ピンクメルセデス問題、F1ハンガリーGPでは裁定は下されず
レーシング・ポイントのF1マシン“ピンクメルセデス”のブレーキダクトを巡る合法性の問題が今週末のF1ハンガリーGP開催中に解決することはないようだ。

先週末のF1シュタイアーマルクGPのレース後、ルノーF1はレーシング・ポイントの2020年マシン『RP20』のフロントとリアのブレーキダクトはメルセデスの昨年マシン『W10』のものであり、競技規約に違反しているとして正式に抗議を提出した。

しかし、スペイン人ジャーナリストのアルベルト・ファブレガによると、8月初旬の次戦F1イギリスGPまで裁定は下されないと報告している。

Sky Deutschlandは、F1を統括するFIA(国際自動車連盟)が該当するパーツを比較するためにメルセデスからの文書を待っているためだと説明した。

FIAは、レーシング・ポイントのブレーキダクトを押収し、メルセデスにもW10の情報提供を求めている。

レーシング・ポイントのドライバーを務めるランス・ストロールは、チームは何も悪いことをしていないと主張している。

「僕たちのマシンが合法であることを証明するすべての要素を持っている」とランス・ストロールは Le Journal de Montreal に語った。

「シーズンの早い段階でこのようなことに対応しなければならないのは少し残念なことだけど、アンディ・グリーンとチーム全体がこのマシンの設計と製造に莫大な仕事をしており、誰も僕たちからそれを奪うことはできない」

今回のブレーキダクトの論点は、ブレーキダクトはリストに掲載されている独自に開発が必要な空力パーツであり、競技参加者から購入もしくは技術情報を入手することはできないとする競技規則の付則6が論点となっている。

ただし、F1マシンの写真から同様のパーツをコピーすることは全F1チーム間でまかり通っていることであり、違反だと断定するのは困難との見方が強い。

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カテゴリー: F1 / レーシングポイント / F1マシン