2025年 F1カタールGP 決勝:トップ10 ドライバーコメント
2025年F1カタールGPの決勝でトップ10入りしたドライバーのコメント。11月30日(日)にルサイル・インターナショナル・サーキットで2025年のF1世界選手権 第23戦 カタールグランプリの決勝レースが行われた。

レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、序盤のセーフティカーを最大限に活かす見事な戦略で今季7勝目を挙げ、タイトル争いを最終戦アブダビに持ち込んだ。2位にはオスカー・ピアストリ、3位にはウィリアムズのカルロス・サインツJr.が入る展開となり、上位勢は戦略とタイヤマネジメントが勝敗を分けた。

ランド・ノリスは苦しいレース運びで4位にとどまり、チャンピオンシップのリードはわずか12ポイントへと縮小した。中団ではアンドレア・キミ・アントネッリが安定した走りで5位を獲得し、ジョージ・ラッセルが6位に続いた。フェルナンド・アロンソは粘りの走りで7位を確保し、シャルル・ルクレールは不調のフェラーリで8位が精一杯だった。レーシングブルズ勢の中ではリアム・ローソンが9位で堅実にポイントを持ち帰り、角田裕毅も10位で連続ポイントを獲得した。

1位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「とても良い気分だし、今日のレースを本当に誇りに思っている。我々がピットインを決断したのは正しい判断だったし、今日勝てたのはまさにその決断のおかげだ。純粋なペースではマクラーレンと同じレベルではなかったと思う。セーフティカーが入ると状況が大きく変わることがあり、そこを最大限に活かすことができた。我々は本当に良い仕事をしたし、とくに戦略を完璧に決めることができた自分たちを誇りに思う。アブダビでは失うものは何もないので、持てるすべてを出し切るつもりだ。もちろん今日のようなクレイジーなレース展開をもう一度期待しているが、前向きなエネルギーを持って挑む。クルマのパフォーマンスを最大化し、できる限り競争力を発揮したい。集中を保ち、いい週末のスタートを切れるよう頑張るよ。」

2位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
「今日の僕たちには勝つためのペースがあったけど、正しい判断ができなかった。マックスを追いかけるためにベストを尽くしたし、すべてを出し切ったからこそ勝てなかったのは痛い。来週が最終戦なので、今日のような走りをして最後に全力を尽くすよ。」

3位:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
「本当にうれしい!スタートがとても良くて、そこからは戦略、タイヤマネジメント、ピットストップ、コミュニケーションと、すべてが完璧なレースだった。第2スティントの終わり頃、ピアストリが新品タイヤで僕を抜こうとしながらも苦戦しているのを見て、これは表彰台を狙うべきだと思った。クルマの限界までプッシュしていたけど、残り6周で突然何かが壊れてしまった!セクター1と3で大きくタイムを失っていたけど、なんとか持ちこたえてP3でフィニッシュできた。今日の結果はチーム全員の努力の証だと思う。正しい方向に進んでいると信じていたし、難しい週末が続いた時期もあったけど、僕たちがやってきたことを信じていた。みんなのことをとても誇りに思うし、コンストラクターズ選手権5位をつかみ取れたのは本当に価値がある。アブダビでもこの勢いでシーズンを締めくくりたい。行こう!」

4位:ランド・ノリス(マクラーレン)
「今日の結果はフラストレーションが溜まるし、うまくやれなかった。でも、後からなら何とでも言える。もっと上位で終われる可能性があったけど、チーム全体で振り返って、来週もっと強く戻ってくるよ。今は気持ちをアブダビに切り替えるだけで、最終戦で最良の結果を出すために全力を尽くす。」

5位:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
「今日はP5でしっかりポイントを取れたけど、本当はもっと上を狙えたはずだ。最初のピットストップでウィリアムズのサインツにポジションを失ってしまったのが痛かった。僕たちのストップが少し遅かったうえに、ファストレーンの渋滞で待たされてしまって、その結果がレースを変えてしまい、表彰台争いのチャンスを逃した。そこからずっと彼の後ろに詰まっていたし、オーバーテイクは不可能だった。最後はノリスを抑えようと全力で走っていて、少しプッシュしすぎた。ターン9で姿勢を乱して大きなスナップが出てしまい、なんとかスピンは避けたけどポジションを落とした。いいレースをしていただけに、残念で悔しい終わり方だ。アブダビではコンストラクターズ2位を決めるために良いパフォーマンスをして締めくくりたい。」

カタールグランプリ 角田裕毅

6位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
「残念ながらスタートでいくつかポジションを失ってしまい、それがレースを難しくした。僕のスタート位置だった内側はグリップが低く、最初の数コーナーでそれに苦しめられた。ターン2ではリヤが流れてしまい、さらにポジションを落としてしまった。最初のピットではファストレーン待ちでまた時間をロスして、それが重なってしまった。ここは追い抜きが難しいのは土曜日に分かっていたし、忍耐が必要なレースになった。P6は期待していた結果ではないけれど、コンストラクターズ2位争いでは大事なポイントになった。アブダビで必ず決めたい。」

7位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
「昨日の2ポイント、そして今日の6ポイントは、今週末の期待を上回る結果だ。序盤のセーフティカー後、多くのチームと同じように2ストップ戦略にコミットした。前にいるマシンと戦えるほどのペースはなかったけど、DRS列で抜きにくい状況に恵まれた面もあった。中盤でスピンした時は少し運も味方したね。ほかのサーキットならグラベルに飛び出していたかもしれない。コンストラクターズ選手権でアストンマーティンが前に出るために、今日のポイントはとても大きい。」

8位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「本当に厳しい週末だった。必要なペースが全くなく、クルマに施した変更も状況を改善できなかった。ポジティブな面を挙げるなら、アブダビではもっと良い形でシーズンを終えたいということ。クルマの力を最大限に引き出すために全力を尽くすし、今年最後にもう一度表彰台に上ってチームにポジティブな気持ちを届けたい。」

9位:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
「スタート位置を考えればポイントを持ち帰れたのはポジティブだ。クリーンエアではペースがとても良かったけど、レースのほとんどをトラフィックの中で過ごすことになった。終盤のアイザックのダメージは残念だったけど、アブダビではコンストラクターズ順位をかけて戦うつもりだ。」

10位:角田裕毅(レッドブル)
「週末全体としては満足できる内容でしたし、スプリントでの良い結果と、決勝でポイントを取れたのは良かったです。ポイント圏内に入るために全力を尽くしましたし、最終的に達成できて良かったです。ただ、今日は本当に難しいレースでした。クルマの感触は良く、ペースも悪くなかったのですが、サーキットの特性と2ストップのルールによって状況がさらに厳しくなりました。ハイスピードコーナーが多くDRSが1カ所しかないので、オーバーテイクはほとんど不可能で、全員が苦しんでいました。セーフティカーが入ったことで戦略がほぼ固定されてしまい、さらに挽回が難しくなりました。ここ数戦、チームが強いクルマを用意してくれており、僕自身もマックスにできるだけ近づけるよう走れているので、来週も同じように走りたいです。マックスがまた勝利したのはとてもすごいことだと思いますし、アブダビでは彼を最大限サポートしたいです。」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / F1カタールGP / F1ドライバー