トロロッソ・ホンダ、健闘むなしくノーポイント / F1ロシアGP
トロロッソ・ホンダは、F1ロシアGPの決勝レースで、ダニール・クビアトが12位、ピエール・ガスリーが14位でレースを終えた。

フランツ・トスト(チーム代表)
「パワーユニット交換によって両方のマシンがフィールドの後方からレースをスタートした。順調なスタートを切り、ピエールが13番手、ダニールが14番手でファーストラップを終えた。我々の前にいたライバルに接触があったが、我々はそれらを避けることができ、ポイント獲得の可能性が高まった」

「1回目のセーフティカー期間の後、ピエールとダニールはかなり良いレースをしていた。彼らは異なる戦略を採り、ピエールがプライムタイヤだったのに対し、ダニールには長い第1スティントを走らせるためにベースタイヤでレースをさせた。これはかなりうまく機能した。ピエールは少し不運だった。26周目にピットに入れたが、ベッテルがコース上でストップしたことで、その1周後にセーフティカーが入った。それでも、彼はそれなりに良いポジションでレースに合流した。ダニールに関しては、セーフティカー中にオプションに交換するためにピットに入り、両方のドライバーが隣同士でレースを再開した。残念ながら、そのタイヤセットに問題が検出され、2度目のピットストップのために彼を再びピットに入れることにしたが、別のセーフティカー期間だったためフリーストップだった。レース終盤はポイント圏内でフィニッシュするためにストロールとオーバーテイクをオーバーテイクできるスピードはなかった。とは言え、我々は楽観的であり、鈴鹿を楽しみにしている。鈴鹿では2台揃ってポイント圏内に戻れることを期待している」

クラウディオ・バレストリ(チーフエンジニア)
「たとえ今日のレースを劣勢でスタートしたとしても、我々の目標はポイントを獲得することだった。残念ながら、我々は目標を達成することはできなかった。オープニングラップでは両方のドライバーが良い仕事をしてトラブルを避け、トラックポジションを上げることができた。第1スティントでの我々のペースは直接のライバルと類似していたが、その後、ストロールとマグヌッセンに順位を奪われた。ピエールにピットインさせてオプションを履かせたのはそれが理由だ。セーフティカーが出た際、ダニールにオプションを履かせるという決断は正しかったが、残念ながら、タイヤ圧に問題があることが発覚した。ポジティブな点は同じコンパウンドのセットに交換するために2度目のピットインしても順位を失わずに済む十分なギャップがあったことだ。だが、レース後半は両方のクルマにギャップを縮めるためのペースはなく、前のクルマをオーバーテイクすることができなかった。ポイント圏外でフィニッシュしたのはやや期待外れだが、これから我々は日本にむけての準備に集中する必要がある。できる限り良い結果をもたらしたいと思っている」

ダニール・クビアト(12位)
「今日は力強い戦いをみせることができた一戦となった。グリッド後方からスタートし、ポイント圏内まであと一歩のポジションでレースを終えることができたのは、チームワークのおかげだったと思う。スタートもうまく決めることができ、見応えのあるバトルもすることができた。最後の最後までバトルをすることができたので、今日のレースにとても満足している。ここ数日抱えていたトラブルを考えると、終わってみればとてもいい決勝日になったと思う。ポイント獲得でお返しができず、残念ではあるが、チームはとてもいい仕事をしてくれたので感謝している」

ピエール・ガスリー(14位)
「今日は、チームにとって難しいレースになった。ポイント獲得に至るほどのペースは、残念ながら今日はなかったし、コクピットの中からできることはすべてやったが、さほど多くのことはできない状況だった。途中ダニール(クビアト)といいバトルができた。そのとき12番手争いをしていたのだが、12番手は『なにかが前方で起これば、10番手までポジションアップが叶うかもしれない』という重要な位置だ。できる限りのことは試したが、速さ足りず、難しい一日だった。レースウイーク序盤で見せたパフォーマンスを今日は発揮できなかったので、次戦の鈴鹿ではいいレースができるよう原因を十分に解明し、準備したいと思う」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / F1ロシアGP