レッドブルF1 「RB16Bが遅れをとっても可能な限り開発を続ける」
レッドブルF1は、2021年F1マシン『RB16B』がシーズン序盤にメルセデスに遅れをとった場合でも、すぐに2022年に焦点を完全に切り替えずに必要かつ可能な限り開発を続けていくと語る。

今年、多くのF1チームはいくつかのジレンマに直面することになる。2022年には新しい技術規則が導入され、F1マシンは今年とは全く異なるマシンとなる。また、今年から予選上限が導入され、風洞での開発時間も制限されるため、いくつか重要な決定を下す必要がある。

したがって、今年はシーズン序盤で競争力がない場合、いつ見切りをつけて、新しいレギュレーションの新世代のF1マシンの開発にできるだけ多くの人員を割り当てるかがさらに重要になる。

例えば、昨年、立場は逆だが、メルセデスは2021年に焦点を当てることを早期に選択した。レッドブル・ホンダに対するチャンピオンシップのリードが大きかったため、メルセデスF1は2020年マシンの開発をやめて2021年に集中する余裕があった。

一方、レッドブルはRB16の開発を続け、最終戦までアップデートを投入した。確かに、2021年のF1マシンは昨シーズンとほぼ同じになるので、完全に無駄ではなかった。

それでも、メルセデスは2021年にむけてより大きなアップデートを開始時から導入する可能性があるため、レッドブルとのギャップは最終戦アブダビGPよりも大きくなり、再びメルセデスは早い段階で2022年に焦点をシフトする可能性がある。

だが、そうなった場合でも、レッドブルはシーズンの早い段階でタオルを投げて、2022年に完全にコミットする予定はない。必要な限りマシンの開発を続け、必要に応じて、2021年F1マシン『RB16B』の開発に人と時間を投入するとヘルムート・マルコは説明する。

「我々はずっと2台のマシンを並行して開発している。開幕戦から競争力があれば、2022年にもう少し焦点を合わせることができる」とヘルムート・マルコは認める。

「しかし、そうでない場合でも、メルセデスに対抗する必要があるため、現在のマシンにもっと焦点を当てていく」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1