アレクサンダー・アルボンにとっては、RB15をドライブしてRB16Bをドライブするマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスと情報を共有することは、バーレーンで3月12日から始まるプレシーズンテストとその後の2021シーズンに向けたRB16Bの調整で貢献するためには非常に大事だった。

「シルバーストンに戻って来られて嬉しいし、F1マシンをドライブする日はいつだって最高だ。RB15をドライブして感覚を維持しておくのは僕にとって非常に大きな意味を持っていた。今日はRB16Bの性格を理解することが目的だった。マックス、チェコ、エンジニアと話し合い、彼らからフィードバックをもらい、それをファクトリーに持ち帰る。ファクトリーでは開発のために数多くの仕事をこなすことになる。バーレーンで良いスタートを切りたいから今は特に忙しいね」

トラブルゼロでフィルミングデーを終えたチームが次にRB16Bを披露する機会は、バーレーン・インターナショナル・サーキットで3月12日から開催される今シーズン唯一のプレシーズンテストになる。

RB16Bの多くが2020シーズン用マシンRB16からキャリーオーバーされているという事実は、マックス・フェルスタッペンがこの新マシンにある程度慣れ親しんでいることを意味するが、セルジオ・ペレスはいちから学ばなければならないため、バーレーンでのプレシーズンテストでは自分なりのRB16Bへの最適解を見つけることにある程度の時間を割くことになる。本人は次のように語っている。

「マシンに慣れるまではかなりの時間が必要になる。僕がハッピーにドライブできるようになるために開幕5戦が終わるまではマシンに多くの変更が加えられるだろうね。でも、開発は順調に進んでいるよ。シートもベルトも交換したし、かなり快適にドライブできている。良い流れで進んでいるし、バーレーン前の目標はクリアできた」

しかし、突き詰めれば、フィルミングデーが明確にしたのは、両ドライバーがシーズン開幕を待ちきれずにいるということだった。
マックス・フェルスタッペンは次のようにコメントした。

「休暇は好きだけど、サーキットに戻ってきて準備が整っているマシンを見れば、早く走りたいと思うんだ。ピットから出た瞬間はいつだって最高の気分になれる。週末にレースをする生活に戻るのが楽しみだよ」

一方、セルジオ・ペレスは次のように続けた。

「マシンを走らせて、チームのためにできる限り多くのポイントを持ち帰る戦いを始めるのが楽しみでならない。僕の目標は勝利することだ。もちろん、これはプロセスのひとつで、最後は頂点に立ちたい。RB16Bがその助けになってくれることを願っているよ」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1 / セルジオ・ペレス / マックス・フェルスタッペン / アレクサンダー・アルボン