レッドブルF1、ユーリ・ヴィップスをトルコGPのリザーブドライバーに起用
レッドブルF1は、育成ドライバーのユーリ・ヴィップスが今週末のF1トルコGPでレッドブル・レーシングおよびアルファタウリ・ホンダのリザーブドライバーを務めることを発表した。

20歳のユーリ・ヴィップスは、2018年末からレッドブルのジュニアプログラムに参加しており、今年はスーパーフォーミュラに参戦する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大による渡航制限で実現に至っていない。

代わりにユーリ・ヴィップスは、F2とリージョナル・ヨーロッパ選手権の両方に出場しており、そして、今週末はイスタンブールでレッドブルの両チームのリザーブドライバーを務める。

レッドブルF1は、ユーリ・ヴィップスがF1スーパーライセンスを取得するために必要なF1マシンでの300kmの走行を完了したことを確認。つまり、必要に応じてレースに参加する比較があることになる。

レッドブル・レーシングとアルファタウリ・ホンダは、リザーブドライバーとしてセバスチャン・ブエミとセルジオ・セッテ・カマラを指定しているが、今週末は二人とも他のレース活動がある。

セバスチャン・ブエミは、バーレーンでトヨタと参戦するFIA世界耐久選手権(WEC)の最終戦がある。セルジオ・セッテ・カマラはスーパーフォーミュラに参戦する予定だったが、所属チームであるBuzz Racing Team with B-Maxは“諸事情”によってセッテ・カマラは参戦できず、松下信治が代役を務めることを発表していた。

現在、ユーリ・ヴィップスは、ジュニアカテゴリーで32ポイントのF1スーパーライセンスポイントを獲得している。昨年までF1スーパーライセンスを取得するには40ポイントが必要だったが、今年、FIA(国際自動車連盟)は、新型コロナウイルスの影響によって“コントロールできない状況”もしきは“不可抗力”の理由によって40ポイントを満たせなかった場合、30ポイントでのF1スーパーライセンス取得を検討することを発表していた。

レッドブルF1は、早速その変更点を生かして、ユーリ・ヴィップスのF1スーパーライセンスを申請したかたちだ。

今年、ユーリ・ヴィップスはまだスーパーフォーミュラに参戦しておらず、レッドブルF1は同シリーズへの参戦計画を断念したようだ。所属チームのチーム無限は、今週初めにヴィップスの後任である笹原湯協がシーズンの残りのシートを維持することを発表している。

ユーリ・ヴィップスは、FIA-F2のスパ大会で負傷したショーン・ゲラエルの代役としてDAMSから参戦し、ムジェロでのスプリントレースでの表彰台を含む8レースで16ポイントを獲得している。

ジョーン・ゲラエルは今月後半にバーレーンで開催されるラウンドから復帰する予定であり、ユーリ・ヴィップが2020年までにこれ以上のレース義務を負うかどうかは不明となっている。

ユーリ・ヴィップスは、フォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権の9戦で3回の表彰台を獲得しているが、先月のムジェロラウンド以来、出場していない。

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1 / F1トルコGP / スクーデリア・アルファタウリ