アルボン 2026年F1マシンに手応え「まだ多くのラップタイムが眠っている」
アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)は、バーレーンでのプレシーズンテスト終了後、2026年F1マシンにはまだ解き放たれていないラップタイムが数多く残されているとの見解を示した。

アクティブエアロの導入と、内燃エンジンとほぼ50/50に近い電動化比率へと進化した新パワーユニットにより、2026年型マシンはこれまでとは根本的に異なる特性を持つ。特に350kWに達するエネルギーの最適なデプロイを実現するためのエネルギーマネジメントは、ドライバーにとって極めて重要な要素となっている。

その結果、ストレートでのダウンシフトや、長めのリフト・アンド・コーストなど、これまでとは異なる操作が求められている。レギュレーション初期段階にある現時点では、マシンはエネルギー不足の傾向も見られ、各チームはハーベスティングとデプロイの最適化に多くの時間を割いた。

テスト最終日の最速タイムは、2025年の同地最速タイムから2.6秒差にまで迫った。タイヤ差を考慮すると差は3秒強に広がるものの、複雑かつ大幅に変更されたレギュレーションを踏まえれば、一定の競争力を示したと言える。

アルボン「まだ多くの改善余地がある」
「まだ学ぶことは多い」とアルボンは語った。

「僕は最初の週を走っていないので、初週がどれほど生っぽい感覚だったのかは分からない。でも、ドライバビリティやギアシフト、そしてドライビングそのものに関しても、まだ明らかに多くのラップタイムを見つけられる余地がある」

「昨年の感覚にはまだ近づいていないけれど、そこに向かっていると思う。マシン開発やドライバビリティの改善が進めば、シーズンを通じてかなり速いペースで向上していくだろう」

アレクサンダー・アルボン フォーミュラ1カー

ジョージ・ラッセル「改善のペースは非常に急」
ジョージ・ラッセル(メルセデス)もまた、改善スピードの速さを強調した。

「正直に言って、大きな進歩があった」とラッセルは述べた。

「新しいレギュレーションに直面すれば、予想していなかった課題が出てくる。その初期段階では改善の傾きは非常に急だ」

「今回のテストは、全体的にかなりスムーズだった。レースランのラップタイムを見れば、12カ月前とそれほど大きくは離れていない。あのときは同じレギュレーションの4年目だった」

「バルセロナやバーレーンの直後は少し騒がれすぎた面もある。今週は、全体的に見て皆の満足度は上がっていると思う」

オスカー・ピアストリとフランコ・コラピントも前向き
最終日の記者会見に出席したオスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、依然として学習段階にあるとしつつも前進を認めた。

「間違いなく学習曲線の途中にある。昨年とは明らかに違う運転方法が必要だ」とピアストリは語った。

「ドライバーとして新しい要求を理解しつつあるし、チームもその運転スタイルに合わせた調整を進めている。まだ以前とは大きく異なるが、自然とパフォーマンスは見つかってきている」

アルピーヌのフランコ・コラピントも同様の見解を示した。

「昨年とは違う感覚だが、進歩の傾きは非常に急だ」とコラピントは述べた。

「日ごとに変化があり、マシンは速くなり、フィーリングも良くなっている。数戦すれば、さらに慣れ、より快適に、そしてより速くなるだろう。まだ昨年と比較するには早いが、確実に改善している」

2026年F1は“開発力”が勝敗を分ける
電動化比率の増大とアクティブエアロの導入により、2026年F1は単なる空力開発競争ではなく、エネルギーマネジメントとドライバビリティ最適化を含む総合開発力が問われる時代へと突入した。

アルボンが語る「まだ眠っているラップタイム」は、各チームの開発速度次第で大きく姿を変える可能性がある。開幕戦メルボルンで、その進化の第一歩が明らかになる。

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カテゴリー: F1 / アレクサンダー・アルボン / ウィリアムズ・レーシング