F1:レッドブルのオーナー、販売好調で約426億円の特別配当
新型コロナウイルスの世界的大流行は人々の生活に多大な影響を与えているが、レッドブルの共同創設者であるディートリッヒ・マテシッツは、少なくとも3億43000万ユーロ(約426億円)の株主配当金を受け取ったと報じられている。

オーストリアの市場規制当局の発表によると、エナジードリンクメーカーのレッドブルは、2019年に世界中で推定75億缶を販売。今年、5億5000万ユーロ(約684億円)の特別配当を行った。

プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)社で歯磨き粉のマーケティングを担当していたディートリッヒ・マテシッツは、1984年にタイに出張した際、エナジードリンクが時差ボケに効くことを発見し、1987年にタイでグラティン・デーンの名前でエナジードリンク販売を行っていたチャリアオ・ユーウィッタヤーとともにレッドブルを設立。レッドブルの名前で販売を開始した。

ディトリッヒ・マテシッツは、2005年にレッドブル・レーシング、2006年にトロロッソ(現アルファタウリ)を設立し、F1で65勝を挙げるとともに他のエクストリームスポーツへのスポンサーシップで知名度を拡大し、33年後に世界中で数十億缶のレッドブルを販売するまで拡大。会社の資産価値は推定275億ドル(約2兆8700億円)とされている。

ディートリッヒ・マテシッツは、レッドブルの49%の株式を保有。残りの49%はチャリアオ・ユーウィッタヤーの11の家族、残りの2%はチャリアオ・ユーウィッタヤーの長男であるチャレルムが保有している。

レッドブルは、2012年に亡くなったタイ人創業者のチャリアオ・ユーウィッタヤーの家族に2億1140万ユーロ(約263億円)の配当金を分配。ディトリッヒ・マテリッツは3億43000万ユーロを手にした。

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング