F1 アストンマーティン ヴァルキリー
アストンマーティンは、レッドブルと共同開発したヴァルキリーの走行をF1イギリスGPで披露したのは、同社を批判する人たちへの“two fingers(英国における煽りのジェスチャー)”だと語る。

アストンマーティンとレッドブルは、F1イギリスGPが開催されたシルバーストンで土曜日に共同開発したハイパーカー『ヴァルキリー』のデモンストレーション走行を完了させた。

1160馬力を誇るヴァルキリーには、今年初めにレッドブルがRB15のシェイクダウンを行った際に施されたものと同じ迷彩カラーリングが施された。

アストンマーティンの最高経営責任者を務めるアンディ・パーマーは、満員のF1イギリスGPの観客の前でヴァルキリーの走行を披露した背景には“様々な意味合いがある”と Autosport に語った。

「まず第一に、当社のストウ施設がすぐそこにあるためアストンマーティンにとってのホームだ。第二は、アストンマーティン・レッドブル・チームのホームグランプリであり、レッドブルのホームにも非常に近い場所だ。それが重要だった。英国のファンがたくさん訪れていた」とアンディ・パーマーは語る。

「発表して以来、DBXとヴァルキリーをうまく機能させることは不可能であるという前提で論文を共有している人々がたくさんいた」

「それがうまく機能するだけでなく、かなり素晴らしいものであることを公に示すことは、ある意味でそれらの人にとってのtwo fingersだった」

木曜日の夜にクーラントが漏れたことで、チームは“金曜日になって初めてクルマを確実に走らせることができるようになった”が、レッドブルはクルマを準備してくれる信じていたとアンディ・パーマーは明かす。

「エプロンに座って、スタッフ「走る準備ができている。行くか?」と言ったとき、あのラップは私の視点から見て長いラップだった」とアンディ・パーマーは語る。「だが、クルマは完璧に機能した」

「達成という観点から言えば、達成不可能に近いクルマであり、多くの人々が不可能だと言っていた。それを実現できたことは大きなマイルストーンだ」

ヴァルキリーは、コンセプトエンジニアリングを担当していたチームが、WECバージョンの初期開発を支援していく。同時に市販車版の様々なテストが開始される。

「何台かクラッシュテストを続け、何台かは長期耐久性試験のためにリグに行き、何台かはキャリブレーションが行われる」とアンディ・パーマーは語る。

「F1カーのレッドブルのテスト基準だけでなく、ロードカーのためのすべての基準も満たしていることを確認するために、それらはすべて様々なテストモードに入る。これからがかなり大変なスケジュールだ」

ヴァルキリーはそのパフォーマンスを公に“確認”するために再びコース上に登場することになるかもしれないとアンディ・パーマーは語る。

「皆さんが週末に見たものは決して全開走行ではなかった。それが解き放たれるのを見たいと思っている」とアンディ・パーマーは語る。

「そして今年の年末には最初の量産車とという大きなマイルストーンを迎える」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング