F1中東3連戦に暗雲 最終戦は欧州開催への代替案も浮上

リバティ・メディアは、延期となっているバーレーンGPを復活させ、予定通りカタールGPとアブダビGPを開催することで、中東ラウンドを維持する案を最優先としている。
しかし、地域情勢の不安定さが続くなか、代替プランの準備も本格化している。
中東開催維持が第一候補も情勢悪化で慎重姿勢
スペイン紙『Marca』によると、F1はバーレーンGPを復活させたうえで、カタールGP、アブダビGPを含めた終盤日程へ組み込むことを最も望んでいる。
しかし、イランとアメリカを巡る軍事的緊張の高まりを受け、11月までに地域情勢が十分安定する保証はないとの見方が強まっている。
そのため関係者は拙速な判断を避ける方針だという。
「物流や運営、チケット販売、渡航やホテルの手配を考慮すると、判断を急ぐことはなく、夏休み後まで延期される可能性もある」
最大の懸念材料の一つが保険だ。DHLやメルセデス、アウディと契約するドイツの保険会社は、紛争地域と判断される限り補償を引き受けることに消極的と報じられている。
ラスベガスや欧州開催が代替候補に浮上
中東での開催が断念された場合、F1は複数の代替案を検討している。
有力案の一つは、F1が自らプロモートするラスベガスでダブルヘッダーを開催し、中止となる中東ラウンドの一戦を置き換えるプランだ。
一方で、ヨーロッパでシーズンを締めくくる案も浮上している。候補としてはポルトガルのポルティマオに加え、バルセロナでの今季2回目の開催も検討対象となっているという。
オーストリア紙『Osterreich』は、これらの案がオーストリアGP週末のスピールベルクでも話し合われたと報じている。
ベルギーGPが判断期限となる可能性
『Osterreich』によると、ベルギーGPの時点でも中東開催に確証が得られなければ、F1は中東復帰計画そのものを断念せざるを得ない可能性がある。
関係者は次のような事情を説明している。
「DHLやメルセデス、そして機材の一部を貨物船で輸送するチームは、スタッフの安全を保証できないことから開催に特に反対している」
また、バルセロナとポルティマオはいずれも開催権料を必要としないため、F1にとって収益性の高い開催地になるとも伝えられている。
最終決定はチームがシーズン終盤の物流計画を立てられるよう、「2週間あまりのうち」に下される可能性があるという。
F1は中東ラウンドの実現を最優先としているものの、安全面や物流、保険など複数の課題を慎重に見極めており、2026年シーズン終盤の日程は今後数週間で大きく変わる可能性がある。
カテゴリー: F1 / F1バーレーンGP / F1ポルトガルGP
